東京・表参道にあるフレンチレストラン「ラ・ブランシュ」。
表参道駅から徒歩5分──閑静な裏通りに佇む老舗フレンチレストラン 「ラ・ブランシュ」。
1986年の創業以来、フランス料理界の重鎮・田代和久シェフが一貫して守り抜いてきた「素材の持ち味を最大限に引き出す料理」が、多くの食通を魅了してきました。
今宵は日本フレンチ界の四大巨匠の一角に数えられる田代シェフが手がけるコースを味わいにやってきました。
すぐ近くにフレンチレストラン「ラチュレ」があります。
外観も年季が入ってます。だけど古臭さは感じない。普遍的なオーラがあります。
18席の小さな店内は、落ち着いた雰囲気で気品もある。
器も逐一素敵です。
シェフ田代和久氏の経歴
さて、シェフの田代和久さんはフランス料理界の重鎮。
経歴を簡単にまとめました。
1950年
- 福島県伊達郡川俣町(田代地区)に生まれる。
1968–70年
- 高校卒業後、上京。東京・食糧調理専門学校(現・東京調理製菓専門学校)にて調理技術を修得。
- 卒業後、都内のフランス料理店数軒で基礎を学ぶ。
1979–1982年(渡仏修業)
- 29歳でフランスへ渡り、パリ郊外のミシュラン一つ星店「ル・ランデ(Le Ronde)」、
パリ中心の二つ星「ギィ・サヴォワ(Guy Savoy)」、
コート・ドール地方の名店「バリエル ニュイイ(Bariello à Nuits)」などで約3年間、
本場の技法と食材感覚を体得。
1982–1985年(帰国後・銀座)
- 帰国後、銀座のフレンチレストラン数店で料理長を歴任し、メニュー開発やキッチン統括を担当。
1986年
- 南青山(表参道近く)にプライベートレストラン 「ラ・ブランシュ」 をオープン。以来、老舗フレンチ として常に高い評価を維持し、日本のフレンチ界を牽引する存在となる。
2000年代以降
現在も70代を迎えながら、完全予約制の18席小規模店で現役を続行。
食べログ「フレンチ百名店」2021・2023選出、ミシュランガイド掲載には至らないものの、料理人や評論家から「野菜の使い方」「テリーヌの完成度」で高い支持を得る。
ちなみに日本フレンチ界を牽引する巨匠4人と言われているシェフは、
「ラ・ブランシュ」の田代和久シェフ
「北島亭」の北島素幸シェフ
「ル・マンジュ・トゥー」谷昇シェフ
「コート・ドール」斉須政雄シェフ
田代シェフも70代なのにバリバリ現役で働かれてます。
ラ・ブランシュの料理
シェフの料理はしっかり旨いのに食べ疲れがない。
洋食の根源的な旨さと洗練されたレストラン料理で圧倒的な風格の中に柔和な表情がある。
料理のなかには作り手の人柄が現れるもんです。まさにそれを感じられるコースです。
それにワインの値付けも良心的。予算に合わせてセレクトしてくれるので4、5人で行って数本味わうのもいい。過度に高いわけではなく、安心して頼める金額設定です。
老舗ながらの暖かさとしっかりと芯をとらえたフランス料理の醍醐味を堪能させてくれるお店です。
一品名からソルベでスッキリと。
口直しではなく、しっかりとシャンパンに合わせた深い味わいです。この福島の特別栽培の苺の甘さも素晴らしい。
アーモンドのパンは香ばしく、先ほどの豚肉のリエットと合わせて食べても美味。
創業以来この時期に作り続けているスペシャリテ。
ヤリイカ、ズッキーニ、トマト、ほうれん草の一皿。
ほうれん草が少々食べづらいけど。
サワラにはビーツのソース、トマト、ブロッコリー、蜜柑を添えて。
コク旨。もったりとした旨味のある仕上がり。
こちらもスペシャリテですね。鰯とジャガイモをベーコンで重ねて巻き、黒オリーブ、アンチョビペーストクリーム。
まさに海と陸の一皿で素朴な味わいです。
青森県の平目の一皿。上にはソテーしたキャベツ。甘みがいい。
信州の千代幻豚。旨味がつよい豚肉です。
サービスの方も対応よく、最後まで楽しく過ごすことができました。ごちそうさまでした。
店舗情報
住所:東京都渋谷区渋谷2-3-1 青山ポニーハイム 2F
営業時間:
- 月・木・金・土・日: 12:00~14:00(L.O. 13:30)、18:00~21:00(L.O. 20:00)
- 火・水: 定休日
予算:
- ディナー: ¥20,000~¥29,999
- ランチ: ¥10,000~¥14,999
予約・お問い合わせ: 03-3499-0824
公式SNSアカウント:
- Instagram: @lablanche_shibuya
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