西麻布にある「西麻布 野口」へ。
野口大将は「銀座 小十」、「神宮前 樋口」などで研鑽を積み、2022年1月に独立。
場所は西麻布なので六本木からはタクシーの方が良さそうだ。
コースはおまかせ22,000円(税込)。
カウンター横一列の8席のみ。この日は7名。
大将は常連さんとお話しされていたが物腰柔らかな印象。
料理は旬の食材を使い、アッと驚く派手さや気を衒うことはなくひたすら実直。
燻された蛍烏賊や、お椀の焼茄子、焼とり貝など香りの余韻がコースを満たす。
鮎は蓼酢ではなく、胡瓜酢を使う辺りは小十の流れを汲んでるそうだ。
サシが多い宮崎牛のロースは一見赤身の時代に逆行してるかなと思ったが、熱々の水分を含んだ賀茂茄子が上手く脂切りをしてくれてる。
関西風に仕上げたパリパリの鰻をのせた白米、おかわりに新生姜のご飯とペロリと平らげた。
以下、いただいた料理。
ジュンサイ
ツルッと爽やかな酸味と山葵の清涼感と共にコース幕開け。
冷製のホワイトアスパラガスの摺流し
アスパラの香ばしさが土台。
毛蟹の甘さと味噌がさらに味を立体的に仕上げる。
ちまき寿司
鱒、鯛のお寿司。あん肝、燻されてかなりスモーキーな蛍烏賊。
ばちこ
お椀
鮎魚女、焼茄子、蕨のお椀。
特に焼茄子はトロトロで非常に香りが美しい。
焼津の鰹、新玉ねぎ
マコガレイ、塩水の紫雲丹
とり貝
焼いた舞鶴のとり貝は溌剌とした食感に甘み鮮烈、弾ける香りとシンプルながら印象深い。
クロムツの味噌幽庵焼き
稚鮎の唐揚げ
蓼酢でなく胡瓜酢。
宮崎牛ロース、賀茂茄子
サシが凄いけど賀茂茄子のジュースが脂切りしてくれるバランスの良さ。
食事
鰻ご飯
おかわりに白米、新生姜のご飯と立て続けにいただいた。
ココナッツのアイスとフルーツポンチ
本日のお酒
お会計は約31,000円。
酒を少し抑えれば2万円代でいただける事を考えると良心的な金額だと思います。
願わくばここにもう少し野口大将ならではの個性やスペシャリテみたいなものが生まれれば理想だなと思いました。
ごちそうさまでした。
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