【福島・浪江町】浪江町収穫祭2023に参加してきた感想

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日常

2023年10月8日に福島県浪江町で行われた「浪江町収穫祭2023」に参加してきました。

このイベントは、浪江の食材 × 熟練の調理者 × 浪江の酒が織りなすコラボイベント。

場所は道の駅なみえ。

浪江駅は仙台駅から特急に乗ること1時間ほど。道の駅は浪江駅からも車ですぐの場所にある。

震災位前には2万人いた浪江町の人口はいやま2,000人。数年前までは立ち入りもできなかった地域である。

まさにこの道の駅なみえは復興のシンボルでもあるのだ。

当日は天気にも恵まれ、10月だと寒いかな?と思ったけど気温も適温。




昼の部

昼のイベントでは、浪江の食材を使用し、6店舗の地域シェフによるオリジナルメニューを提供。

・僖二成ル食 京橋 / 常磐おでん

・かもし処ひよん / 三種盛り

鯵の南蛮漬け、茄子と焼きねぎのお浸し、つみれと高野豆腐煮。

・貝と魚と炭び シェルまる / 浪江魚介を使ったブイヤベース

・笑夢 / ワタリ蟹出汁のホッキスパイスカレー、浪江産野菜のベジタブルカレー

・鈴木酒造

・居酒屋 ちょーちょ / 浪江産ヒラメのフィレオフィッシュバーガー

ふんだんに使われた浪江食材。特に浪江町を代表する魚である平目が旨かった。

現状、月に漁業組合の決まりで10回しか漁にいけないので、魚がとても希少になっているみたいだ。いい魚が採れるのにもったいない。

・なみえの水

ちなみに水でモンドセレクションゴールド受賞してる。




ご当地グルメ「なみえ焼きそば」とは?

今回のフェスとは関係ないけど道の駅内にある「レストラン かなで」ではご当地グルメ「なみえ焼きそば」がいただける。

震災以前はなみえ焼きそばを出すお店は5軒ほどあったが、今では店は無くなり、このなみえ焼きそばを店で食べられるのはかなり希少だ。

ちなみに日曜ということもあって大行列。

・なみえ焼きそば 並盛 770円

大盛りは売り切れらしいけど並盛でよかった。だって並盛で結構量多いです。

特徴は通常の約3倍の太さのある極太麺に絡む濃厚ソース。

具材は豚肉とモヤシのみという超絶シンプルなもの。

極太麺は意外にも柔らかく、モチモチとした食感。コシがあまりないタイプなんだ。

量は並盛でも十分多め。むかし、労働者のために腹持ちよくするために考案された焼きそばなんだとか。確かにガッツリ系です。

ちなみに皿は相馬焼きで馬が9頭で「うまくいく」。

夜の部

さて、夜の部イベントでは、浪江食材×有名シェフのディナー&日本酒のペアリングのスペシャルコース。

場所は同じく道の駅なみえ内の会議室をアレンジしてレストラン風に。お客さんはなんと30名。


参加するシェフは、福島県いわき市「Hagi」の萩シェフ、東京都銀座「銀座松原」松原シェフ、東京都恵比寿「ビストロ・ダルブル」無藤シェフの3名。そして東京都目黒「髙崎のおかん」髙崎丈氏によるコースに合わせた日本酒のペアリングというこの日だけの特別なコース。

18時からコースはスタート。

秒で計算して提供される髙崎丈さんの熱燗ペアリングを30名にサーブするって凄いな…

最初はやっぱりオペレーション苦しそうだったけど中盤から徐々にキマってきました。何事も最初はこうなりますよね。

料理は浪江町の食材を使って3名の料理人が各2品づつ提供する。素材のポテンシャルを信頼してるからこその料理はどれも美味しく、存分に福島県浪江町を感じる事ができた。

以下、いただいた料理。




・浪江産薪焼きホッキ貝 大熊町産ジャガイモのスープ / 萩シェフ

思った以上にシンプルな仕立てだ。

薪焼きにしたホッキ貝はしっとりとしてジュースを含んでいる。ホッキ貝本来の甘味と海のミネラルを存分に感じることができる一品。

暖かなジャガイモと玉ねぎのスープも穏やかで滋味深くも、大地を感じる力強さがある。

・盛り合わせ / 松原シェフ

こちらは2名分。

えごま(なみえファーム)、 イチジク(石井さん)、自身魚/ホッキ(柴栄水産)、玉ねぎ“浜の輝”(松本さん)、黒にんにく(サムライガーリック)、お米(半谷さん)、里芋(八島さん)、とらふぐ/かつお(漁師 小松さん)

色彩豊かで目で楽しませてくれる日本料理の良さが出た八寸。めちゃ手が込まれてます。

特に無花果のエゴマのソース(じゅうね)がけはエゴマの香ばしい香りと甘じょっぱさのコントラストが素晴らしい。

・平目のクーリビヤック / 無藤シェフ

ロシア料理のクーリビヤックは魚のパイ包み焼き。

通常はブリオッシュ生地で鮭などを包んで焼き上げるが、こちらは浪江町のシンボル平目を使用。ご飯は北寄貝と炊き込み、会津のサフランで仕上げた。

平目はフワフワ。ソースには浪江焼きそばのソースを入れてスパイシーさと旨味を演出する。

・鴨のロースト浪江産サムライガーリックの黒ニンニクソースかぼちゃのピューレ / 萩シェフ

・エゴマ坦々麺風冷麺 / 松原シェフ

エゴマの香りが活きる冷やし麺料理。麺は浪江焼きそばの旭屋フーズの太麺。

・ヌガーグラッセとイチジク / 無藤シェフ

この後も懇親会に参加させていただき、たっぷりとシェフたちの福島県と料理への熱い想いを聞く事ができた。

そして無藤シェフに至ってはこの浪江町に新たにレストランをオープンさせるというから驚きだ。

SNSがこれだけ日常となった現代では東京出なくても勝負できるし、その食材がある地域に客を呼ぶことだってできる。

兎にも角にも、浪江町の新たな可能性の発見を体験した濃密な日だった。色んな意味で、ごちそうさまでした。

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