埼玉県所沢市に美味しいフレンチレストランがあると評判を聞いて早速向かった「CP RESTAURANT」。
場所は西武池袋線の小手指駅よりタクシーで5分ほど。
オープンは2005年5月。
店内は女優であり、陶芸家の結城美栄子さんの絵画や作品を多く使用。シャガールのショープレートなど美術館のような装飾を楽しめる。
店内から見渡せる解放感のあるガーデンも非日常を味わえるレストランならでは。
以前とはシェフが代わり、店名は変わらないが料理の内容がイタリアンからフレンチと内容が大きく変わった。
シェフは日本を代表するグランメゾンの一つ「レカン」などにいた塩野恭男さん。
料理の見た目はモダンだが、味わいはしっかりと地に足のついたフランス料理。
古典の良さってわかりやすくて誰もが美味しいと思える間口の広さ。塩野シェフの料理も例外なくしっかりとストレートな旨さがある。
本日はスペシャルコース20,000円、ペアリング9,000円(税サ別)。
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以下、いただいた料理。
・アミューズ
右のカップには赤キャベツとレモンで色彩をとったゼリー、ベーコンのブランマンジェ。これは特に見た目とのギャップがあって泡によく合います。
フォアグラアイスにビスク、プラムのコンフィチュールで口内を冷却。
玉葱のクッキーの上のニンジンムースは水を使わず素材の旨味を活かしたもの。
・エッグキャビア
玉子は低温で火入れし、
生の玉子の殻を綺麗にカットし、中の玉子でスクランブルエッグを作り、シベリアチョウザメのキャビアの塩味でいただく。
めちゃめちゃシンプルだけど濃厚な卵のコクにキャビアの塩味で食べさせる。これはみんな好きでしょ。
パン
・オマール海老
まず色彩が素晴らしい。美しい料理ってこういう事を言うんだなぁ。
蕎麦粉のパンケーキの上にオマール海老、カリフラワーのムースなど。
ミカンのパウダーなどの初夏を思わせる柑橘も爽やかに。
サイドも配置など綺麗です。季節を知らせるアスパラソバージュはややトロミのある野菜。
・サスエ前田魚店の鮮魚
焼津の魚屋サスエさんからの甘鯛の鱗焼き。パリパリの鱗、噛み締めるほどに味が出てくる見事な〆加減。
ビーツで色付けしたブイヨン・ド・レギューム(野菜出汁)によるソースは砂糖による甘味かと思えば野菜だけの甘味だというから驚き。
舞茸による酸味とのバランスも完璧です。
・特製コンソメ
塩は使っておらず柔らかい味わい。一口目、二口目と飲み進めていく毎に滋味が増す。
・蝦夷鮑
塩釜で茹でた鮑に香草バターソースはしっかりと存在感があり、ほのかな酸味が調和する。
むっちりとした鮑は食感良く、バジルやサフランなど鼻腔でも楽しませてくれます。
この酸味はトマトから?いいアクセントです。
ドイツのアスパラはシャリっと瑞々しく、全体的にしっかりとしてるのにどこか後味は軽やか。
・牛フィレ肉 フォアグラ
パイ包焼きの中には牛フィレ肉、トリュフ、フォアグラ、シャンピニオン(マッシュルーム)。
目の前でトリュフを使用した「ペリグーソース」をかけてくれる。
あっさりとしたフィレ肉にふくよかなフォアグラが馴染む。
付合せはローストしたことにより甘味が出た玉葱、榎本農園のミニトマト、ミニコーン。
・アーヴァンデセール
季節のフルーツのココナッツのスープ仕立て。
エルダーフラワーの香りをつけて。
ショコラのムースとマンゴーアイス
王道のショコラのムース。
マンゴーは円熟した様な甘味でマンゴーそのまま食べてる様な感覚。
甘いもの苦手だけど洋酒とならいける。このカカオの様なグラッパと合う。
本日のペアリング
お会計は約35,000円。
所沢に都内級のフレンチレストランがある。それは間違いなかった。
美しい庭や美術館の様な絵画など、非日常の空間でいただく塩野シェフの料理は強烈な体験価値を提供してくれる。
是非ここはまた季節を変えて訪問したい。ごちそうさまでした。
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