【福岡・薬院大通】焼鳥 まこ「福岡を代表する魅力的なアプローチの焼鳥屋」

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焼鳥

福岡県福岡市薬院にある焼鳥屋「焼鳥 まこ」。

ついこないだまで食べログでは「焼き鳥 とりら」に次いで第二位を獲得していた人気のお店。

福岡・赤坂の「ひょご鳥」という焼き鳥屋出身の店主の大山誠さんによるお店で店名は誠さんの名前から「まこ」と名付けられる。

が、いまは店主は変わっているようだ。

場所は薬院大通駅から徒歩4分ほど。

入口に飾られているバカラの招き猫が存在感あります。なんかご利益ありそうなのでパシャっと。

店内は焼き台を囲む白木のカウンター11席、半個室チックなテーブル席。店主の目から全て店全体が見えるように設計されてます。

ワインはブルゴーニュを中心に揃えられており、メニューをみるとかなり良心的だ。だいぶ安いですよこれ。

この日は18時〜一斉スタート。

お客さんはほとんどアジアの方々。日本の焼鳥屋なのになぜか日本人がアウェイ。

コースはおまかせ7,700円のみ。

店主: 福田剛人さん

福田さんは現在35歳。

扱う鶏は鹿児島県の黒さつま鶏をメインに銘柄鶏の古処鶏、若鶏をコースに組み込む。

コースにはちょいとしたユニークなアプローチがところどころ散りばめられている。だけど完全な創作系に振り切ってるわけではなくちゃんと焼鳥のなかのルールははみ出さないバランス力。

それでいて焼鳥は食べ応えのあるポーションでしっかりと満足感がある。

焼鳥をたくさん食べ歩いてる人にはけっこう刺さるお店だと思います。僕がそうだもん。

・茶碗蒸し

鶏出汁になんと山芋がかかった鶏出汁茶碗蒸し。

中にはモッツァレラチーズを忍ばせ、上には爽やかな花穂紫蘇を添えて。

この山芋と茶碗蒸しと言う組み合わせはなかなか個性的なでズルズルっと旨みがテンポ良く入っていきます。

・黒さつま鶏の胸肉のタタキ

2週間熟成。しっとり潤いのある胸肉にパリッと旨味の強い皮目をさっぱりとした梅おろしと共に。

特に脂が抜群に旨いですねぇ。この梅おろしもアクセントになっていい。

・ふりそで(肩肉)

皮はパリッと食感鮮烈。

身はジューシーそのもの。動かす部位なので弾力は強く、噛めば噛むほどパンチある旨味がジュワル。旨い。

・つくね

なんと軟骨ではなく、粗く刻んだ腿とせせり、首皮の脂を忍ばせている。なんと個性的な仕事だろうか。

これがなかなか斬新なテクスチャとなっており、軟骨一辺倒のつくね業界に新風を巻き起こす驚きの完成度。そうそう、焼鳥の変化球ってこういうことです。

・サラダ

・静岡の芽キャベツ

可愛らしいサイズ感。香ばしくも後半は甘くなる。

・セセリ

サービス精神旺盛な豪快な串打ちでプリっと旨味爆弾。

・干しイチジクと胡桃のレバーペースト最中

どう考えてもワインが欲しくなる味覚です。

・背肝

だいたいどこの店も追加要員の腎臓がコース内に入っているとは驚きだ。

ホルモンの旨みはあるけど脂はスッときれてく。これ、べらぼうに旨い。

・うずら

うずらは直前に串打ち。形が崩れるからだそうだ。鶏油をたっぷりつけてより濃厚に。

三つ目はあえて黄身を出してるのかと思ったらたまたまらしい。

・お椀鶏のつみれと秋田の三関せり

鶏のつみれと秋田の三関せり。スープはササミの肉から取っている。

シャキッと

・古処鶏のカシワ

味わいはあっさりとしながらもプリッと食感良く、間に皮を挟み旨味のバランスを取る。

・赤茄子

鶏油をガンガン使い染み込ませているので噛む度に鶏の旨味が茄子から溢れてくる。

・手羽先

パリッと焼き上げハリと弾力のある身質。

こいつは火傷覚悟で手でかぶりつこう。手羽先の手羽先たる魅力がここにある。

〆は焼きおにぎり、そぼろ丼、中華そばの3種類から選択。

・中華そば 770円

具材は白髪葱だけのシンプルなもの。

鶏の強い旨味が全面に出てます。溶け出してます。

だけどこれ鶏だけじゃないよね?って聞いたら鰹節なども加えてるそうだ。

これだけ鶏の土台がしっかりしてたら貝出汁加えても120%旨くなるよと言ったけどそれだと焼鳥屋の〆としてブレるかな?と思ったらとりらはラーメンに貝出汁使ってたな。

お会計はビールやらワイングラスやら飲んでも1人辺り約13,000円と超破格。

福岡の皆さん、マジでこのクオリティでこの値段は安いんですよ。一本100円の焼鳥とは別物なんです。

焼鳥業界は鮨に比べると創作要素がまだまだ許されるジャンル。なのでこの独自のアプローチで突き進むのが正解かと。そうすれば遠くてもわざわざこの店のためだけに来る客が増えるかと思います。ごちそうさまでした。

【焼鳥 まこ】の動画

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