東京・和泉多摩川のつけ麺屋「自家製麺つけそば 九六」。

小田急線・和泉多摩川駅から徒歩3分。
住宅街の一角に静かに暖簾を掲げる「自家製麺つけそば 九六(くろ)」。
派手な看板もない小さな店だが、昼どきには常に満席。
地元・狛江の人々から絶大な信頼を得ている一軒だ。
掲げるコンセプトは明快。
「都心に行かなくても、地元で食べられる旨いつけそばを」
この言葉に、九六のすべてが詰まっている。
「自家製麺つけそば 九六」とは?

「九六」は2011年7月、狛江市東和泉に誕生。
店主が目指したのは、都心の名店に引けを取らない一杯を地元で味わえる店づくり。
店内はカウンター4席、テーブル2卓の全10席。
木目を基調にした落ち着いた空間で、昼は常連客が静かに並び、夜は仕事帰りの客がふらりと訪れる。
麺・スープ・タレのすべてを自家製で仕込み、一切の化学調味料を使わない素直な旨味が特徴だ。
スープ:鶏と魚介と野菜を極限まで煮詰めた濃厚出汁
スープのベースは、丸鶏・鶏ガラを中心とした動物系に、煮干し・鰹節・昆布・干し椎茸・アサリなどの魚介系を重ねるWスープ構成。
さらに、玉ねぎ・にんじん・セロリなどの香味野菜を加えて旨味を引き出す。
数時間をかけてじっくりと炊き上げ、濁りのない深い味に仕上げる。
鶏の丸みと魚介のキレが絶妙に重なり、口に含むと厚みのある旨味が舌を包む。
それでいて、後味はすっきりと上品。
化調では決して出せない、素材の余韻が残る。
かえし:徳島の福寿醤油による天然醸造

かえしには、徳島県で製造されている福寿醤油の天然醸造醤油を使用。
これにアサリや干し貝柱、椎茸などの旨味素材を重ねて、独自のオリジナル醤油ダレを完成させている。
まろやかで角のない塩味、醤油本来の甘みとコクがスープを支える。
そして、隠し味には同じく徳島特産の「すだち」。
柑橘のほのかな酸が油分を中和し、後味を爽やかに引き締める。
自家製麺:毎朝打つ極太ストレート麺
つけそばの要となるのが、毎朝店内で打たれる自家製麺。
国産小麦を中心に独自配合し、加水率を高めてモチモチ感を追求。
熟成時間を長く取ることで、噛むほどに小麦の甘みが広がる。
極太ストレート麺は、表面がツルリと滑らかで、スープの濃厚な旨味をしっかりと受け止める。
冷水で締めた麺はハリがあり、口に入れるとプリッとした弾力が心地よい。
まさに噛みしめるほどに旨い麺。
つけ麺ファンが足繁く通う理由は、ここにある。
夜限定「中華そば」も人気
夜の部では、清湯仕立ての「中華そば」も登場。
こちらはより軽やかで、鶏清湯と醤油ダレの香りをダイレクトに味わえる一杯。
ほっとする優しさの中に、素材の力が確かに感じられる。
飲んだ後の一杯としても人気が高い。
味噌つけそば 中 1,050円 2025年11月訪問
平日11時50分で4名待ち。

秋晴れの空は気持ちがいい。
こちらでは先に食券を購入してから列に並ぶシステム。

いままでデフォの鶏魚介つけそばばかりだったのでここらで変化球を。
店内に案内されほぼ待つことなく出てきた。
・味噌つけそば 中 1,050円

盛り付け綺麗ですね。

まずは麺だけ。グッとコシを感じ、相変わらず鼻を抜ける小麦の香りがいい。美味しい麺です。

スープの方にはデカいチャーシュー、もやし、白髪ネギ、メンマ、青ネギ、辣油。

スープはドロっとしてかなりの粘度。
味噌は柔らかく風味がうまく動物系スープと溶け合ってます。
だけど僕は味噌汁を彷彿としてしまいあまり好みではない。もうこれは好みの問題なので。

チャーシューはだいぶイカついですね。スープをたっぷりと吸い込んでいてホロホロ。

全体的に味噌のボテっとした味わいなので卓上に置かれている「激辛」と書かれた唐辛子を振ってみる。
色合いからして韓国産じゃなさそう。一気に刺すような辛さが押し寄せる。これはインドとか温かい地域の唐辛子かな。インパクトはあります。
40歳にもなると中盛り300gは結構しんどいかも。ごちそうさまでした。
鶏魚介つけそば 並 850円 2023年7月訪問
東京・和泉多摩川のつけ麺屋「自家製麺つけそば 九六」へ4年ぶりの再訪。
テーマは「都心に行かなくても地元で食べられる、旨いつけそば」。

13時前訪問で外待ち5名。このクソ暑いのに…
夜は焼肉なので精をつけようと思ったがこの暑さと湿気に体力が奪われていく。こうなると我慢比べだな。
・鶏魚介つけそば 並 850円

いわゆる「またおま系」(死語)。

麺は毎朝手打ちの自家製麺。
太くてモチっと食べ応えあり。
某有名店の創業者さんが「最初に麺だけ食べるのバカ」と言って炎上してましたけど、僕もバカなのかな。
けど麺だけ食べたおかげで小麦の香りを捉えられます。なんともいい香り。バカですか?

スープはポタージュっぽく、粘度高め。
鶏による旨味(やや動物系特有の獣感を感じる)に魚介の風味が綺麗に抜け、他にも大量の野菜や貝柱、浅利などコハク酸による旨味も足されている。
昔食べた時は結構塩分が気になったが、だいぶブラッシュアップされて抑えられている(決して汗かいて塩分が気にならないからとかじゃなく)。
正直言って都内で十分勝負できるハイレベルなスープとなっている。

勿論麺の絡みも良く、見事な小麦の香りとの調和。
ほかに具材はメンマ、細切れチャーシュー。
またおま系の中でも突出した出来栄え。同じ都下で言えば国分寺の「自家製麺つけ麺 紅葉」も凄いけどこちらも更新した気がする。ごちそうさまでした。
特製鶏魚介つけそば 中盛り 1,000円 2019年5月訪問
本日は2年ぶりに「自家製つけそば 九六」へ。
暑くなってきたし久しくつけ麺を食べていないことに気づき、たまたま近くを通りかかったので訪問。
最寄り駅は小田急線の和泉多摩川駅。
店には13時過ぎに到着。外待ち3名。
比較的こじんまりとしたお店。
オープンは2011年7月。この辺りだと評判がいいみたい。
次々と後にもお客さんが続く。

営業時間
並んでいると定員さんが出てきて先に食券を購入するよう促される。
店内に入ると中にも待ちが2人程。
食券機を見ると「特製鶏魚介つけそば」が一番上に位置し「小盛り」「並盛り」「中盛り」「大盛り」は一律1,000円。
特製だとこの位の金額で妥当かな。
量が変わっても同一料金というのは嬉しい。
つけ麺で1,000円超えられてもね。
腹は減っていたが今の自分には300gの中盛りが妥当かな。
店員は男性が2名、女性店員が1名。
そんなに待たずにテンポよく出てきた。
特製鶏魚介つけそば 中盛り 1,000円
スープ、麺の他にチャーシュー、半熟卵、海苔が別皿できた。
「特製」とうたっているけど具材の数は少し寂しくもある。
麺
全粒粉入りでツルツルモチモチ。
麺だけ食べると小麦のいい香りがあがってくる。
コシはそこそこ。歯ごたえはあるものの思ったよりそこまで抵抗力はない。
前からこの感じかな?
2年前の麺の食感が思い出せない。
スープ
ベースは鶏、魚介、野菜。
かえしには徳島の天然醸造醤油を使用。
つけ麺ならではの塩分濃度はあるもののとてもまろやかでコクもある。
他に椎茸、貝柱、アサリなども入っているらしく独特な風味があり単調な味になっていない。
「またおま系」ではあるがこれがなかなか奥深くもある。
具材
体温調理のチャーシューは2種類。
片方はしっとりとして味付けがしっかりしているもの。
スープにつけるとしょっぱいので単体で食べた方がいい。
もう一つはハムに近い食感。
半熟玉子はかじるとトロンと黄身が主張。
海苔は…いるか?個人的につけ麺に海苔はいらないと思う。食べづらいし。
スープはとても味わい深く旨みたっぷり。
麺も力強くスープに負けてない。
スープには他に崩しチャーシュー、メンマ、ネギが入っている。
中盛りと言えどつけ麺の300gって結構あるな。
スープ割り
カウンターにポットがあるので自分でスープ割り。
ここら辺はワガママになるけどスープ割りはお店の人がやってほしいところ。

さらにマイルドさが増し鶏独特の丸みも感じ、魚介もフワッと香るように。
途中でダレることなく最後まで食べることができた。
確かに目新しいものはないが確かな実力を感じた。ごちそうさまでした!
自家製麺つけそば 九六の動画を観る⬇️
店舗情報
店名:自家製麺つけそば 九六
住所:東京都狛江市東和泉3-7-9(小田急線 和泉多摩川駅 徒歩3分)
電話番号:03-3480-5877
営業時間:
火~木:11:30〜15:00/18:00〜20:00
金・土:11:30〜15:00(夜営業なしの場合あり)
定休日:日曜・月曜
席数:10席(カウンター4席+テーブル2卓)
ジャンル:つけ麺/ラーメン(自家製極太麺&鶏魚介系スープ)
公式Instagram: @tsukesobakuro



















コメント