台東区谷中にある「松寿司」。
場所は千駄木駅からすぐです。
昭和15年に千駄木駅前に立ち食い寿司屋としてオープン。のちに現在の場所に移転。谷中でいちばん老舗の寿司屋。
三代目店主である野本やすゆきさんは実家の鮨屋を継ぎながらも、料理研究家、フードコーディネーター、そして「野本やすゆきチャンネル」を運営するYouTuberとしても活躍する。
当初、父親の元で鮨屋をやっていたが、料理研究家やフードコーディネーターとしての仕事も行い、少しづつ雑誌やテレビでの仕事が入ってきた矢先に父親が急死。
突然野本さんが家を支えることに。
現在は料理研究家、フードコーディネーターのと兼業のため、お店はなんと営業週3日のみ。常連さんで賑わうためなかなか予約が難しい状況となっている。
コースはなんと税込11,000円。
野本さんが打ち出すのは江戸前ではなく、東京前。江戸前に料理研究家らしく自分なりのアレンジを加えていく。
店内はカウンター席にテーブル席もあり、野本さんも流石の客足らい。大女将、女将さんの接客も素晴らしく、常連さんみんなも楽しそう。あぁ、こんな鮨屋が地元にあったらなぁ。
以下、いただいた料理。
蒸し鮑
白魚の天ぷら
パルメザンチーズを少しかけ酒の当て。「酒を飲め」と白魚が言ってます。
カラスミ
卵の味わいをしっかり堪能。
蛍烏賊の茶碗し
蛍烏賊の銀餡をかけた茶碗蒸し。熱々の餡と絡めた茶碗蒸しは胃の中からホッコリさせてくれるじゃないの。
ワカメ
ポン酢の酸味がクセになる。連れはこれがお気に入りで何度もお代わりしていた。
いや、旨いけど腹膨れるっしょ?笑
アジフライ
鹿児島県出水って本来鮨ダネに使うものですよ笑
アジフライ食べる機会なんてあまりないから鮨屋で出ると嬉しい。痒い所に手が届くのも料理研究家っぽい。
タルタルの酸味も揚げ物と合います。
さて、ここから握り。
平目
しっかりと寝かせて旨味を出す。
赤酢に砂糖が入ったシャリは子供からお年寄りまで人を選ばないシャリ。
スミイカ
赤身
樋長の塩釜。包丁を入れる必要がないきめ細やかなしっとりとした身質。
春らしい爽やかな酸味が効いてます。
小肌
厚みがあり、もっちりと水分を残しジューシーに仕上げる。
白海老
車海老
茹でたてでプリっと、香りも立つ。
べったらと牛蒡
鮟肝の手巻き
スイカの奈良漬けを中に忍ばせ、ツメは穴子のツメを。
鯖
ガッツリと脂がのった鯖。
北寄貝
中トロ
雲丹の手巻き
粒がデカくて甘いです。旨い雲丹です。
穴子
山椒を。
蜆の味噌汁
手巻き
最中アイス
本日のお酒
お会計は18,900円。
凄いです。一万円でここまでやる?ってくらい。料理研究家っぽい気の利いたつまみに握りは本鮪、雲丹もまでコース内。これほとんど慈善事業でしょ?って思わせるくらいです。
料理、いいですねぇ。全然飾らないところも、食わせたいもの食わせてくれるところも。
かなり飲んで腹一杯食べて楽しんで二万円切る最高のお店。また来たい。ごちそうさまでした。
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