仙台にて昼に一人フレンチという事で「フレンチレストラン・プレジール」へ。
最寄駅は大町西公園駅の大間口より徒歩1分。仙台駅から真っ直ぐに伸びた大通り沿いにある。
この日は時間より早めのホテルチェックアウトだったので仙台駅からゆっくり青葉通りを歩くこと30分ほど。
店名の「プレジール」とはフランス語で「喜び」「楽しみ」と言った意味がある。だいぶハッピーな店名ですな。
店内はカウンター6席、テーブル1つに個室のみ。だいぶコンパクトです。
現在はシェフとサービスの方の二人のみで営業。
店は15年前の2007年にオープンし、2年前に改装。その際にカウンター席が設けられた。おかげで一人客も少なくないという。
ランチは4,500円税サ別のコース一本のみ。
シェフは見た目こそ怖い。が、話してみると非常に気さくで明るい方です。
ワインに関してはサービスの方がソムリエの資格を待ってるが「説明できないから」という事で数本試飲させてくれるのが嬉しい。なるほど、百聞は一見にしかず。
料理は王道のフランス料理でありながら東北の食材を多用し個性を宿す。
小箱の店内は温かみに溢れ、アットホームで気張らない空間がここにある。仙台に来る際は海外産の牛タンを食べるのではなく、こちらのレストランで仙台を感じるのもなかなか粋だと思います。
以下、いただいた料理。
穴子のフリットのクレープ包み
クレープ生地の上に七ヶ浜の穴子のフリット、人参、パプリカ、玉葱。
これらをクレープで包んで口内調理。サクッと、シャキっと、モチっと食感変化も面白い。
特にフリットにクミンの香りが爽やかです。
フラン
ベーコン、じゃがいも、クルトンの温まる茶碗蒸し。
パン
アカガラのサラダ
アカガラ。ウスメバルのことでキンキやノドグロの様な脂の含有量だ。皮目にも旨味がある。サラダにこういう脂系の魚を入れるのいいですね。
野菜はとんぶり、グリーンアスパラ、水茄子、コリンキー(生の南瓜)など。酸味のあるヴィネグレットソース、黒酢やニンニクのソースと共に。
キャビアっぽいものは秋田の野菜「とんぶり」。味は特にないけどプチプチっと。
鮟鱇、帆立貝
モチッとしてさっぱりとした鮟鱇、コーングリッツ帆立貝の香ばしさ、白ワインを使ったクリームソースが調和。
王道のソースの中に東北という地を感じさせる。
八角シャーベット
仄かに甘く、スパイスの八角がとても爽やか。センスいいですね。これ、かき氷とかもいいかも。
JAPAN X
X JAPANではない。JAPAN Xという蔵王の豚肉である。
豚肉の上には細かく刻んでコンフィにした豚タン。牛でないものの仙台を感じさせる。
豚肉はなかなかの分厚さだけどとても柔らかく肉質もきめ細かい。ミルキーさがあって噛み締める度にダイレクトな旨味を感じる。
ソースはマスタードやハーブなど。豚肉の魅力が前面に出た一品。
こりゃ、とんかつにしても美味そうな豚肉だ。
ヨーグルトのシャーベット
シャインマスカット、ハイビスカスの赤いジュレ、バジルシードで食感にアクセントを。
岩手の早池峰のヨーグルトを上からかけて。
茶菓子
栗のソース、バスクチーズケーキ、メレンゲ。
本日のお酒
本日のお会計は約9,000円。
これだけのものが出て4,500円(税抜)という超破格なコース。サービスの方も口が上手くないと言いながら説明もわかりやすく雰囲気も良かったです。
仙台にてまさに東北を感じられるフレンチレストランでした。ごちそうさまでした。
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