東京・日比谷にあるフレンチレストラン「アピシウス」。

東京・日比谷に店を構えるフランス料理店「アピシウス」は、日本におけるグランメゾン文化を牽引してきた存在である。
本記事では「アピシウス」についてレポートします。
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「アピシウス」ってどんな店?

1983年創業。
店名は古代ローマの美食家アピキウスに由来し、その名の通り「料理とは文化であり、様式である」という思想を体現。
アール・ヌーヴォー様式で統一された重厚なダイニングは、日常から切り離された特別な時間を演出する。
料理はクラシックなフランス料理を軸に、時代ごとのエッセンスを丁寧に重ねた正統派。
名物のコンソメスープに象徴されるように、技術と手間を惜しまない仕事が一皿一皿に貫かれている。
また、サービス面においても評価は極めて高く、レセプションからフロア、ソムリエまで一体となった完成度は国内屈指。
ワインはフランス産を中心に3万本以上を誇り、料理との調和を前提に提案される。
流行や話題性とは距離を置き、「変わらないこと」を価値として積み重ねてきた結果、アピシウスは特別な日に選ばれる店として確固たる地位を築いている。
実食レビュー【2025年5月訪問】
東京・有楽町にあるフレンチレストラン「アピシウス(Apicius)」は、銀座の「ロオジエ」と並ぶ日本を代表するグランメゾンのひとつです。

創業は1983年。場所は有楽町・日比谷の一等地、蚕糸会館の地下。
アピシウス(Apicius)の店名は、古代ローマ時代の伝説的な美食家マルクス・ガビウス・アピシウスに由来する。
彼は豪奢な宴を重ね、「料理とは芸術である」と言わんばかりの贅沢な食文化を築いた人物。店名にもその哲学が通底している。
外の喧騒とは一線を画す重厚な内装に身を置けば、自然と背筋が伸びる。
ここには「映える」要素はない。
でもあるのは、背筋が伸びるような料理と空気だ。
店内は地下一階に位置し、海外のホテルのBARのようなウェイティングスペースも気分を盛り上げてくれる。
そこからひらけた食事スペースに移動。流石のグランメゾン。

まず言っておきたいのは、ここには流行の泡や発酵やスモークの類は一切ない。
奇をてらわず、遊びも少ない。
それでも一皿一皿に重みがあり、「技術」と「思想」が盛られている。
以下、いただいた料理。

グシェール

かなり古典的。意外と温度は冷たいのね。もっと暖かなものを想定したけど。多分暖かい方が香りが立つと思うんだけど。
白アスパラガス、手長海老、モリーユ茸のカプチーノ仕立て

白アスパラの甘み、柔らかい手長海老の香ばしさ、そこにモリーユ茸の土の香り。
それらを泡立てた甲殻類のカプチーノでまとめ上げる。
アスパラの香りや食材の食感の妙。単調に非ず。堂々たる旨味。
桜鱒のクーリビヤック ヴァンジョーヌとオゼイユのソース

出ました、真打ち。クーリビヤック。
魚料理でこれを出すとは。

桜鱒をミルフィーユ状に重ね、帆立のムースで繋ぐ。
ソースはヴァンジョーヌ(黄ワイン)にオゼイユという、いかにもクラシックな構成。
ここでハッとする。この店の料理は、ずっと教科書の見本みたいなのだ。
和牛ランプのグリエ ジュとレフォール

メインは、あえてのランプ肉。
霜降り信仰に一石を投じる赤身の選択。
脂に頼らず、火入れとソースの精度で魅せる王道。
レフォール(西洋わさび)の辛味が、ジュの旨みを引き立てる。
けど自分的にはやっぱりサーロインの美味しいのを食べたいなぁ。ランチの価格じゃ無理だけど。
小さなクレームブリュレ

重厚なメインの後に、サイズ感も甘さも程よい。
ワゴンデセール:季節のケーキ、アイス、シャーベットなど

目の前にずらりと並ぶワゴンから、好きなだけ選べるデザート。
選べると言っても、どれも手抜きは一切なし。素材も技術も明らかに高水準。


ジャパンとブルゴーニュ一杯づつでお会計は23,000円くらい。
流行のエスプーマも、エディブルフラワーもない。あるのは料理の背後にある哲学、格式、構成力。
気取らず、媚びず、ただ美味を届ける。それがこのレストランの美学であり、訪れる価値そのもの。
アピシウスは、いつ行っても「背筋が伸びる」。それが最高のご褒美なのだ。それでいい。それがいい。ごちそうさまでした。
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店舗情報
名称:アピシウス(Apicius)
住所:東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館 B1F
最寄駅:
・JR「有楽町駅」中央西口 徒歩2分
・東京メトロ「日比谷駅」徒歩約2分
営業時間:
・月〜土・祝日・祝前日・祝後日
11:30〜15:00(L.O.13:00)
17:30〜23:00(L.O.20:00)
定休日:日曜日
席数:約50席
個室:有(2名〜20名対応)
貸切:可
禁煙・喫煙:全席禁煙
駐車場:無(蚕糸会館に有料駐車場あり ※車高制限あり)
支払い・予算
予算:
・夜 ¥50,000〜¥59,999
・昼 ¥10,000〜¥14,999
カード:可(VISA/Master/JCB/AMEX/Diners/UnionPay)
電子マネー:不可
QRコード決済:不可 サービス料:12%
その他
ドレスコード:男性はジャケット着用推奨(短パン・サンダル等不可)
利用シーン:記念日、接待、特別な会食
オープン日:1983年








