【ドラマ】アンティーク 西洋骨董洋菓子店「感想→画期的で実験的なドラマ」

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2001年のテレビドラマ。

リアルタイムで観てたんだけど実はDVD BOXも持っているくらい好きなドラマ(意外でしょ?)。

正直今となってはそこまでメジャーな作品でもないけど何故か好きなんです。このドラマ。

三年に一回くらいのペースで秋からクリスマスの時期にかけて見直す感じ。

今回も久々にDVDで一気見。

本日はその感想を。


 

改めて観て内容も知ってるのにやっぱり面白いです。

個人的に何回か見直すドラマって他にも「池袋ウエストゲートパーク」だったり「北の国から」とかがあるんだけどこのドラマもその中の一つ。

話としては元プロボクサーの滝沢秀明がケーキ屋見習いになるという結構ありきたりのもの。

ケーキ屋のオーナーが椎名桔平、天才パティシエに藤木直人、サポート役に阿部寛と出演陣もなかなか豪華。

設定的に世田谷区の高級住宅街(自由が丘ら辺?)だと思うんだけどそのケーキ屋は店内はアンティークでまとめられていて雰囲気がとても素敵。

クリスマスの時期とこの店のアンティークが凄く合ってて本当にこんな店があったら行きたいなって思えるくらい。

で、何が画期的かというとまず音楽が全てミスチルの音楽なんですよ。Mr.Childrenね。

テーマ曲からほんの少しの効果音まで何から何まで全てミスチルの音楽から使用している。

ドラマのために作られたオリジナルの音源は0。

これって本当に凄くて今までもそしてこれ以降もないんじゃないかな。

内容も歌詞とあっているものを使ったり最終的にその歌ネタで遊び出したりとにかく全編ミスチルざんまい。

正直いって今のミスチルってそんなに好きじゃないけどこの頃のミスチルは思い入れがある。

アルバム「深海」や「Discovery」や「Q」あたりの暗いミスチルが個人的に好きでまさにその頃の音楽をバンバン使っていて個人的にドンピシャ。

今聞くともろレディオヘッドから影響受けてるなとか気づいたりしてね。

心情をテロップで表現

ドラマや映画でキャラクターの心情をテロップを使って表すって割とタブーというかそれを表現するのが役者だろと言われるけどまんまテロップが画面上にバンバン出ます。

これも吹っ切れててしかも後半だんだんテロップで遊び出したりしてるし。

もうスタッフはドラマで遊びまくり。

このテロップ打ってる人物は最終回で明らかになるという設定なんだけどこの頃こういった手法は斬新だった。


 

基本的に謎だらけのドラマです。

話が進むにつれて謎は少しづつ解けていくわけだけど全て明らかにはせずまた謎を残しつつストーリーは進んでいく。

最終回がまた斬新で今度は各キャラクターの視点で話が進むという黒澤明の「羅生門」的な作りにもなっているのが面白い。

この最終回に関しては賛否両論あったみたいだけど私は好きですね。

最終的には完全に解決しないで終わるところもなんだかちょっとリアル。

まとめ

当然ケーキ屋の話だからケーキがバンバン出てきてそれが逐一美味しそう。

(甘いもの好きじゃないけど)

キャラクターも四人とも魅力的で特に阿部寛がお気に入り。

ちなみにこのDVDの特典の音声解説で阿部寛が解説してるのはちょっと笑ってしまった。

他にもなにげに大島優子が子役として出てたりして驚いた。顔そのままじゃん。

後半になるにつれて演者もスタッフも楽しみながら作っていたことが視聴者に伝わってくる。

この現場楽しかったんだろうなとか。

だから必然といい作品になっていく。

人が作るものだから当然いま観ればツッコミどこも満載だけどそういったものをいちいちツッコんでしまうのは野暮というものでどれだけその世界観に浸れるかが作品を楽しむコツかと。

新しいことをやるとついていけなくて批判する人が出てくるけどこのドラマが画期的だったことに変わりはない。

改めてこの頃のドラマは面白かったなと思う次第であります。

コメント

  1. 87txt より:

    久々のDVDレビューですね。待ってましたよ。
    全編ミスチルとは面白そう。個人的にミスチルは好きな所も
    嫌いな所も多々あるけど、一周二周してやはり肯定したくなる
    ようなバンドです。
    自分は非常にスローペースでブログを更新中。(http://txt87.xsrv.jp)
    たまたま音楽ネタ(シティポップ)について書いたので、
    よかったら読んでみて下さい。

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