静岡県浜松にある天ぷら屋「好し智」。
浜松駅からはゆっくり歩いて10分ほどの場所。
そもそも浜松ではこの様な天ぷら屋が少ないため、だいぶ希少な存在と言えます。
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前述したように浜松ではこの様なカウンター天ぷらが少ないため、店名は「浜松の人にもっと天ぷらを好きになってもらいたい」という想いを込めて。
2019年にオープンし、2022年8月にこの場所へ移転。
店内は高級感漂う横一列のカウンター8席のみ。そして目の前にはワインセラー。
店主: 太田 智隆さん
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今年39歳。静岡の名店で修行した後に開業。
自ら仕事自慢することはなく、寡黙に天ぷらを揚げられているが、質問すればしっかりと答えてくれます。あとまつ毛が長い。
コースはおまかせ14,300円(税込)一本。
油はメインに太白胡麻油と少しだけ綿実油がブレンドされている。
タネによって衣をこまめに作り替え、細かな調整を施す。2つの鍋を駆使し、温度を変えることで素材の長所を引き出す。
この様に非常に高度な天ぷらを浜松の地でもいただくことができます。
あとは海老が出てくる点が修行先と異なるかな。やっぱりね、個人的に天ぷらで海老は食べたいので。
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以下、いただいた料理。
・クエのマイクロハーブの酢橘醤油和え
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鍋は高温と低温の2種類を使い分けし、火入れを調整。
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ガスでなくIHで急激な高温調整にも対応。
・太刀魚
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サクッと衣は柔らかく、細かい火入れにより、身はホクホクトロトロな仕上がり。
紫蘇の香りがまた爽やか。
・アスパラガス
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衣は薄く、ジューシーでみずみずしい。
穂先は非常に味も濃く、アスパラ自体の香りもいい。根元にかけて食感と熱々のジュースを楽しむ。
・海老
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衣はサクッとジュワっとリズム良く口溶けし、身はしっかりと甘さも引き出されています。
・海老頭も味噌
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サクッと色濃い海老香が鼻腔内に広がる。
海老味噌を別で揚げる仕事も個性的です。
・とうもろこし
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激熱なちっちゃい爆弾、口内で弾ける初夏の甘味。
・アカムツ
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アカムツの天ぷらとはまた珍しいですな。
皮目を食わす。その一言。
・加賀蓮根
衣は高温によるハード系。ザクっとシャリっと旨味を閉じ込める。
・サラダ
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焼き帆立、鱧、ブルーベリー、酒粕のクリームチーズ。
・金目鯛の松笠揚げ
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下田。天ぷらになることでしっかりと余分な水分を出し、旨みだけを残している。
皮目の魅力も存分に堪能できます。
・じゃが芋
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こちらも皮の香ばしさや味が印象的。もちろん芋自体もホクホクでトリュフ塩との相性もバッチリ。
・蛤
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ハード系の衣でしっかりとコーティングされたミルキーな蛤。
・とろ茄子
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直前で削った鰹節は素晴らしい香り。
加熱することで蕩ける様な食感になるとろ茄子。
・穴子
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旨味濃く、味も濃い。
・サツマイモ
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あえて皮を食わせるのかな。
安納芋級の甘さとトロトロ感。低温鍋で最初からずーっとじっくりと揚げていた。
煮切った味醂をかけて。
・かき揚げ黄身天ミックス丼
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卵の黄身揚げを崩し卵黄を絡めて。
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・杏仁豆腐
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本日のお酒
ボトルは全員でシェアしながら。
お会計は一人18,000円。
ほとんどカウンター天ぷらがない浜松という地で天ぷらの可能性を模索する。
もっと天ぷらを好きになってもらいという大将の想い、伝わるといいですね。
間違いなく浜松で美味しい天ぷらがいただけます。ごちそうさまでした。
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