東京・六本木の鮨屋「鮨 なかむら」。
渋谷、神泉の「鮨 あい澤」の相澤親方が18年前に3年くらい修行していたお店で、今回なんとその相澤親方とさらにお弟子さんの3人で伺ってきた。
18時に扉が空き、中へ入ると凛とした空気に直線のカウンター席。
中村親方は意外にも腰が低く、店内も堅苦しい空気はない。
つまみが数種類出て、そのあとに握りの流れ。
特につまみでは燻製香のついた甘味を完璧なまで引き出された蛤が絶品。
あん肝の煮付けの口当たりシルキーさと香りが甘辛の味付けに負けておらず悶絶級の旨さ。
握りのネタは全体的にやや厚みがあり、硬めに炊かれたシャリと調和。
握りのアオリイカはめちゃ包丁が活きた抜群の甘さの引き出し方。
半茹での車海老はプリッとした食感に甘さが出た非の打ち所がない仕上がり。味噌の隠してるのかな?コク旨です。
赤身はしっとりと身質はきめ細やかで酸味と味わいが濃い。美味い赤身はこういう赤身なんじゃい!と食べながら3人とも恍惚の表情を浮かべておりました。
酸が立った鯖はしっかり香りがあってかつ、やたらとフレッシュ。
緻密な味や香りの引き出し方は硬派なのに、ノドグロやかなり厚みを待たせた大トロなど外国人のお客さんにも寄り添う。
だけど不思議と六本木ならではのチャラさみたいなのは一切なく、「誰もが刺さる鮨」というできそうでできない仕事は見事。
ごちそうさまでした。
以下、いただいた料理の写真。
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