東京・代々木八幡にあるフレンチレストラン「Yumanite」。
店名のYumaniteとはフランス語で「人間性」を意味する。料理が旨くてもシェフの人間性が悪かったりすると結局は失敗してしまうと言う戒めも込めてある。
シェフ: 石崎優磨さん
洋食に目覚め色んな店を転々とするうちに「フロリレージュ」の川手シェフ刺激を受けたりして、何も考えに作ったミルフィーユが何故か大バズりして注目された不思議なシェフです。
石崎優磨シェフの経歴については機会があれば私のYouTubeチャンネルをご覧下さい。
フワフワしててネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからない方です笑
2024年6月訪問
・桜海老のキッシュ
素揚げした駿河湾の桜海老、海老の頭の卵液で作ったキッシュで海老の香りがします。
・アオリイカ
クロワッサンの上にキャビア、サワークリームを巻き込んだアオリイカ。
・ブーダンノワール
ムース状に仕立てたブーダンノワールを球状にして、カカオバターでコーティング。
チェリー、バラ、赤ポルト酒を使ったゼリーをまとわせて。
・とうもろこしのクレープ
トウモロコシを練り込んだクレープ。
中にヤングコーン、トリュフ、トウモロコシ2種類のピューレ、フォアグラのテリーヌ、サマートリュフ。
トウモロコシの甘味や香りと濃厚なフォアグラとトリュフがダイレクトな旨みを刺激する。
・パクチーの花の前菜
パクチーの花の軸のジェル、毛蟹、カリフラワーのブランマンジェ。
いわゆるパクチーと違って蜜のような味わいでクセがない。
・桃のガスパチョ
枝豆と海老、フレッシュの桃、アボカドとキュウイ、ハーブのアイスなど。
特にこのアイスの温度感がいい。
・パン
・鮎
塩レモンのピューレ。蓼の泡。
なにより素揚げしたレモン汁を吸わせた骨が素晴らしい。塩の当て方が酒飲みなんだけど実はシェフ、酒飲まない。
・ノドグロ
長崎のアカムツ。鱗を細かくしてから貼り付けて鱗焼き。そら豆のラビオリ。
サクサクの鱗、みずみずしくも旨味のある身。
・仔牛
フランス産の仔牛。旨味も濃い。
下はジロール茸とキノコ。
実山椒がメインで強烈なアクセントになる。
・カモミールのアイス
アニスイソップのグラニテ、エルダーフラワーとレモンと生姜のメレンゲ、マリーゴールドの飴細工など。
甘いもの苦手だけど、香り味わいが絶妙過ぎて食べられる。
・マンゴーのパイ包み焼き
熱々のマンゴー、フィナンシェを伸ばした生地で包んだパイ包み焼き。葉山椒のアイス。
本日のお酒
お会計は1人25,000円。
安すぎる。そして仕込みにいかに時間がかかってるか。
料理、ワインのサーブ、サービス、全てワンオペでこの金額。絶対に今年ブレイクするレストランだと思います。ごちそうさまでした。
2024年10月訪問
料理の好みってのはいかに味のテンションと自分の舌が合ってるかだ。
多分、石崎シェフの料理の塩加減が僕好みなんだ。自分みたいな酒好きが好みそうな味付けにしている。本人飲まないのに。
だからといってただしょっぱいってわけじゃない。五味、食感、視覚、温度、香りなどを巧みに散らして皿に表現しているから常に新鮮さがある。
ちなみに料理説明は速い。
「仏手柑のゼリーで〜」とサラッと言う。
いや、こないだたまたま高知に行って来たから仏手柑ってわかるけど一般の人はわからないだろ。
「説明がもはや説明になってないですよ」とツッコミんだけどそんなこと関係ないくらい料理は旨い。
何よりデザート2品が唸るほど美味い。さすがミルフィーユでバズったシェフだ。
気づけば食べログは3.7点台。ここはもっと人気になると思うがそろそろワンオペがキツそうなので誰か働ける人は手伝ってやってください。
誕生日までお祝いありがとうございます。
ようやく食べられたミルフィーユ、超旨かった。ごちそうさまでした。
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