以前は東千葉にあった「寿司栄」が西千葉へ2021年8月に移転してから初訪問。
以前の東千葉にあった「寿司栄」から比べると多少はアクセスよくなったかな?西千葉駅からは徒歩5分ほど。
町寿司だった以前のお店から比べるとめちゃめちゃ洗練されてカッコよくなってます。
親方:佐藤賀津廣(かずひろ)さん
父の跡を継ぎ、二代目として活躍。
こちらのお店、普通の鮨屋とは一線を画す店と評判。
仕入れは豊洲に頼らず、全国各地から直取引が主。そのパイプやらルートに驚かされる。
ちなみに日本酒も全国屈指のラインナップ。
握りやつまみはまさに鮨界の異端児。
一般的な江戸前鮨とは一線を画し、20年以上前から独特な食材同士の組合せでコースを組み立てる。
いわゆる現在流行っている「インスタ映え」的なことをやっていたお店でまさに映えの元祖。
いや、食材同士の見事な調和は単なる映えに非らず。
はじめた当初は「こんなの鮨じゃない」という批判だらけだったが、そういった声にグッと耐え続け、世の中が少しづつ多様性を認め始めるようになってからは寿司栄はついに千葉を代表するお店となった。
佐藤親方は言う、
「時代が追いついてきたんです」。
お久しぶりです。
この日のコースはおまかせ33,000円(税込)。
・鱈の白子からすみがけ
・香箱蟹の茶碗蒸し
上には外子の餡。ちゃんと蟹の身も入っている。
・迷い鰹
鮪の群れに混じり、自分を鮪だと思って鮪と同じ餌を食べた鰹は鮪寄りの味わいに。
・香箱蟹
・鰤
・トラフグの白子とキャビア
痛風メニュー。最強に酒が進む。
・クエ
・クエのえんがわ
えんがわは背鰭の真下。筋肉質な部分だけど炙ればホルモンのようだ。
・蟹味噌
2時間火にかけて練り上げたものでかなり味は強く香りも爆発。だからちょびちょびとつまみながら。
・カラスミ2種
ブランデー漬けと大吟醸漬けの2種類に餅。
200kg仕込んでるんだと…
・墨烏賊
荒く包丁を入れ歯切れは残す仕事。最初は墨烏賊にこんなに包丁いれるのかとびっくりしたけどしっかり食感残ってます。
どんな状態のものでも佐藤さんなら美味しくできそう。
・鰤
四日目だが身質に力があり食感はある。脂はスッときれ、質がいい。
聞けば氷見からの産直。
・鰯
すげぇ包丁の入れ方。見た目も美しく、包丁の酸化によって旨味が倍増。
・赤身
天身。きめ細かい身質に香り。
・はがし
・平目
中に炙ったエンガワを忍ばせて。
・中トロ
血あいぎしから2サク目。香りも味わいの濃厚。
・サヨリ
やたらと舌触りがいい。
・赤貝
大阪だけど包丁のおかげで甘味も香りもひらいている。大阪だけど閖上並みの香りです。
・雲丹
散布(ちりっぷ)の雲丹。アイヌ語です。
・小肌
ソフトに〆てジューシーです。
・鯖
脂はバッキバキですね。
・牡丹海老
上には味噌と卵。
味噌で苦味の要素をだし、甘味、旨味、酸味、苦味、塩味の五味が完成した。
・玉子焼き
黄身と白身を分けて焼いたんだとか。
・穴子
タレと塩の2種類。ほわっほわ。
・香箱蟹の味噌汁
お会計は約38,000円。
相変わらず佐藤親方の独自のオリジナリティ溢れるアプローチに触れるのは面白い。わざわざ千葉までやってくる価値があります。
次は満を持しての変態会の開催をお願いした。
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