東京・築地にある天ぷら店「なかがわ」。

本記事では、「なかがわ」についてレポートします。
➡️みかわ 是山居の系譜まとめはこちらから。

「なかがわ」ってどんな店?
店主・中川崇氏は叔父と早乙女親方が幼馴染だったことから「みかわ是山居」を紹介され、1987年に入門。

17年間修業を積み、2004年築地に「天麩羅なかがわ」を開業。
ちなみに早乙女親方の天ぷらを一度もちゃんと食べたことがないそうです。
この店でまず挙げたいのは車海老。レア気味と火を入れたものを使い分ける構成で、頭まで含めて素材の持ち味を引き出す。
穴子も厚みと香りで評価が高い。さらに魚介の水分を飛ばして旨味を凝縮させる仕事も特徴で、単なる軽さだけではない、輪郭のある仕上がりに持っていく。
秋の松茸一本揚げなど季節の品もあり、追加で注文する常連が多いのもこの店らしいところ。
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実食レビュー【2026年4月訪問】
ずっと来たかった築地の「なかがわ」さんにようやく来れました。
コースは松・竹・梅・おまかせの4種類。おまかせは時価。
この日は松のコース14,850円。
店内はL字のカウンター席とテーブル席あり。


いまの天ぷら界のなかでも価格はだいぶお安めだと思います。
みかわ系譜だとぶっちぎりで安いのは門前仲町の「ふく庵」ですが。

中川さんの天ぷらは高温で火入れを行い、全く衣のストレスを感じさせず、香ばしく揚がっております。
特に車海老やアオリイカは火入れの時間や厚みなど変えて提供する仕事も非常に興味深かったです。
しかもお話を聞くと、なんと早乙女さんの天ぷらを食べたことがないらしいです。
え?
だから早乙女さんが揚げているのを見て秒数をカウントしたりして仕事を習得したようです。すげぇ。

さらに素材によってふわっと揚がっていたり、ハードな衣だったり緩急があって全く単調に非ず。
こういう表現ができるんだと逐一感動しっぱなしでありました。
油をちょくちょく追加で足しており、とにかく油の香りがいい。
追加も結構ありすべてオーダー。
ワインもボトルもあり、この日は調子に乗ってガンガン飲んでしまいました。
以下、いただいた料理。
・蛍烏賊の酢味噌和え

季節のぷっくりとして旨味のある蛍烏賊。下にはシャキッとしたウルイ。
これらを濃厚な酢味噌でいただく。美味!
・車海老

衣に全くストレスがない。海老は甘美でありプリっとした食感。香ばしい香りと旨味が見事な共存。
この一品目から胃袋を掴まれた。
・車海老 二本目

次は少し揚げ時間が短めで、レア気味に仕上げている。食感の違いがあり、だけど香ばしく揚がっていて仕事の違いでさっきと同じ海老とは思えない仕上がりです。
・海老頭

身と味噌を含んでおり、香ばしくもその香りは実に典雅だ。
これはまさに海老の醍醐味がすべて出た逸品だと思う。
・鱚

鱚はしっかり揚げて脱水してあり、身はふわふわで旨味だけが残っているような感じ。
・蕗の薹

強めに揚げてあり、サクッと食べた瞬間に香ばしさと蕗の薹の苦味が広がる。
春が一瞬にして鼻腔内に咲くような感覚だ。
この香ばしさも味の一つと考えると揚げることで調理をしてるんだ。
・アオリイカ

墨烏賊のようなサクッとした食感ではなく、ねっとりだけど噛み切るのに全くストレスがない。
そして衣がこのアオリイカの食感を引き立てている。
噛んでいくと甘く、そしてイカの味が膨らんでいく。
・アオリイカ

二つ目はさらに厚みを持たせたカットでさらに食感が快感である。
一つ目と場所が違うようです。咀嚼の醍醐味がある。
酢飯と合わせるのもいいけどやっぱイカって火いれた方が旨いよねと思わされる。
・メゴチ

近年あまり大きいものがとれなくなっているメゴチ。
こちらもしっかり脱水されており、ホクホクの旨味と香ばしさが素敵。
・コゴミ

油の香りがいいんです。
・穴子

かなり大きな穴子はサクッとして身はトロっとしてます。いやぁ、旨い!
・アスパラ

穂先は味が濃く、根本はジュース。衣の食感コントラストにこれらを包む香ばしい香りがたまらん。
・茄子

ハードな衣で包み、トロトロっとした食感コントラスト。天つゆにじゃぶじゃぶつけていただくのが醍醐味っス。
さて、ここで一通り。
どうせなら追加を。
・コシアブラ

「山菜の女王」と称されるコシアブラ。鼻に抜ける清涼感のある香りと香ばしい衣でもはや「香りの調理」となっています。
・稚鮎

内臓の苦味がいつしか甘味で終わっている。
・万願寺唐辛子

こちらも衣とトロトロの万願寺唐辛子の食感の妙、そして甘味が印象的。
・雲丹の大葉巻き

雲丹って火入れて美味しくなるの?と思うでしょ。

サクッとした衣の中からぶちゅっと甘いの雲丹が現れ、大葉の香りの余韻がなんとも上品。
雲丹の火入れはちゃんとグラデーションになっている。
さて、ここで天丼、天茶かを選択。天丼は赤だしがついてきます。
選んだのは、
・天茶

小柱のかき揚げが旨い。出汁の中に油が溶け出しでコクがマシマシ。幸せ。
この日はビールにワインボトル2本を2名でシェアしました。


みかわさん系譜の天ぷら店にはかなり行きましたが、中川さんの天ぷらはドストライクでした。
早乙女さんの仕事をさらに昇華されていて中川さんなりに解釈された天ぷら、圧巻でした。
この日のお会計は追加とワインなどで約28,000円ほど。ごちそうさまでした。
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店舗情報
・名称:天麩羅なかがわ
・ジャンル:天ぷら
・住所:東京都中央区築地2-14-2 築地NYビル1F
・最寄駅:築地駅
・営業時間:火〜日 11:30〜13:30/17:00〜21:30
・定休日:月曜
・オープン日:2004年
・予算:昼10,000円〜14,999円/夜20,000円〜29,999円
・支払い方法:現金のみ(カード不可・電子マネー不可・QR決済不可)
・席数:16席
・個室:無
・貸切:不可
・禁煙・喫煙:全席禁煙
・駐車場:無(近隣に有料駐車場あり)
・電話番号:03-3546-7335
・予約:完全予約制






