東京・渋谷にある二郎系ラーメン店「凛 渋谷店」。

渋谷の東急ハンズの裏にて、太麺が主役の一杯を求めて今日も腹を空かせた野郎たちが吸い込まれるように暖簾をくぐる「凛 渋谷店」。
本稿では10年以上に渡って渋谷の地で愛される同店の魅力を存分に紹介しよう。
「凛 渋谷店」ってどんな店?
オープンは2011年1月5日。
1999年11月、大井町にて「凛」をオープンさせた店主 山中正人氏は「ラーメン二郎目黒店」と「さぶちゃん」で修業をして独立を果たす。

のちに大井町本店は2005年7月に「のスた凛本店」に店名を変更。
こちら渋谷店は「凛 渋谷店」のまま。
と言うことは広い意味でもこちらもメグジの流れを汲むお店ということです。
M.O(町田オリジナル)1,550円 2025年12月訪問
オープン当初に来てるのでおそらく10年以上ぶりの再訪問。
場所は渋谷東急ハンズの裏、パルコ近く。「焼肉ゆうじ」のすぐ先です。

正直言って初回訪問時はあまりに油ギッシュで、あまりのボリューム感で美味しくいただくことができなかった記憶がある。
とにかくインスパイア系のなかでも「圧倒的にボリューミーな一杯」がいただけるこちらのお店。
なぜ今回再訪したかと言うと、気づいたらメニューに「M.O.」という「町田オリジナル」が加わっていたからだ。
桜海老ベースのスープのラーメンである。
この「町田オリジナル」はもともと「ラーメン二郎 町田店(現在閉店)」の看板メニューであり、このラーメンが後の「蓮爾」のラーメンにも大きな影響を与えている。

ちなみに「凛」の生みの親である山中氏はメグジ出身でもある。
この日は平日の12時半到着で空席多数あり。だいぶ緩やかな空気が流れている。

「ラーメン以外は撮影禁止」らしいので食券機は撮影せず。主なメニューは下記。
・ポン酢
・しょうゆ
・太麺 塩
・辛みそ
・M.O.
・カレー
こんな感じのラインナップだ。ここでカレー食べるツワモノがいるのかな?
でも二郎系のカレーってどんだなだろ。
デフォが茹で前400gと信じられないボリューム。水分吸うからさらに増えるわけだよね?
少なめで300g、ハーフで200g。
どのメニューも余裕で1,000円を超えており、化調使ってるのになぜか高価格帯。家賃もあるんでしょうけど。
食券を渡すとスープの有無を聞かれたのでスープ有と回答。
店主はスマホでダラダラ食べていた客に「先に食べちゃってくれる?」と一括。
おぉ、なんか今時珍しいな。ごもっともです。
・M.O(町田オリジナル)1,550円 スープ有

いや、これ少なめ(300g)なの?
まるで野猿街道の二郎のようなハイテンションな盛りじゃないか。

しかもこの液体油の量…
軽く1cm以上の厚さはある。
初代新代田二郎を彷彿とさせる油量で、40代の中年にはなかなかビビらせてくれます。

「よく下からかき混ぜてお召し上がりください」ということで下に桜海老が隠れてるのかな?

「かき混ぜて」も何も、のっけから天地返しかませば溢れてしまうのでまずは野菜をパクりと。
油の味がするモヤシ。それ以上でも以下でもない。

極太麺は微縮れで平打ちです。
グッと強い小麦感があり硬めに茹でられている。
おぉ、麺単体で言えば好みです。
スープは油が多過ぎてボヤッとしてます。カエシのキレが油でマスキングされていて、ひょっとするとこれはスープなしの方が良かったのでは。
油少なめできたのかな?

豚は景気のいい肉塊がゴロゴロと。
脂身ではなく、赤身のツナっぽいニュアンス。味染みは適度に。

言われた通りに天地返しをするとわずかに「桜海老の香ばしい香り」がしてくる。
確かにこうなってくるとスープが化けますね。

とは言え、恐ろしいほどの油の量とボリューム満点の麺でだんだんと苦しくなってくる。
麺の量が多いから苦しいのか、油の量が多いからなのか、またはどちらもか。
なんだか油のことしか感想述べてない気がするが、初回訪問時と印象が大して変わってなかったです。
とは言え、二郎系のなかでもなかなかの個性を発揮しており、「凛」というジャンルをしっかりと確立しているように思えました。
とりあえずこれは「麺、少なめ」ではありません。食べるなら200gのハーフをおすすめします。ごちそうさまでした。
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店舗情報
・名称:凛 渋谷店
・住所:東京都渋谷区宇多川町6-20 パラシオン渋谷 1F
・最寄駅:渋谷駅 徒歩9分
・営業時間:11:00〜15:00/18:00〜22:00
・定休日:日曜
・席数:16席(カウンター4席・テーブル12席)
・支払い方法:現金のみ(カード不可/電子マネー不可/QR不可)
・予算:¥1,000〜¥1,999
・備考:食券制。外待ち時は食券先購入の注意あり。
・オープン日:2011年1月5日








