神奈川・鎌倉にあるワインバー「霹靂」。

鎌倉駅から18分ほど歩いた先、佐助の住宅街にひっそり佇むワインバー「霹靂(へきれき)」。
観光エリアから離れた立地ながら、ワイン好きがわざわざ足を運ぶ理由はただ一つ。
「料理が圧倒的にうまいワインバー」 だからだ。
肉の旨味がしっかりと立つ前菜、三浦半島で朝に仕入れる魚、鎌倉の山で採る野草。
それらを丁寧に仕上げ、400種以上のワインと合わせて完成させる構成は、鎌倉でも指折りの完成度。
ワイン目的で行きながら、料理で心を掴まれる店である。
「霹靂」ってどんな店?

鎌倉の中華の名店「イチリン ハナレ」の姉妹店的な位置付け。
完全なる閑静な住宅街の中にあり、店が狭いため、店の前までタクシーがつくことができない。

門からの道中からワクワクさせられるシチュエーション。
店内はカウンターと半個室を備えた落ち着いた雰囲気。
鎌倉駅の喧騒が嘘のような静けさで、料理とワインの時間に完全に没入できる。
旨味の強い肉と三浦半島での朝仕込みと山の恵
料理を手掛けるのは、和洋中を経験し、国内外のレストランで研鑽を積んだ 長谷川大樹シェフ。
この店を特別な存在にしている理由が、彼の素材主義のスタイル。
まずは肉を使った前菜。特に 香り・塩味・熟成感のバランスが良い生ハムやサラミ類 は、ワインとの相性が圧倒的。
さらに午前に三浦半島の漁港で鮮魚を直接仕入れ、午後は鎌倉の山で野草・山菜を自ら採取する。
このスタイルゆえに、霹靂の魚料理は今日だからできる味になる。
素材の輪郭を活かす調理で、ワインとのマリアージュまで計算された一皿に仕上がる。
鎌倉でこれほど素材に向き合っているワインバーはない。
2025年11月訪問
「鎌倉 北じま」でたらふく食べたあとにお邪魔した。


え?本当にこんなところにワインバーがあるの?というロケーションである。
至る所に旗が置かれ、「民泊」に×印がつけてある。
つまりこの辺りの住民たちの間で「民泊反対」の流れがある。こえぇ…。

さて、門から店への入り口へのアプローチがまた美しい。全然ワインバーに見えません。

店内はカウンターと半個室あり。今回は五人での訪問だったのでテーブルを囲んでワインを飲む。
ワインは400種を超えるラインナップで、ワインバーとして全国でも上位レベル。
中心となるのは ブルゴーニュと日本ワイン。
結構満腹だったんだけどなんだかんだ気付けば数時間もいて数品オーダーしてました。

ワインバーと言えばちょっとした料理数品のみのイメージだけどここは違う。
なんたって「イチリン ハナレ」のオーナーが経営するお店だ。
聞けばラーメン、焼きそば、パスタ、水餃子、中華、なんでも作れるそうだ。
ポーションを少なくして提供してくれた。

窓から見える景色も情緒溢れワインが止まらなくなった。
トルタフリッタ

中が空洞になってるパンの上に薄くスライスされた生ハムが重なっている。
しっとりとしてふわっと香り程よい塩味と旨味でパンをいただく。
生ハムとサラミ盛合わせ

カタロースというコッパ、フィノッキオーナ、羊、パプリカと唐辛子をいれたサラミ、ブレザオラ。
麻辣水餃子

麻辣の酸味と香りにココナッツの甘味でバランスを取る。さすがイチリン ハナレ。これがワインバー?
アオリイカ

しっかり火入れされたアオリイカの旨味に発酵唐辛子の酸味と塩味が調和する。
国産牛のトリッパ

白ワインベースのトリッパ。
国産和牛の内蔵、ペコリーノロマーナ、セミドライトマトを使いコク深いのに後味は軽い。
どれもツボを押さえており、ワインが進んで仕方がない。





今回は二軒目でしたが、これはしっかり一軒目で色んな料理とワインを味わいたい。
あ、山形のブルゴーニュが素晴らしかった。まだ2歳なのに香りの開きがしっかりとしてポテンシャルが高い。しっかりとワインの面白さに触れられるお店でした。

夜もまた素敵。またきます。ごちそうさまでした。
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店舗情報
名称:霹靂(へきれき)
住所:神奈川県鎌倉市佐助2-25-7
最寄駅:鎌倉駅西口 徒歩18分
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜 席数:13席(カウンター7席/半個室6席)
備考:
・貸切可
・子連れ可
・住宅街のため車
・自転車での来店は不可
支払い:カード可(AMEX / VISA / Master / JCB / Diners)
予算:10,000〜14,999円
サービス料:10%





