1997年/アメリカ映画/117分
妻を護るために殺人を犯したポーは、8年の刑期を終え、愛する家族の元へ帰るべく連邦保安局の空輸機に乗ったところを、サイラスら囚人グループたちにハイジャックされてしまう。
ポーは外部の連邦保安官ラーキンの協力を得ながら、サイラスらと壮絶な闘いを繰り広げていく。
ニコラスの髪型にしか意識がいかない映画
妻を守るため正当防衛で人を殺してしまったポー。
それだけでもかなりの悲劇なのにその帰りの空輸機が凶悪犯によって結構簡単にハイジャックされるとかもはや不幸そのものの主人公ポーを演じたのがニコラス・ケイジ。
数ある彼の作品の中でもずば抜けて内容よりもビジュアルに意識がいく稀な作品。
おまけにこの映画、あのジェリー・ブラッカイマーが製作しておりちゃんと観ればそこそこ楽しめる作品なのにニコラス・ケイジの強烈なビジュアル(主に髪型)によって観た後の印象が全て消え去っている。
今回は数年ぶりに観たネタバレ感想を。
モト冬樹、走る。
爆発ドンパチ大好きジェリー・ブラッカイマーの本領発揮といったことろでとにかくド派手。
いや、これが結構テンポと間がよくてまさに90年代のハリウッドといった感じで悪くない。
ニコラス・ケイジもめちゃめちゃ頑張ってるけどとにかく長い髪の毛が気になる。
切れよ。
あとずっと走ってます。
タンクトップで。
いや、モト冬樹じゃないです。
ハゲロン毛にタンクトップ、ジーパン姿で終始走り回ってます。
これがびっくりするほどカッコよくない。
カッコよくないのに「何故かいい男」として描かれてます。
日本では「変態」と揶揄されてしまいそうだけどこの頃のアメリカは違ったのかな?
けど誰もこのスタイルに続いてるものはいないのをみるとやはりこれは「無し」ということだろうか。
ハゲてるのにロン毛という矛盾
個人的にはハゲ上がったなら潔く短髪にしたい派なんだけどニコラス・ケイジは抗ってる。
ロックです。ニコラス・ケイジ、ロックです。
とにかく終始、ハゲてるのにロン毛という矛盾を孕んだ髪型で敵と戦っている。
毎回思うんだけど喧嘩とかの場合ロン毛って不利だと思うんだけど。
それならなぜ8年ぶりの妻との再開で髪の毛切ろうと思わなかったのか?
そこまで意識がいかなかったのか?
いや、彼は少なくともこの髪型を良しとしていたからではないのか?
わからない。
考えれば考えるほど謎は深まるばかり。
とにかく内容がない
一応、ジョン・キューザックとかジョン・マルコビッチとか名だたる俳優が出てるけど観た後はびっくりするくらいハゲロン毛しか残ってない。
それもそうだ。ジェリー・ブラッカイマーの作品の中でもずば抜けて内容が薄い。
いや、もともとこのジェリー・ブラッカイマーの作品は穴があることで有名だけどいままでそれを感じさせないくらいド派手なアクションで誤魔化してきた。
本作も一応取ってつけたような人間ドラマはあるがただ暴れまわる動機くらいでしかない。
とにかくド派手で何でもかんでも爆発する。
燃料切れで墜落したはずの飛行機も何故か爆発する。
一体何に着火したのだろうか?といちいちツッコミを入れるのは野暮ってもんだ。
とにかくド派手でワクワクする様な映像を徹底して作ったおバカ映画である。
おまけにこの映画ではハゲロン毛は一貫してイケメンとして扱われてるからもう何が何だか…
未見の人はとにかく頭を空っぽにして一度観ていただきたい。本当にヒマになった時だけね。
コメント
イッコーさん。いつしかの動画でのコン・エアーが忘れられないですw