東京・渋谷にあるラーメン店「麺屋ぬかじ」。

流行と雑多さが渦を巻く場所、渋谷は飲食店も日々入れ替わり、星の数ほどのラーメン店が立ち並ぶが、その中でも本当に旨い一杯に出会える店は意外と多くない。
そんな渋谷で、ひっそりと路地裏に構えながら、確かな実力で食通を惹きつけるのが宇田川町にある「麺屋ぬかじ」。
渋谷の喧騒から一歩外れた場所で、なぜこれほどまでに支持されるのか。
その理由を探るべく、今回も実食を通して味の本質を考察していく。
「麺屋ぬかじ」ってどんな店?
2010年7月24日に世田谷区上町で創業し、2014年11月5日に今の渋谷宇田川町へ移転。

店主の貫井宏さんはラーメン店で10年の修業を積んだのち、
「自分が作った一杯を直接お客さんに届けたい」との想いで独立。
スープは継ぎ足しの「呼び戻し製法」をベースに、豚骨の骨髄と脂の旨みを最大限に引き出す濃厚豚骨スープ。
クリアさと骨太さを両立し、化学調味料は抑えめに、素材本来の風味をストレートに伝えることを重視。
濃厚でいて軽やかな味わいが多くの客から支持を得ています。
つけめん 1,280円 2025年7月訪問
場所はパルコの裏路地。
平日でも12時を過ぎると行列ができるお店。
この日は平日11時半過ぎに訪問。残りは2席というタイミング。
店主の貫井さんはいかにも旨そうなもの作りそうな職人感を感じる。ビジュアルというか、雰囲気に出るんです。ほか女性従業員が1名。

価格は全てが千円越え。
メニューは下記。
つけめん
・特製つけめん
・つけめん
・味玉つけめん
・冷し肉そば
・特製辛つけめん
・辛つけめん
らーめん
・特製らーめん
・らーめん
・味玉らーめん
・特製辛らーめん
・辛らーめん

卵かけご飯がサービスらしい。
つけ麺に卵かけご飯のイメージがわかなかった&夜は鮨なのでやめておくが、ちょい気になる。
・つけめん 1,280円

先に麺が出て来た。
具材はチャーシュー、メンマ、小松菜、海苔。

次に鰹のいい香りと共にスープがやってきた。

出汁は甲斐の極み鶏の鶏ガラ、グリ、モミジ、豚ゲンコツで、鶏3:豚1くらいの割合で使用。
魚介はカツオ節、サバ節、アジ煮干し。
なんというか濃厚でコク深いのに尖りがない。
過度な塩味の鋭角さかなく、丁寧に抽出された動物系の丸みのある出汁の旨味を感じる。
おぉ、これは渋谷でもなかなか出会わないタイプだ。嬉しくなる。
渋谷で鰹が効いたクリーミーな魚介豚骨というと「中華ソバ 櫻坂」が一番近いかも。


麺は丸みのある中太ストレート麺。麺だけでも香りがあって美味しい。かなり強めのコシだ。
スープはどうやら継ぎ足し継ぎ足しの「呼び戻し製法」のようだ。
これは常にスープの状態をみながら微調整しないといけないので職人の腕がいる。この金額も納得だ。
量はそこまで多くなく適度。

スープ割りでより出汁を感じられます。美味しくてついつい完飲してしまった。
単なる「またおま系」に非ず。次はらーめん食べてみたいな。ごちそうさまでした。
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店舗情報
所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-12 Monostep2 1F
アクセス: JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン「渋谷駅」ハチ公改札より徒歩5分 東京メトロ「渋谷駅」地下通路B1出口より徒歩3分
営業時間: 昼 11:00〜16:00 夜 18:00〜22:00
定休日:日曜日
席数:カウンター8席(全席禁煙)
支払い方法:現金のみ
※無料の卵かけご飯サービスあり








