東京・錦糸町にある焼鳥屋「とり喜」。
錦糸町駅徒歩5分ほどにある。
2010年、世界初のミシュラン1つ星を獲得し、焼き鳥界に新たな歴史を刻んだ店です。
店内はコの字形のカウンター。
いかにも焼鳥屋らしく賑わっている。
最初にコースの説明がある。だいぶ丁寧です。
ワインは国産ワインを中心に揃えてある。
焼鳥は一回一回皿を変える徹底ぶり。特に毎回変えなくてもいいと思うけど。
コースの内容は、赤鶏薩摩を使った焼き鳥が並ぶ。ひとつひとつが丁寧に焼かれ、香ばしく、そしてジューシー。
頻繁にうちわを扇ぎ、火を盛り上げ、薫香をつける。
最初はシンプルな漬物。キュウリやカブ、ほうれん草の食感が新鮮で、口の中で広がる野菜の旨味が酒を進めます。
続いて登場するのが「とりサラダ」。しっかりと冷やされた野菜と、ササミの歯応えが抜群。ドレッシングはサッパリしていて、鳥の旨味を引き立てる。
次に出てくる「さびやき」。中はしっとりややレア気味。その胸肉にワサビがアクセントとして程よく効いる。
次は「すなぎも」。サクッと食感軽やかでなんとも言えず心地良い。ジューシーさも感じられるが多少の獣感を感じた。
小玉ねぎ、かしわ。特に「かしわ」のモモ肉は、プリっとした弾力とジューシー。
銀杏は焦げの苦味もあるけどホクホクの甘味のバランスもいい。
鶏肉とアボカドの山葵和え。
アボカドのクリーミーさとワサビとの一体感が良きです。
血肝は外は中はトロトロで砂肝のような獣感は感じなかった。しいたけの焼き加減もよく、水分たっぷりで、その旨味がギュッと凝縮されている。
だんごの外はカリッと、中はふっくらジューシー。軟骨のコリコリ感と大葉の香りが口の中で絡み合う。薬味のバランスがいいですね。
手羽先は骨が簡単に抜ける串うちの小技が効いた一品。無駄なく全部いただいた。
最後に締めの「とりスープ」。鶏の旨味がしっかりと出た、アッサリとした味わい。細切りのネギがアクセントとなり、飲み終わる頃にはすっかり心地よい満足感が広がる。
坂井さんの焼き台の前での動きは、まさに職人の技。高温で焼き上げ、パタパタという音が心地いい。
いい意味で変わらないコース焼鳥屋の姿。ごちそうさまでした。
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