本日は神奈川県高津区にある「鮨 福原」へ。
田園都市線・梶が谷駅から徒歩5分。
静かな住宅街の一角に、ひっそりと暖簾を掲げる「鮨 福原」があります。
小ぢんまりとした店構えながら、白木のカウンターが放つ清潔感と、職人の丁寧な所作が印象的。川崎エリアの鮨好きの間で「隠れた名店」と評判を集めています。
「鮨 福原」ってどんな店?
店主の福原直樹氏は、山形県新庄市の鮮魚店に生まれ、幼少期から魚に親しんで育ちました。
上京後は都内のミシュラン二つ星割烹の鮨部門で約10年修行。満を持して2019年、ここ梶が谷に自らの店を構えました。
仕込みには、江戸前鮨の伝統技法を惜しみなく導入。
熟成、酢締め、昆布締めといった仕事を施し、赤酢を使ったシャリと合わせることで、ネタの旨味を最大限に引き出します。
シャリには魚沼産コシヒカリを使用し、口の中でほぐれながらも存在感のある味わいを表現しています。
2019年6月訪問
約一年ぶりの2回目の訪問
予約は当日の朝。
名前を告げたらちゃんと覚えててくれてたのが嬉しかった。
動画の影響でわざわざ北海道からも来た人もいたんだとか。いやぁ、有難い…
13時入店。本日も予約で満席だ。
みんなランチがお得ということを知っているようだ。
さて、前回は握りのみのコースだったので今回はつまみありのコースにする。
イクラと白魚おろしがけ
白魚は静岡産。おろしでさっぱり。
帆立の茶碗蒸し
具材はなく、貝出汁の滋味深い味わい。
八寸
蛸の柔らか煮
蛍烏賊の酢味噌かけ
ホヤの白和え
クジラベーコンの元を茹でて味噌漬けにしたもの
磯つぶ貝の黒胡椒煮
あん肝の煮付け
鯛のこの旨煮
クジラベーコンの茹でたものはいままで食べたことがない食感でおもしろかった。
煮鮑と肝
千葉県大原の鮑。
肝はネギと味噌を裏ごししたもので磯の香りもいい。
クロムツ
新島のクロムツ。脂ののりもいいけどサラッとしてクドさはない。
ここから握りに。
ガリ
最初に甘さと辛さが主張し、後からほのかに酸味も感じるもの。
縞鯵
鹿児島の天然の縞鯵で10日熟成。
脂の乗りもよい。
シャリは赤酢、米酢、殻物酢を3種類使用しブレンド。ほどよい酸とまろやかさ、米の主張、どれをとってもバランスがいい。
金目鯛
銚子。塩をしてから昆布締めにしている。
香りもよく脂の主張もそこそこに。
身質は上品でポテンシャルの高さが伺える。
鰹
勝浦の初鰹を藁焼き。万能ネギを擦ったもので味にアクセントを。
鱒の介
20日目。トロンと舌の上を這うのがエロティックだこと。脂もあるが香りも強い。
中トロ
鹿児島の144キロの本鮪。
2週間寝かせたものでしっかり水分が抜かれねっとりとして旨味も強い。
大トロ
霜降りの大トロでワイルドな味わい。香りというより脂の主張。
小肌
編んでくれた。身が厚くて香りもいい。
墨烏賊
福島の墨烏賊。4日目。
天草の赤雲丹に塩をした塩雲丹がのっている。
雲丹に塩をすることでより甘みが際立ち烏賊のねっとり感との相性もいい。
しめ鯖
石川のしめ鯖。旨味が強く脂ののりもいい。
トリ貝
京都産。プリプリサクサク。
本ミルガイ
愛知県。サクサクで甘みも強い。
馬糞雲丹
北海道羅臼。直前に塩をふることでさらに甘みを引き立てる。
穴子
対馬。この時期の王道の穴子。
直前で炙っている。ツメを使わずに塩とスダチ。
だけどツメじゃないナチュラルな本来の甘さを堪能。
味噌汁
熱々で落ち着きます。
玉子焼き
昔ながらのオーソドックスな玉子焼き。
青紫蘇シャーベット
自家製のシャーベット。
甘すぎずシソの風味が爽やかで口の中がサッと一新。
以上がランチのおまかせコース。
これでお会計約14,000円。
いかがですか?凄い価格でしょ?
クオリティは都内と変わらないのにこの価格はやっぱり人が来るよな。
夜だともう少しネタのクオリティが高いらしい。ごちそうさまでした!
2018年7月訪問
昼の12時。
「今日は静かだね」と常連さんが言ってる。
たまたま今日は閑散としているがいつもはランチ時間でも忙しいらしい。
場所は神奈川県川崎市の梶が谷。
駅からは徒歩5分程。
本日は車で来た。酒を飲まずに鮨をいただくのははじめてだ。
場所柄かちゃんも駐車場もある。
満車でも目の前に上限1,000円のパーキングがあるので問題ない。
カウンターは8席に座敷。涼しい店内。
物腰柔らかい感じの良い大将と女性の店員さんも雰囲気がいい。
ランチで鮨のみの5,400円のコースにする。
本日は車なのでお茶。
よし、鮨を堪能するぞ。
ガリ
甘みが強く、辛味も後を追うもの。
静岡舞阪 しんこ
静岡県舞阪産。小肌の稚魚。
夏場の貴重な魚。
酢加減も塩っ気もいい。
シャリは赤酢と数種類ブレンドしているそうで酢が効いたもの。
シャリは硬めだけどモッチリ感あって美味しいです。
ホシガレイ
宮城県三陸産。塩とすだちでいただく。
食感がいいです。
縞鯵
高知県土佐清水産。
4日目でいい具合に脂が乗ってて美味しいです。
のどくろ 昆布締め
長崎県産。
冬の魚だけど長崎産のは通年美味いんだと。
昆布締めにしてるのでやりすぎない程度に甘みがあって美味い。
味噌汁
ネギたっぷりの熱々。塩っ気がちょうどいい。
シメサバ
三浦半島産。ほどよい脂が心地いい。
本鮪
宮城県産。夏の鮪で酸味もあってサッパリ。
金目鯛
千葉県銚子産。炙っていて香ばしい。
フワッと甘みを感じる。
大将曰くやはり銚子、勝浦の金目鯛は美味しいらしい。
中トロ
宮城県塩釜産。10日寝かせたもの。
酸味も感じるが脂も甘く絶妙だ。
大トロ
口内に広がる上質な脂と酢飯が合う。
小肌
熊本県天草産。やはり当然だけど先ほどのシンコとは別物。酢でキュッと締まってて口内サッパリ。
アワビの肝と雲丹と毛ガニ
毛ガニと雲丹で全体的にマイルド。
鯵
神奈川県小柴産。鯵の深みがあって美味しいです。
バフンウニ
北海道利尻産。とにかく甘くて上品。
煮蛤
千葉県九十九里産。みずみずしくて味付けは甘め。蛤の食感もいいです。
紫雲丹
北海道函館産。なんと雲丹二貫目。
先ほどのバフンウニとは違って甘みは少ないがサッパリでクリーミー。
穴子塩とカボスとタレ
穴子を二つに割って塩とカボスとタレの2種類。どちらも塩っけがちょうどよく穴子もホロホロでシャリとの相性最高。
巻物 塩釜の中トロ
海苔がとても香り高くて力強い。
トロの脂と酸味の効いたシャリと海苔が心地よくマッチング。
玉子焼き
芝海老の風味がいい。
青紫蘇シャーベット
甘みはほんのりの青紫蘇風味がとても爽やか。これ、本当に美味い。
これだけ食べてお会計は5,400円。
本当に驚異的。まさにコストパフォーマンスに優れたお店。
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