東京・渋谷にあるラーメン店「Renge no Gotoku(レンゲ ノ ゴトク)」。

場所は渋谷駅南口から徒歩5分、桜丘町の裏路地。再開発の進むエリアの中に、ひっそりと佇む担々麺専門店がある。
かつて渋谷で50年以上愛された担々麺の名店「亜寿加(あすか)」の流れを汲み、胡麻の香りと排骨(パイクー)の香ばしさで知られる人気店だ。
ランチタイムにはビジネスマン、夕方には学生や観光客まで。老若男女問わず客足が絶えない。
「Renge no Gotoku」ってどんな店?

「Renge no Gotoku」は2019年7月8日にオープンした担々麺専門店。
場所は渋谷駅南口から徒歩4分、桜丘町16-7 鈴木ビル1階。
カウンターを中心に全16席ほどのこぢんまりとした空間ながら、昼夜を問わず客が絶えない。
外観はモダンで、白地に黒文字のシンプルな看板が目印。
暖簾をくぐると、胡麻とスパイスが入り混じった香りが鼻をくすぐる。
厨房からは軽快な中華鍋の音。
店主はかつて渋谷の名店「亜寿加」で修業し、その味を引き継ぐ形で独立した人物。
そのため、亜寿加で愛された「排骨担々麺」の魂をしっかりと受け継いでいる。
看板メニュー「排骨担々麺」の魅力
この店の代名詞とも言えるのが「排骨担々麺」。
スープは丸鶏、豚ガラ、鶏ガラ、香味野菜をベースに、自家製焙煎胡麻と自家製ラー油を合わせた濃厚な味わい。
胡麻の香ばしさ、スープのコク、花椒の痺れが三位一体となり、ひと口ごとに複層的な旨味が広がる。
480℃の中華鍋で短時間に煮立てることで、油分を抑えつつ香りを立たせる技術は見事。
表面はまろやかでありながら、後味は意外なほど軽い。
そこに乗るのが揚げたての排骨(パイクー)。大麦 三元豚を使用している。
カリッとした衣の中に閉じ込められた豚肉の旨味。
箸で割ると肉汁が溢れ出し、スープと交わって味の層が一段深くなる。
噛むたびに、スパイスと胡麻の香りが鼻を抜けていく。
辛さよりも香り、刺激よりも旨味を重視した味わいだ。
店名の由来
店名である「Renge no Gotoku」とは、そのまま「蓮華の五徳」を意味する。
蓮はどんな泥の中からでもすっと茎を伸ばし、美しい花を咲かせ、多くの実をつける。
そんな運のようにまっすぐな気持ちで、お客様一人ひとりを大切におもてなしをする。
また、満足することなく、常に美味しさを追求し続けたい!
との想いで名づけたとのこと。
スープ・麺・香辛料の三位一体
スープのベースは丸鶏、豚ガラ、鶏ガラ、香味野菜。
胡麻は自家焙煎し、細かく挽いて香りを最大限に引き出す。
ラー油は唐辛子と花椒を別々に熱し、時間差で香りを移すことで立体的な辛味を演出。
それを仕上げにひとまわし。香りが立ち上がる瞬間の迫力は圧巻だ。
麺は中太のストレート。モチッとした弾力があり、濃厚なスープをしっかりと絡め取る。
すすると、胡麻の香りと花椒の刺激が口いっぱいに広がり、後を引く。
すべてが計算されたバランスで成り立っている。
重たすぎず、軽すぎず。
一口目から最後の一滴まで飽きない完成度だ。
ランチにも夜飲みにも使える一軒
「Renge no Gotoku」はランチタイムからディナーまで通し営業(11:00〜22:00)。
昼は担々麺ランチ、夜は軽く飲みながら一杯という使い方もできる。
店内はカウンター中心で、一人でも気軽に入りやすい雰囲気。
渋谷の喧騒から少し離れた桜丘町エリアというロケーションも魅力。
仕事帰りにふらっと立ち寄り、胡麻とスパイスに包まれる。
そんな「日常のご褒美」にちょうどいい距離感だ。
2025年10月訪問
渋谷に長いこといながら「そう言えばこの店スルーしてた」と言うことで改めて訪問。

入り口には「菅野製麺所」の札が立てかけてある。
住所的に「中華ソバ 櫻坂」の近くだよな?と思ったらお店の目の前やん。

平日の11時45分で空席あり。
食券機は入り口のタッチパネル。いちはやく頼んだものを知るために隣に女性店員さんが促してくれます。

辛さは特に聞かれなかったので、こちらから確認して大辛にしてもらった。
全然待つことなく出てきた。
・排骨担々麺 1,150円

食欲掻き立てる大辛カラー。

具材は排骨、葱、青梗菜のシンプル構成。

スープは胡麻の香りに酸味と辛味が同時にやってきます。
動物系のコクもあり重層的ではあるが、この酸味でスッと後味が軽く感じます。
これは飲んじゃうスープだ。ちなみに中本の北極ラーメン食べられる人なら大辛でも余裕。と言うかちょうどいい旨辛です。

麺は菅野製麺所。細ストレート麺はパツッと博多ラーメンを連想させる食感と粉感。
しっかりとスープを持ち上げてくれます。

排骨は衣がしっかりついた薄めのもの。
計算されたサクッとした食感。
豚肉自体はさっぱりしていて、衣の油で調和を保っているようだ。
この豚肉の厚さは物足りなさも感じるが、ラーメンとして考えるとしっくりくる。
何よりとんかつを食べているわけじゃないから。

後半になるにつれて衣の油と豚肉の旨味がスープに溶け出す。
ついついレンゲが止まらなくなります。
いやぁ、もっと早く来ていればよかったな。ごちそうさまでした。
店舗情報
店名: Renge no Gotoku(レンゲ ノ ゴトク)
住所: 東京都渋谷区桜丘町16-7 鈴木ビル1F
アクセス:
・JR渋谷駅 南改札(西口)から徒歩約4〜5分
・桜丘郵便局のすぐそば
営業時間: 11:00〜22:00(スープ切れ次第終了)
定休日: 不定休(Instagramで随時告知)
席数: 約16席(カウンター中心、一部2名用テーブルあり)
開業日: 2019年7月8日
予算: 昼 ¥1,000〜/夜 ¥1,500前後
主なメニュー: 排骨担々麺、汁なし担々麺、冷製担々麺(夏季限定)
決済方法: 現金のみ(電子マネー・カード不可)
電話番号: 非公開
公式Instagram: @rengenogotoku








