新宿西口の小滝橋通り沿いに「100%とんこつ不使用ラーメン専門店 一蘭」が今年の2月にオープン。
店名の通りとんこつを使用しないで作ったラーメンを提供している。
一蘭と言えば誰もが知る豚骨ラーメンのお店。
その一蘭の核となるとんこつをあえて使わないとは一体どの様なラーメンなのだろうか?
確かに一蘭の客層をみるとほとんどが観光客だ。
土日なんて一蘭に長蛇の列ができるほどの人気っぷり。
だいぶ日本人との温度差を感じるが一蘭は今や「世界の豚骨ラーメン」と言っても差し支えないだろう。
そこで一蘭は宗教上の理由で豚肉を食べられない人たちの為に数年かけて開発したようだ。
世界で最大規模を誇るムスリムをターゲットにする戦略はさすが。
小滝橋通りを少し進むと緑色の外観の一蘭がある。
通常は赤色だが差別化をはかっているのだろう。
看板には「100%とんこつ不使用ラーメン専門店」とでかでかと書いてある。
夕飯時だが外から見るに混んでいる感じはない。
入るとすぐに食券機がある。
メニューの金額を見て驚いた。
デフォのラーメンがなんと1,180円もする。
お店のオススメに至っては1,800円だ。
とんこつを使わずにラーメンを作った結果コストがだいぶかかってしまったのだろうか?
高い。あまりに高い…
まぁ、経験としてデフォのラーメンにしとく。
カウンター席は通常の一蘭と同じ造りだ。
水もセルフで各カウンターにある。
サイレントカードも健在。
これいつ使うんだよ。
シートにお好みをチェックして店員に渡す。
「牛弥郎」とは牛肉のことでチャーシューの代わりだそうだ。
店員はほとんどアジア人。接客は比較的丁寧で好感が持てる。
ラーメン 1,180円
見た目はいつもの一蘭だ。似せて作っていある。牛肉が乗ってるのが不思議な感じ。
このスープを作る為に数年も試行錯誤を重ねてきたようだ。
よく見ると意外と液体油は多め。
スープを一口飲んでみると確かにいつもの豚骨スープとは別物だ。あの甘みもない。
だけどもったりとして口当たりよく、コクもある。
これはこれで美味しいとは思う。
鶏白湯みたいな感じになるのかなと思いきやあくまでオリジナルの一蘭に近づけた感じだ。
麺は特注生麺。
「超かた」で頼んだ。相変わらずの粉っぽさが好みではない。
「牛弥郎」は牛バラを煮込んだもので味はかなりあっさり。特にインパクトはない。
やはり一杯だけだと物足りなさを感じるので替え玉をしようと追加注文用紙を見てまたまた驚く。
替え玉210円だと!?
普通の一蘭では190円だったはずだ。
それでさえ十分高いと思うのに…
半替え玉 150円
味は悪くないし発想もいいとは思う。だけど高い。
日本人は豚肉を食べられるしもっと安い金額で食べられるならこちらに来るメリットはゼロだ。
あくまで日本人を無視してムスリムの人のために作りましたというならやはり金額をなんとかすべきかな。
ムスリムの人が「それでも食べたい」という熱い想いがあればいいんだろうけど一体どの位の数いるのか…
夕飯時で空席が目立ったのはこのせいか。
二郎や中本、武蔵、龍の家なんかがあるこのラーメン激戦区でどれほど頑張れるか。
ちなみにとんこつ不使用ラーメンが食べられるのは日本でこの1店舗のみ。
興味があれば試してみてネ。ごちそうさまでした!
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