広尾駅から徒歩15分ってなかなかのアクセスなので今回は六本木からタクシーで。
18時前に到着。
まだ暖簾がかかっていない。ほどなくして店が開く。
店内凛とした雰囲気でほのかな緊張感。
大将は独特のオーラを放ちながら紳士に接客する。とても物腰柔らかで実直な印象。
まずはエビスビールで乾杯。
平目
むっちりとした食感と一見淡白だけど後半より味が出てくる。
茹で蛸
しっかりした蛸としての歯ごたえ香り。
鰆
少し炙ってある。山葵をのせて塩をつけて。
中トロ
しなやかでいてまさにトロける。
太刀魚の塩焼き
皮目のパリパリ、身は熱々でホクホク。
脂ののり加減共に最高。
日本酒一発目は新潟県「鄙願(ひがん)」。
鰹
上には玉ねぎ醤油が乗っている。
皮目が焼かれ本来の鰹の旨味が引き出されている。
カワハギ、鮪のすき身、毛蟹、鱈の白子
まさか一気に四種類が同時にやってくるとは。
鮪のすき身の上には納豆醤油が。
まるで手巻きを食べてる感じ。
カワハギの肝は相変わらず生クリームの様。
毛ガニと鱈の白子も言うことなし。
穴子焼き
だんだん寒くなってきて穴子も脂がのりはじめた。
焼きなので身もしっかりしている。
塩加減もベスト。
さて、ここから握りへ。
次の日本酒は山形県の「杉勇」
ガリ
酸味からの辛味が追ってくるタイプ。
甘みはなし。
墨烏賊
歯はスッと入っていき、濃厚。
少し硬めに炊かれ、赤酢で仕上げたシャリは赤酢のコクとキレ、塩、酢加減ともにバランスもいいです。
鰯
季節のネタの鰯は味わい深く、脂ののりも抜群。
小柱
サクサクとした心地よい食感、磯の香りもしっかりと調和を果たす。
赤身の漬け
軽く漬けしたおかげでややネットリと。赤身本来の鉄っぽさを感じ、シャリの酸味とのバランスもいい。
大トロ
中トロ寄りの大トロといった感じ。
充分脂がのってて美味しいです。
小肌
ふっくらとして酢が綺麗にまわっている。
今回特に小肌が美味いと感じた。
車海老
かなり甘い。他の店で食べるより甘味の引き出し方が素晴らしい。
味噌汁
アオサとおろしの味噌汁。
塩分は控えめだけど胃に染み込んでいく。
イクラ
プチプチ感というよりしっとりとしたイクラ。
バフンウニ
海の幸ってここまで甘いのか。
穴子
先ほどの焼きの穴子とは別物。
とにかく口内でホロホロと崩れ、鼻から抜ける。美味いです。
玉子焼き
フワフワでしっとりとしている。
ケーキの様で甘さは嫌味がない。
非の打ち所がないつまみ、正統派な江戸前の握りはクラシカルなのに古臭さはなく洗練されている。
大将はお客に積極的に話しかけると言った感じではないが物腰柔らかい。
けどお弟子さんへの指導はなかなか厳しそう。
海外のお客さんも多く英語を話せる店員もいる。
さすが星を連続で獲得しているお店だ。ごちそうさまでした!
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