北海道・札幌にある蕎麦屋「そば喜香庵」。
札幌・中央区の円山エリア。
この住宅街の一角に、2000年7月に静かに暖簾を掲げた店がある。
それが蕎麦好きの聖地として知られる「そば喜香庵（きこうあん）」だ。
店の佇まいは控えめ。しかし、その背景には虎ノ門「翁」および「達磨」系列の技術を受け継ぐ確かな歴史がある。
全国の蕎麦職人が教科書のように見つめる系譜であり、その直系の味を札幌で味わえるというだけで、この店の存在価値は大きい。
東京の本家「翁・達磨」直系の味を札幌で味わえる唯一の店
オープンは2000年7月。
東京・虎ノ門の名店「翁・達磨(おきな・だるま)グループ」の暖簾分け店舗。
創業者の高橋邦弘氏が全国約40軒を擁する「翁・達磨グループ」を築き上げ、その味と技術を受け継いだのが喜香庵であり、札幌ではここだけの出店となっている。
店主は高橋氏の下で修行し、挽きたて・打ちたて・茹でたての「三たて」にこだわった本格そばを提供。
メニュー
並粉せいろ：喉越しの良い上品な白そば。しっかり角の立ったコシと、透明感のあるツヤが特徴 。
田舎そば（玄そば十割）：黒みの強い田舎そば。玄そば本来の香りとザクザクとした食感が愉しめる 。
鴨せいろ：鴨ロースのつけ汁が濃厚で、蕎麦との相性抜群。
実食レビュー 2025年5月訪問
平日の昼間、オープンと同時に訪問。
店内は時間が穏やかに流れていてとても居心地がいいです。
そばに行く前にまずは当てから。
宮崎のそば焼酎「八重桜」をそば湯で割りながら美味しいアテとゆったりとした時間を過ごせました。
焼きのり 400円
そばがき 1,000円
醤油は生醬油とカエシ(砂糖と味醂)の2種類。
もっちりとして噛むほどにこぼれる蕎麦の甘みが滋味深い。
だし巻きたまご 1,000円
だし巻き玉子は出汁がしっかり効いた熱々のふわふわ食感。そば前の序盤からつい杯が進む一品である。
作るのに時間がかかるので注文はお早めに。
豆腐のみそ漬 400円
例えるならチーズのような発酵感。凝縮された旨味にほんのりと酸味も感じる濃厚なアテ。
田舎そば 1,000円
黒っぽくて太い田舎そば。微妙に縮れてます。
噛み応えある太麺は噛んでいくとふんわりとした蕎麦の香りと共に甘味が増していく。
まさに「噛ませるそば」です。
最寄りの西18丁目駅から徒歩４分、駐車場も２台分用意されているため、観光やドライブの立ち寄りにも便利。
ランチタイムは混み合うこともあるが、待つ価値のある本格そばを求めて、わざわざ円山まで足を運ぶ価値がここにある。
季節の酒肴と絶品そばが両立する「そば喜香庵」で、札幌に息づく江戸前蕎麦の真髄をぜひ体験してほしい。
近所に住んでたら昼から飲みに来てるだろう。ごちそうさまでした。
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【そば喜香庵】の動画
店舗情報
住所：北海道札幌市中央区南3条西17 すずかけビル2F
最寄駅：地下鉄東西線「西18丁目駅」2番出口より徒歩4分
営業時間： 昼 11:00～15:00 夜 18:00～21:00（L.O.）
定休日：火曜日
席数：20席（カウンター＋座敷）
駐車場：共有無料2台
