福岡・天神南にある居酒屋「酒房野菊」。
福岡・天神南エリアには数多くの居酒屋がひしめくが、その中でもひときわ異彩を放つのが「酒房 野菊(のぎく)」。
西中洲の路地裏に佇むこの小さな酒場は、まるで昭和にタイムスリップしたかのような空気感が漂う、知る人ぞ知る隠れ家的存在。
店舗情報
住所:福岡県福岡市中央区西中洲12-6
電話番号:092-761-5221
営業時間:
- 月~金:18:00~25:00(L.O.24:00)
- 土・祝:19:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:日曜日
席数:約10席(カウンター中心)
予算目安:ディナー ~2,000円
アクセス:
- 福岡市営地下鉄七隈線「天神南駅」徒歩約3分(約190m)
- 福岡市営地下鉄空港線「天神駅」徒歩約5分(約340m)
- 福岡市営地下鉄空港線「中洲川端駅」徒歩約6分(約410m)
昭和レトロな空間に身を委ねる
地下鉄七隈線・天神南駅から徒歩わずか3分。煌びやかな中洲の喧騒から一歩外れた細い路地に、ひっそりと赤提灯が灯る。
「酒房 野菊」の入口は決して目立つものではないが、その佇まいが逆に好奇心をそそる。偶然通りかかってなんだかやたらとノスタルジックな外観に惹かれフラッと入ってしまった。
ガラガラと引き戸を開ければ、目の前に広がるのはカウンター10席ほどの小さな空間。木製の椅子、レトロなポスター、色褪せたメニュー札。まさに昭和の時代にスリップしたかのような情景が広がる。
昭和がここに残ってました。作り物じゃなく昭和そのまま。
店内はカウンター席のみ。BGMには昭和歌謡や平成初期のポップスが静かに流れ、常連客の笑い声とグラスの音が心地よく混ざり合う。ひとりでふらっと立ち寄るもよし、仲間と肩を並べて飲むもよし。この場所には、余計なものが一切ない。あるのは、お酒と会話、そして心地よい時間だけだ。
聞けばここは改装せず当時の建物をそのまま居酒屋としてオープンしたそうだ。
ちなみに喫煙可です。ここも昭和かい。
ここだけ禁煙者にはキツイけどまぁそれも含めて雰囲気のあるお店です。
つまみは「シンプル」が美味い
メニューを見れば、冷ややっこ、板わさ、枝豆、ポップコーン、バナナチップ、コンビーフマスタードといった昔ながらのつまみが並ぶ。どれも300〜500円ほどと。
中でも「タヌキやっこ」(冷奴+天かす+青ネギ+醤油)は、じんわりと胃袋を掴んで離さない。
冬場には、店主手作りの小鍋が登場することもある。おでんや寄せ鍋風の一人鍋など、あたたかい湯気とともに提供される鍋料理は、体の芯まで沁み渡る一品だ。
サクッと二次会などにもいいかも。
酒もまた、昭和テイストで
ドリンクはビール、焼酎、日本酒を中心にラインナップ。サッポロラガー(通称:赤星)や、芋焼酎のレモン割り、日本酒「土佐鶴」など、昭和世代には懐かしく、若い世代には新鮮に感じるような品揃えが魅力的だ。
そして、この店の醍醐味は「酒を飲みながら、静かに時間が流れていくこと」そのものにある。スマホから一旦目を離し、グラスを傾けながら、他愛ない会話に耳を傾ける。そんな夜が、ここ「酒房 野菊」では自然と訪れる。
ちなみにトイレまでの道のりもなかなか面白いものがみれます笑
常連に愛される「場」としての魅力
この店をひとりで切り盛りするのは、穏やかで気さくなマスター。客との距離感が絶妙で、話しかければ答えてくれ、静かに飲みたいときはそっとしておいてくれる。
常連客も多いが、決して排他的ではなく、初見の客にもあたたかい空気が流れている。
この日は平日19時過ぎ、すでに数名の常連客が腰を落ち着けていたが、皆静かにグラスを傾け、思い思いの時間を過ごしていた。テレビもない、スマホも不要。人と酒だけが、そこにある。
ワンオペのマスターとお話しでもしながらこの雰囲気を味わう。壁などよく見ると小ネタも…
福岡で素敵な時間を過ごせるお店。ごちそうさまでした。
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