東京・渋谷にあるうどん屋「麺㐂 やしま 円山町店」。
東京・渋谷。円山町。
ラブホテル街の中にひっそりと佇む、手打ちうどんの名店がある。
「麺㐂(めんき)やしま 円山町店」。
自家製手打ち×三日熟成、いりこ×鰹×昆布の透明感ある出汁。2013年オープンの渋谷支店で“打ち立て・茹でたて・締めたて”を体感できる。
香川県にルーツを持ち、創業はなんと昭和11年(1936年)。
戦前の時代から脈々と続く老舗うどん店の味を、東京で受け継ぐ存在だ。
派手さもトレンドも一切なし。
ただ、粉・水・塩・技。
それだけで勝負している。
「やしま 円山町店」ってどんな店?
ラブホテル街の路地にふっと現れる、年季の入った暖簾と木戸──それが「麺㐂(めんき)やしま 円山町店」。渋谷駅から徒歩7分、神泉駅から徒歩4分。
昭和11年(1936年)に香川県で創業。その後、関西・関東へ展開し、渋谷・円山町店は2013年に開店。現在は“讃岐の技法”を東京でまっすぐに伝える一軒として、地元の常連と遠方の麺好きに支持されている。
円山町の裏通りにあるサンライズ渋谷ビルの1階。
雑踏から半歩だけ距離を置いたこの立地が、不思議と“うどんの町”らしい落ち着きを作っている。
昼時にはサラリーマンや常連客が列を作り、夜には静かに地元の人が集う。
店内はカウンター4席、テーブル14席の計18席。
壁際に置かれた製麺機が、うどん屋としての本気度を物語っている。
香川創業1936年、渋谷へ渡った“讃岐の魂”
やしまの歴史は、店の発信ベースで昭和11年(1936年)香川県での創業にさかのぼる。
戦後、関西を経由して関東へ。渋谷エリアでは宇田川町→富ヶ谷→円山町と場所を変えながら、味と屋号を守ってきた。
円山町店は2013年8月に開店。現在は“打ち立て・茹でたて・締めたて”の三拍子を、都心でブレずに貫く。
手打ち×手切り×三日熟成
- 粉の配合:その日の温湿度で微調整
- 加水と練り:季節で手配合を変える“手感”重視
- 熟成:約3日寝かせ、グルテンを落ち着かせる
- 切り:手切りならではのわずかな不揃いが、口当たりの表情を生む
讃岐うどんの魅力である“コシ”を追い求めつつ、東京の水や調理環境に合わせた“しなやかな伸び”も共存させる。強靱一辺倒ではない、“食べ心地の良さ”がやしまの麺だ。
麺と出汁のバランスで決まる、やしまの美学
讃岐うどんというと“コシの強さ”が注目されがちだが、やしまの特徴はそれ以上に「出汁の透明感」にある。
いりこをベースに、鰹・昆布を合わせた黄金比の関西風出汁。
香川の郷土らしい塩分控えめで、飲み干せるほど優しい。
さらに、看板メニューであるぶっかけうどんや釜揚げうどんは、出汁との一体感を重視した構成。
温の一杯は粘りのある柔らかめの食感を良しとし、冷はしなやかなコシと伸びを立てる。どちらも麺と出汁が一体となる「喉越しの設計」が巧みだ。
うどんを啜る瞬間、ふっと鼻を抜ける小麦の香り。
この香りこそ、やしまの真骨頂だ。
2018年7月訪問
昔からの常連さんも多いみたい。
凄い。フィギュアだらけだ。とてもうどん屋とは思えない。
金曜の夜にやってきたのは渋谷のうどん屋「麺㐂 やしま」。渋谷というよりは神泉からの方が近い。
私は渋谷で飯を食うくらいなら神泉にいく。
神泉は飲食店の名店が多いし、うるさくて人だらけの渋谷とは違って落ち着いた雰囲気がある。
この店も前から目をつけていた。
案の定店は見つけにくかったがこれくらいの方が人が多すぎなくていい。
もともとは香川県発祥のこのお店。
そこから愛媛県へ移転。けっこう歴史あるうどん屋さん。
スライムが出迎えてくれます。
入口からしてただならぬ雰囲気。本当にうどん屋?
店内に入ると婦人方が1組。
そして店内はフィギュアだらけ。
まさに圧巻。
カウンターに通された。
メニューの種類は多い。
トッピングの種類も多いし迷う。
横で店主が手打ちしてるみたいです。
うどんを打っている音が聞こえます。
10分程でやってきた。
・あげ玉 生じょうゆうどん 630円 + イカ天250円
天ぷらはオーダーが入ってから揚げているようだ。揚げたてでイカのいい香りがする。
サクッとしていてイカ自体が柔らかい。
初回なのでシンプルな生じょうゆうどんにした。
うどんの上には大量の揚げ玉が乗っている。
うどんは不揃いで手打ち感がいい。
コシもあって美味しいです。
モチモチで透明感のあるうどんといった感じ。
スープはかなり薄味のあっさり系。
麺を味わうにはちょうどいい。
揚げ玉はサクサクっとしている。
イカ天を乗っけてみる。
一気に豪華になった。
けど実際、別にして食べた方がイカ天はサクサクのままだ。
乗っけたはいいがまた元の皿に戻す。
量はけっこう多くて通常の2玉分くらいか。
なんとか食べ終わって出汁をかける。
薄味だがぐびぐび飲める。
かなり満腹です。
うどんってこんなに満腹になるもんなんだ。
ごちそうさまでした。
【やしま 円山町店】の動画
まとめ:やしまは“強さ”ではなく“清さ”で勝つ
- 屋号の核:手打ち×手切り×三日熟成
- 出汁の思想:いりこを骨に、鰹・昆布で余韻を描く
- 渋谷の意味:雑踏のすぐ隣にある“静かな仕事場”
- 食後感:満腹なのに、身体が軽い。飲める出汁の勝利
東京で讃岐の教科書を一杯。
それが「麺㐂 やしま 円山町店」。
よくある質問(FAQ)
Q1:おすすめの初回オーダーは?
A:生じょうゆかぶっかけ(冷)。麺と出汁の設計思想が最短距離で伝わります。
Q2:行列を避けたい
A:平日14時台や、土日なら開店直後が比較的スムーズ。
Q3:子連れは大丈夫?
A:席間は広くないので混雑時はやや不向き。空いている時間帯がおすすめ。
Q4:テイクアウトは?
A:基本はイートイン想定。可否は当日店頭で要確認。
Q5:支払い方法は?
A:現金が確実。QR可否はレジでご確認を。
店舗情報
店名:麺㐂 やしま 円山町店(讃岐うどん やしま 円山町店)
住所:東京都渋谷区円山町10-13 サンライズ渋谷 1F
電話番号:03-6455-1533
アクセス:
・京王井の頭線「神泉駅」徒歩約4分
・「渋谷駅」からも徒歩圏(7分ほど)
席数:18席(カウンター4席+テーブル14席(2人用×1卓、4人用×3卓))
禁煙・喫煙:全席禁煙
予約:不可
支払い方法:カード不可。QRコード決済(PayPayなど)可との情報もあり。
定休日:不定休(定休日は店に要確認)
営業時間(例):
月:11:30〜15:00
火:11:30〜14:00
水:11:30〜16:00、夜 18:00〜21:00
木~金:11:30〜16:00、夜 18:00〜21:30
土・日:11:30〜21:30
コメント
コメント一覧 (1件)
毎回色レポのクオリティが凄いけど、今回だけは「ちょっとした地震でも店内は凄く荒れてしまうんじゃないか?」と圧巻のフィギュアが心配になってました。。。