東京・表参道にあるうどん屋「手打 しまだ」。

洗練された街にあって、どこか下町の温かさを感じる一軒。
名物は何といっても「エビ天カレーうどん」。この一杯を求めて、近隣のサラリーマンや食通が連日足を運ぶ。ランチタイムは満席必至の人気ぶりだ。
カレーうどんと言えば、「古奈屋」や、目黒の「こんぴら茶屋」や、赤坂見附の「葉隠」などが有名だが、こちらのカレーうどんはいかに?
表参道駅から徒歩3分、都会の路地に佇む
お店の場所は東京メトロ表参道駅A4出口から徒歩約3分。
青山通りから一本入った静かな路地にあり、外観はどこか昭和の居酒屋を彷彿とさせる。中に入ると、手書きのメニューや年季の入ったテーブルが並び、肩肘張らない落ち着いた空間が広がっている。
店内は1階と2階に分かれており、84席という比較的大箱ながら、昼時にはほぼ満席。とくに平日の12時を過ぎると、界隈のビジネスマンたちが押し寄せ、活気に満ちる。
店舗情報
住所:東京都港区南青山3-13-3
アクセス:東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」から徒歩約4分
営業時間: 月〜土:11:30〜13:45、18:00〜23:30 定休日:日曜日、第2・第4土曜日
電話番号:03-3403-0201
席数:84席(2階は仕切りのない座敷)
支払い方法:クレジットカード可(JCB、AMEX、Diners)、電子マネー可(Suicaなど)、QRコード決済不可
禁煙・喫煙:全席禁煙
エビ天カレーうどん 2025年5月
ランチメニューをみるとご飯がサービスのようだ。夜の会食もあるのでやめておく。
・エビ天カレーうどん 1,500円
全体的に白っぽいビジュアルで一見シンプルだが、口に含むとけっこう複雑。
小麦粉を使ってないそうで、粘度あるスープはとにかくクリーミーでマイルド。
牛乳による乳化具合と28種類も加えられたスパイスが舌を覆い、マイルドながら程よく味蕾を刺激してくれる。
鶏ガラ、豚骨、香味野菜などでじっくりとったスープは重厚感がありながらも、重た過ぎない絶妙な塩梅。
古奈屋系統と言いますか非常にクリーミーでありながら尾を引く味わいとなっております。
スープに半分浸ったエビ天。
衣はほどよくスープを吸い込み、エビのプリッとした食感を損なわない。
カレースープのなかでもしっかりとした存在感を発揮し、全体の味のハーモニーを崩さない。
うどんはやや細めで柔らかめだが、モチっと粘りがあり、コシも感じられ、スープとの一体感がある。
具材は限りなく最小限に抑えられているが食べ進められる魔性力がある。ごちそうさまでした。
昼も夜も楽しめる、表参道の隠れた名うどん店
「手打 しまだ」は昼はうどん、夜は居酒屋としての顔を持つ。
壁に並ぶ肴のメニューからも、その実力の片鱗がうかがえる。
土曜ランチや平日ディナーでも楽しめるため、使い勝手のよさも抜群だ。
表参道という立地でありながら、敷居は高くない。むしろ親しみやすさに満ちた空間で、一人でもふらっと立ち寄れる雰囲気がある。