本日は完全予約制、完全個室の超高級焼肉店「西麻布 焼肉X」へ。
場所は六本木駅より徒歩10分ほどの西麻布エリア。近くには「焼鳥 篠原」。
扉を開けるといきなり小さなワインセラー部屋…店員さんが出てきてさらに扉をあけてくれる。なんだかもはやディズニーランドの様な仕掛け。
完全個室ということで贅沢にも個室専用の焼き台があり、専属のシェフ、専属のソムリエがつく贅沢空間。
コースは宙〜SORA〜 38,500円。ここに11,000円のペアリングコースを加えると49,500円という焼肉にしてはなかなかの金額に。
これだけの金額をとるのだからハードルがかなり上がるわけだが、
2時間後、私はこの金額に納得して帰ることになる。
以下、いただいた料理。
究極のコンソメスープ
和牛のあらゆる部位を霧島連山の天然水を使用し55時間じっくり旨味を抽出したコンソメスープ。野菜などは使用しておらずピュアな牛の旨味を堪能。
ナムルとキムチの盛合せ
ニンニクとエシャロット、アンチョビで味付けされた山形のだだちゃ豆、燻製にし醬油で味付けした長野のとうもろこし、さらにミョウガのピクルス、トマトのキムチ、白菜のキムチ。
全部凝ってて旨いんだけど特に白菜キムチは素晴らしい。漬けることでシナっとしてしまうが直前で漬けることでシャキッとした白菜の食感やみずみずしさを残す。この白菜キムチの清涼感フレッシュ感はなかなか個性的です。
但馬牛・但馬玄
但馬玄(たじまぐろ)とは特別な餌で育てられた脂の融点が低い但馬牛のこと。
一般的な黒毛和牛の脂が約25度から溶け出すのに対し、但馬玄は約12度から溶け出すんだとか。
但馬玄お刺身
赤身のシンシンも旨いが、特に三角バラの脂は融点が低く、口の中で溶けると同時に和牛の甘〜い香りがしてくる。これぞ和牛香。たまらんね。
醤油も普通の醤油でなく、出汁醤油なので角がない。焼肉屋で言うのもなんだけど和牛は焼かないのが一番だと思う。
但馬玄のユッケ
ここにトリュフを削ってくれ混ぜ混ぜ。
牛肉にトリュフは合うのか?という今更の議題は置いといて佃煮っぽくなっててこれはこれで旨い。
カメノコだけだと単調になりそうだけど、そこに三角バラを足し、脂の甘さもプラスして融点の低い但馬玄の良さを引き出してるのが凄い。
実はこれもユッケ↓
三層になったユッケで下がレモン風味のサワークリームソース、角切りの但馬玄、キャビア。
キャビアの円やかさと塩味、ここにレモンの酸味が絶妙。バランスが凄くいいです。
但馬牛のタン
左からタン下、タン元薄切り、タン元厚切り。
用意されたレモン塩は皮も混ぜたものでこの皮の苦味が脂と合わさると旨味に昇華する。
タン下
タン元と違い筋肉質な部位なのでしっかりめに焼くことで歯切れのいい食感となっている。シャキッとした粗いネギとの相性もいい。
サラダ
お皿もキンキンに冷やされてます。こういうところ大事。
但馬玄バーグサンド
黒トリュフ、エシレバター、照り焼きソース、和辛子マヨネーズ。
レアめに焼かれた粗挽きのヒレ肉は照り焼き、カラシ、トリュフと渾然一体となる。
定番のヒレカツサンドではなく食感の調和が取れたハンバーグなのもいい。
但馬玄レバー
サッと焼いてくた。フォアグラと貴腐ワインの様なレバーと甘いワインのペアリングが秀逸でした。
テールスープ
6時間煮込んだ牛テールスープ。飛来幸(ひらこ)地鶏の鶏油も入ってるとか。なんでもありだ。ラーメンみたい。
タレ焼肉3種
神戸牛ヒレ、神戸牛サガリ、但馬玄三角バラ、但馬玄サーロイン。
神戸牛ヒレ
塩ダレと胡麻油が素晴らしい旨味の相乗効果を生む。
神戸牛ハラミ
まるでハラミ?っていうほど脂がのってます。
但馬玄三角バラ
これはたっぷりとタレをつけてご飯にバウンドして。コシヒカリがバラの脂を包んでくれる。
但馬玄のロース
一晩漬けた飛来幸地鶏の卵黄と黒トリュフを。卵見えんけど。
もはやトリュフも卵黄と共にソースとなる。
牛モツ土鍋御飯 もつまぶし
冷麺
牛骨スープ、三温糖、すりおろしリンゴ、白醤油をシャーベット状にした冷麵。
スープは凍らせたもので溶けても味は薄まることはない。このシャーベット状の温度感に柑橘のへべすの清涼感、そして後から青唐辛子のピリ辛が素晴らしいクオリティなわけです。
炊き込みご飯の具材は牛タン、ミノ、小腸、ハリ生姜、葱。
牛の油でコーティングされ甘味が際立つ。ここに山椒がまた合うのなんの。ガーリックチップも一気にジャンク感。
そして和出汁をかけて。おこげの香ばしさが鼻を抜ける。
マッコリジェラート
瞬間冷凍で目の前で作ってくれたジェラート。上にはシャインマスカット「晴玉」。
砂糖の甘さじゃなくマッコリの優しい甘さなので重くない。
お土産のカレーパン
本日のワイン ペアリング
お会計は一人約54,450円。
いやぁ、正直言ってみくびってました。
ラグジュアリー系焼肉って結局高級食材乗っけただけで本当に素材を活かしてるのか疑問だったり、料理として単調になる傾向があったがこちらのお店はしっかりと肉のポテンシャルを引き出し、食材の組合せ、五味のバランス、温度感など物凄い試行錯誤したのがよくわかる。
間違いなく私がこれまで行ってきたラグジュアリー焼肉の最高峰なのは間違いない。ごちそうさまでした。
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