いまから10年くらい前だろうか。
仲間たちととある居酒屋に入ると当時珍しかった赤霧島が置いてあり興奮したのを覚えている。
いまでこそ赤霧島よりさらに希少価値の高かった茜霧島ですらスーパーやコンビニに卸され1,000円ちょっとで購入できてしまう。
消費者からすれば大変有り難いことだがあの頃の興奮を思うとなんだか複雑である。
ふと考えると焼酎は日本酒に比べるとあまりに安価であり、軽視されがちな風潮があるように思うのは気のせいだろうか?
焼酎ブランド「SHOCHU X (ショウチュウエックス)」と福岡県にある国内屈指の熟成技術を持つ「ゑびす酒造」がタッグを組みハイブランド焼酎を作った。
価格は税込9,400円と焼酎としてはなかなかの金額である。
普段家では焼酎派である私は一万円もするこの焼酎を是非飲んでみたく、今回試飲してみるとこにした。
希継奈-kizuna- 9,400円(税込)
届いた外箱は焼酎の価値上げるにふさわしくスタイリッシュなものとなっている。
品目:本格焼酎
アルコール度数:40%
内容量:720ml
原材料名:大麦麹(九州産麦)
早速バカラのグラスで飲んでみようか。
40度ということでまずはカッと強めのアルコールを。
だんだんとアルコールが引いていくと焼酎特有のコクと風味を感じる。
次第にバニラを彷彿とさせるまろやかな甘み。さらにはチョコレートの様なビターさすらも感じるからこの風味の変化に驚かされる。
これが本当に焼酎だろうか?
日本酒の様な米の清廉潔白な旨味と甘味とも違う。
ウイスキーのピート臭はないもののふんわりとしたバニラの様な甘みにも似てるようだがまた非なり。
はたまたテキーラのアガベの様な燦々とした甘味とも異なる。
さて、この酒のあてはなんだろう?
ウイスキーみたく生チョコでは焼酎の甘みが消えてしまう。
であれば焼酎と相性のいい肉か?
いや、なんだかほかの焼酎ならいいがこいつは不釣り合いな気もしなくもない。
チーズもなんだかお下品な気もするし色々と考えた挙句、この焼酎は単品で飲むのが一番だという結論に至った。
一気に飲むのはあまりにもったいない。
だとすればハレの日や記念日に嗜む特別な一杯として。
一万で特別な一本を。
悪くない。
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