前々から目をつけていたお店「東坡」。
「トンポー」と読むようだ。
麻婆豆腐が有名なお店で激辛マニアの中ではかなり有名な店だ。
一応当日の夕方ごろ予約の電話をかけてみた。
私「今日の8時から予約したいんですが」
お店「大丈夫。こんばんわ」ガチャ
私「……」?
という感じで名前も聞かれずに電話を切られ、さらに「こんばんわ」と挨拶されてから電話が切られた。
なるほどね。
一筋縄じゃいかなそうだ。
もう一度電話をかけ名前を伝えて予約をとる。
本日は野郎三人で向います。
場所は原宿ですね。裏原っていうのかな。
この辺嫌いだからよくわかんねぇや。
発見した。いかにもな店構え。
入ってみると店内はほぼカウンター席。
かろうじで小さなテーブル席が一つあるくらいで思ってたよりも狭い。
店員は2名。スキンヘッドの店主とおそらくその奥さんだろう。
そして本日は団体客の様でなかなかすでに盛り上がりをみせていた。中には外国人もいて英語がこの中華料理屋に響くカオス空間。
若干彼らのテンションに押されながらもメニューを覗く。
すると衝撃的な事態が判明する。
麻婆豆腐単品では頼めないようだ。
なんと5900円のコース一択。
麻婆豆腐を食べたいだけなのに…
しかも注意事項も記載されている。
・空腹で食べてはいけない
・単品で麻婆豆腐を頼めない
・途中で水を飲んではいけない
・限界を感じたらSTOP
ほう、これは楽しみだ。
早速お通しが出てきた。
サラダには「何かのスジ」が入っているが何のスジかはわからなかった。
味はいいがかなり油っぽく味付けも濃い。
サラダ
キャベツ、パクチーが少々。
これはごま油でコクがあって美味しい。
フランスパン
「何かのオイル」がガッツリかかっている。
酒も進みウノさんもテンションが徐々に上がってくる。
ちなみにアルコールの価格は結構高めだ。
ハイボールやウーロンハイが900円って…
牡蠣いり玉子焼き
玉子焼きの中にはデカイ牡蠣が入っている。
味付けもかなり濃いめで微妙にピリ辛。
濃さ以外なら好きな味だ。
海老とセロリの炒めもの
海老のプリプリ感と野菜のシャキシャキ感を堪能できる。味もいい。
そしてこれも絶妙にピリ辛。
だんだん麻婆豆腐に向かってる感じがする。
えのきと豚肉炒め
えのきの食感がよく、豚肉との濃いめの味付けでとても酒に合う一品で美味しい。
この店、基本的に味つけは濃いめだ。
さてここまで軽く1時間半くらいは経っていたと思う。
麻婆豆腐を食べに来たのにめちゃめちゃ焦らされている。
もはや完全なるコース料理だ。
そしてついにスキンヘッド店主が麻婆豆腐を作り始めたようだ。
途中鍋をそのままにしてどこかへ消えたりしながら30分ほどしてようやく麻婆豆腐が完成したようだ。
スキンヘッドが皿に盛り付けしている様子を見て店内は団体客と謎に盛り上がる。
麻婆豆腐を提供されるだけなのに拍手喝采。
スキンヘッド店主にも笑みが。
本日はじめて笑顔を見た気がする。
さて、ようやく出てきた麻婆豆腐。
もうしばらく眺めていたい程の地獄感。
お皿ギリギリまで盛られている。
これはインスタ映えするな。
団体客みんなパシャパシャと。
おそるおそる一口いただいてみる。
スパイスが幾層にも感じる複雑な味。
唐辛子も感じるがそれよりも後から物凄いで山椒が追いかけてくる。
ビリビリと痺れが物凄い。
「山椒を感じる」というよりは「山椒をもろに食ってる」感じだ。
もはや舌に直接電気を当てられていると言った方が正しいかもしれない。
化調などは使っていないみたいで挽肉、豆腐、唐辛子、山椒で勝負。
我々が知ってるような一般的な麻婆豆腐の味ではないことは確かだ。
冷めてくるとひたすら苦くなってくる。
山椒の苦味だろう。これはつらい。
痺れは想定してたけどさすがに「苦味」は聞いてないよ…
痺れ+辛さ+苦味と闘いながらパクパク。
一つ言うと唐辛子的な辛さ自体はそこまで大したことはない。
これなら中本の北極10倍の方が全然辛かった。
問題は山椒である。
こんなにたくさんの山椒を摂取したことかない。
大丈夫なんだろうか?だんだん心配になってきた。
ウノさんは完全にダウン。
気合いでラストスパート。
なんとか食べきった。
お会計三人で合計34,800円。
1人1万超えとは…完全に酒代だよな…
ご、ごちそうさまでした…
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コメント
10年くらい前に池袋の楊で汁なし担担麺を食ったときの花山椒の痺れは衝撃的でした(今は慣れたのか量が減ったのか全然感じませんが・・・)
舌が痺れまくって苦いような濃いような全く味がわかんなくなるんですよねw