神奈川県小田原市にあるウナギ屋「うなぎ亭 友栄」。
箱根の玄関口・小田原市風祭に店を構える「うなぎ亭 友栄(ともえい)」。
1978年3月1日に静岡・下田で創業し、1996年に現在の小田原へ移転。
今では全国のうなぎ好きが訪れる行列必至の人気店です。
ミシュランガイド一つ星にも掲載された実績を持つ実力派。
その理由は、希少な青うなぎと徹底した仕込み、そしてふっくら香ばしい焼きにあります。
創業と歴史
「うなぎ亭 友栄」は、1978年3月1日、静岡県下田市に一軒のうなぎ専門店として誕生したところから始まります。
初代店主が掲げたのは、ただ美味しいだけではない、“記憶に残るうなぎ”を提供すること。
丁寧な仕事と素材選びへの妥協のなさで、地元・下田の人々に愛される店へと成長していきました。
やがて、その評判は県境を越えて広がり、1996年11月30日、観光地としても名高い神奈川県小田原市風祭へと移転。
新天地は、箱根口インターチェンジから車でわずか約3分、箱根登山鉄道「風祭駅」から徒歩7分という好立地。
箱根や小田原観光とセットで訪れやすい場所として、多くの観光客やグルメファンが足を運ぶ人気店となりました。
現在では、地元客はもちろん、全国から“青うなぎ”を求めて訪れる人々で賑わう、行列必至の名店として確固たる地位を確立しています。
味のこだわり
希少な青うなぎ
「友栄」の最大の特徴は、使用するうなぎが“青うなぎ”であること。
市場でも滅多に出回らない希少種で、身の厚み、脂のり、旨味、香り、そのすべてが高い水準に揃っています。
一般的なうなぎよりも筋肉質で引き締まりつつも、脂の甘さと香ばしさが絶妙に絡み合い、一口でその違いが分かるほどの存在感を放ちます。
清らかな湧水
その青うなぎは、地下約100メートルから汲み上げた清らかな湧水で泳がせ、余分な脂や臭みを丁寧に抜きます。調理だけでなく、仕込みや洗いにもこの湧水を使用。素材本来の味を最大限に引き出すため、使用する水にまで徹底してこだわる姿勢が「友栄」の味を支えています。
秘伝のタレと四度漬け
焼き上げに使うのは、創業以来守られてきた門外不出の秘伝ダレ。
うなぎの脂の状態を見極めながら、四度にわたって丁寧にタレをくぐらせます。これにより、表面は香ばしくパリッと仕上がり、中はふわふわでとろけるような食感に。香り立つタレと青うなぎの旨味が、口いっぱいに広がる瞬間は、まさに至福のひとときです。
2018年6月訪問
家族で箱根へ一泊。
箱根と言えばどうしても行きたいうなぎの店がある。
「うなぎ亭 友栄」
ミシュラン獲得店である。幻の「青うなぎ」をいただけるお店だ。ちなみに青うなぎと言えば都内では亀戸の「八べえ」が有名だ。
この店は席予約ができないが、うなぎの取り置きはしてもらえるので前日から電話をかけて取り置きしてもらった。
3連休の中日。都内から車を飛ばす。最寄り駅は風祭駅より徒歩7分程。
酒を飲みたいなら電車で行くべきだったか。
午前9時過ぎに到着。
早すぎるとは思ったがなんと既に先着あり。
オープンは11時なのでしばらく駐車場で待つとする。
その間にもどんどん車がやってくる。車のナンバーを見ると色んな所からやってきている様だ。
時刻は10時半。暖簾がかかって中に入れてくれた。
オープンは11時じゃ?まぁ、いいか。
子供がいるため個室にしてもらった。(個室だとサービス料10%かかります)
日本酒は十四代などいいお酒が揃っている。
この時ほど車できたことを後悔したことはない。忘れろ。本日は食に集中するんだ。
「上うな重」と「きも」を頼んだ。
「上うな重」はご飯大盛が無料なので大盛にしといた。
「きも」は山葵かタレか選択できる。
うなぎはタレなのでこちらは山葵を選択。
時間にして30分くらい待っただろうか。
割きたてのきも わさび (800円)
またずいぶん立派な肝だ。明らかに今まで見てきたうなぎの肝よりも大きい。山葵醤油でいただく。
食べてみると全く臭みもなく濃厚だ。食感はコリコリ。
これは日本酒だろ・・・
美味すぎる。丁寧な下処理がされてるのだろう。
いくらでもいける気がした。
そしてすぐにうなぎはやってきた。
上うな重 (4,800円)
ほかにお新香、肝吸い
蓋を開ける瞬間「フワッ」とタレのいい香りが漂いとてつもない幸福感に包まれた。
焼き加減も一切ムラがない。
この店の特徴は養殖の青うなぎを使用していることだ。
身がふっくらとしていて上質な脂が口内を満たす。
一瞬にしてうなぎが消えた。
「うなぎは飲み物」
柔らかく口内でスッと溶け旨味の余韻だけが残る。
肝吸いも柚子の風味がして爽やかだ。
お新香と一緒にチェイサー的役割。
手作りの山椒をふりかけて食べる。この上ないほど上品な味に仕上がった。
いつまででも食べていたい。本当にそう思えるうなぎである。
脂の乗り加減、焼き具合、タレの味付け。どれをとっても一級品。
最高の環境で育ったうなぎは下手な天然物なんかよりよっぽど美味しいと思う。
頭の固い人はやたらと天然物にこだわるけど、決して天然物が最高ではなことがこのうなぎを食べればわかる。
しかし青うなぎはなかなか脂もヘヴィだ。
酒飲んだら絶対食べられなかっただろうな。
あとこの店が素晴らしいのは接客の丁寧さ。
こういうところはずっと覚えているものだ。
うなぎも本当に美味しいが接客も含めて評価されているんだなと思った。
うなぎ好きの人は是非一度はこの店に来ることを勧める。
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