【東京・虎ノ門ヒルズ】天ぷら あらたみかわ「新しいみかわ誕生」

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天ぷら

東京・虎ノ門ヒルズに新たに誕生した「天ぷら あらたみかわ」。

「みかわ是山居」からまた新たに生まれた独立店。

その名が示す通り、まさに「新しいみかわ」と言うことで早乙女さんが名付けたようです。

店主の小川比佐男氏は天ぷらの巨匠・早乙女哲哉の元で修行を積み、免許皆伝を受け、2024年8月に独立開業。

店主 : 小川比佐男さん

年齢はまだ30代後半。当初は天ぷらをやりたくて「みかわ」に入ったわけではないようだ。

本当は断りたかった。そんな有名な店で働きたくなかった。

だが目の前の仕事を淡々と、着実にこなし11年もいた。

使う油は修行先と同じ太香胡麻油と綿実油。

天ぷらは化学変化が起きやすく、師と全く同じものなんて再現は不可能。高温で短時間で引き出すみかわの流れは組むが小川氏ならでは天ぷらに仕上がっている。

店内はカウンター8席のみ。木の温もりとモダンな内装はどこか心地よい。スタッフの丁寧な接客も一つ一つに気配りが感じられ、初めから最後まで心地よく過ごせる。

2024年11月訪問




・穴子の煮凝り

柚子の香りが鼻を抜け、程よい弾力と穴子のエッセンスが凝縮された一品。

・車海老

サクッと衣は繊細、プリッとした弾力ある食感、甲殻の香りと共に甘みが押し寄せる。

塩と天つゆでそれぞれ異なる表情を見せてくれる。

・海老頭

少し身を含ませることで身肉の食感と甘さを演出。香ばしい香りの余韻に浸ってビールをグイッと。はぁ、幸せ。

・鱚

熱々でサクサク、中はホクホク。高温で一気に揚げることで、素材そのものの旨味が引き出されているのが分かる。

・墨烏賊

衣は薄く、サクッ、スッとと歯が自然に入り込んでいくこの直線的で綺麗な食感。

そして噛むたびに烏賊としての味と味甘さが広がっていく。

まるで墨烏賊の答えなんじゃないかと思わせてくれるほど。

・雲丹の大葉巻き

みかわでも定番の一品。大葉で包んで揚げられたその姿は見た目も美しく、衣のサクッとした軽やかさと、大葉の香りがふわっと立ち上がる瞬間、ウニの甘みが口いっぱいに広がる。

・蓮根

その厚さに驚く。じっくり揚げられた蓮根は、シャリっとした歯応えが絶妙で、香ばしい。そしてすぐに甘さがグッと引き立つ。蓮根の引き出し方が巧みだ。

・マッシュルーム

果たしてマッシュルームなのか?ほぼ水分なんじゃないかと思うほど大地の恵みが湧き出る湧き出る。油や衣の香りとマッシュルームがなんとも言えない余韻を生み出す。

墨烏賊と迷ったが今日のMVPはこのマッシュルームだ。

・白子

サクッとした衣とクリーミーな白子の対比が見事。ほくほくの旨味が余韻として残っている。




・帆立

・茄子

・穴子

・サツマイモ

・天丼

天丼と天茶に毎回悩まされる。だからこの日は両方ハーフでオーダー。

芝海老のかき揚げ丼は、甘さと塩気のバランスが絶妙だ。

天茶の小柱も噛むたびに溢れる旨味が溢れる。これを選ぶなんて到底できない。

お会計は一人約21,000円。

どの一品も素材の味を最大限に引き出し、その揚げ加減や衣の軽さが絶妙に計算されている。ビールや焼酎が進みすぎること間違いなし。スタッフの細やかな気配りも感じられ、居心地は非常に良好で、終始リラックスできる。

「あらたみかわ」、その名の通り、新たな天ぷらの世界を感じさせてくれる店だ。これほどまでに天ぷらを芸術の域まで高めた店は、そうそうないだろう。再訪必至、心からオススメしたい。

【天ぷら あらたみかわ】の動画

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