月一回のグルメ会で向かった先はこの時期、花山椒がいただける麻布十番の「麻布 幸村」へ。
ミシュラン三つ星の日本料理の超名店である。
駅から六本木ヒルズ方面へ徒歩5分ほど。
目立つ看板は特になく辺りを探してみるとちっちゃく「麻布 幸村」の名刺が貼ってある建物がある。
なんて控えめなんだろう。
まるであまり人に見つかりたくないかのようだ。
東京に居ながら、京の味を堪能できる日本料理店として、開店以来、客足が途絶える事はありません。店主・幸村純(ゆきむらじゅん)氏は、京都で25年間研鑽を積み、名店の料理長をも務めた人物。
その経験を活かし、伝統的な京料理を基盤に、旬の極上食材を大胆に用いた四季折々の名物料理を供します。
春は丹波の花山椒と牛肉のしゃぶしゃぶ、夏は美山の鮎、秋は松茸を鱧で包んだ炭火焼、冬は丹後の間人蟹。
どれも個性溢れる食材ですが、真っ向から向き合い、基本をしっかり踏まえた上で、独自のアレンジを加えた“幸村料理”は魅力的です。
エレベーターで6階へ上がるとこれまた看板のないドア。
インターホンを押して中へ入れてもらう。
店内はゆったりとしたカウンター。
ビールで乾杯した後に花山椒のコーススタート。
蛤の出汁の煮こごり
炊いた山菜と蛤の出汁を煮こごりにしたもの。
熱で煮こごりが溶けていくのでスープ感覚で飲み干す。山菜の香りが香ばしい。
カラスミ蕎麦
このお店の名物。カラスミを蕎麦の上にこれでもかと言うほどかけたもの。
まるでチーズの様な味わいと塩っ気が食欲を増進させる。さらに残ったカラスミにお酒を注いでくれた。
塩っ気と辛めのお酒が合い、味がスッキリとしたものに。
贅沢な飲み物だ。
穴子の巻物
穴子はしっとりと。
白魚とタラの芽の天麩羅
鰤の佃煮
人参の葉っぱの胡麻和え
ぜんまいの白和え
完全に酒の当て。飲みながら堪能させてもらった。
鶏と花山椒
鶏は京都のもの。
花山椒は佃煮にしてありとても上品な香り。
炭火の香りとも合っている。
お椀
生姜を効かせたお椀で中に入っているのは麩と鯉。
鯉は臭みがなく非常に淡泊な味だ。
琵琶湖の稚鮎
とにかくワタのほろ苦さと酒が合う。
花山椒
凄い量の花山椒。
後でたっぷりいただきます。
葛そうめん
葛切りのそうめん。
ゴマと酢が濃厚でありサッパリという矛盾をはらんでいる。
花山椒鍋
メインがきた。
とにかく香りが上品。さらに牛肉の脂の甘みと相まってとんでもない味に化ける。
食べているとピリピリと舌が痺れてくるのが心地よい。
炊き込みご飯
豆と筍の炊き込みご飯。
お焦げがまたいい感じに入っていて美味。
赤だし
熱々。
花山椒のピリピリが舌に残っていながらのご飯は花山椒が入っていないのに花山椒を感じる。
いちごと菊姫のにごりざけのアイス
お酒が入ったアイス。アイス特有の喉にまとわりつく感じはなく、甘さがスッと消える感じで嫌味なくいくらでも食べられそうだ。
以上が花山椒のコース。
2人でお酒飲んで合計93,000円となかなかの金額。
だけど食べられる時期は非常に短く希少価値の高い花山椒を都内で食べられるという付加価値。
これを一度食べれば来年も食べずにはいられない。ごちそうさまでした!
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