東京・新橋にある蕎麦屋「手打蕎麦 渡邊」。

新宿西口。人が絶えず行き交う喧騒のすぐ横で、ここだけ時間が緩やかに流れている「手打蕎麦 渡邊」。
入口から入ると中央に構えられた蕎麦打ち場。
手打ちを見せるのではなく、「ここは手打ち蕎麦の店である」という揺るぎない宣言のような存在感。
新宿という巨大な街で、長年このスタイルを貫いている。
「手打蕎麦 渡邊」ってどんな店?
創業は1970年代前半。半世紀近くこの地で蕎麦を打ち続けてきた老舗店で新宿西口の町並みに溶け込んでいる。
場所は新宿駅西口から徒歩五分。
周囲はオフィス街と商業施設が入り混じるエリアだが、店内に入ると静けさが広がる。
47席という大箱ながら落ち着いた雰囲気で、昼はサラリーマン、夜はゆっくり蕎麦を楽しむ常連が多い。
国産粉を使った手打ち蕎麦にこだわり、席からは打ち場が見える。
2018年9月訪問
新宿西口の郵便局の近く。
新宿には昔から馴染みのある場所でもう何度も通った道だけどこの店に入るのははじめてだ。
ヨドバシカメラや居酒屋など雑多な街の中にポツンとこの蕎麦屋がある。
店内は涼しく店の真ん中にガラス張りになってる蕎麦部屋で蕎麦を打ってるところを見ることができる。これはなかなか珍しいな。

若干夏バテ気味で食欲がなかったのでせいろを頼む。
すると1分程ですぐに出てきた。
え、なんちゅうスピード。
せいろ 550円

しかも安いなぁ。
そうか、前もって茹でてあるのか。
じゃないとこのスピードでは出せない。
できればオーダーしてから茹でてほしかった。

蕎麦自体はそこまで風味や香りは強くなく、香り重視の方には物足りないかもしれない。だけどつゆにつければ僅かに香りが立ち上がる。つゆの存在は重要だ。
蕎麦は細打ちながらグッとコシを残し、北海道や栃木の蕎麦粉を使い、手打ちらしい密度を持たせているため、冷たいせいろはキリッと締まり、のど越しは滑らかだ。
ささっといただけます。

つゆは甘味を抑え、カエシの鋭さを活かした江戸前寄りのやや濃いめの味わいで鰹出汁がよく香る。
薬味は最小限で、ただひたすら蕎麦と向き合わせる、潔い構成になっている。
量はそんなにない。
夏バテで食欲減退気味のいまの私にはちょうどいいが正常な成人男性なら足りないだろう。
大盛りはできないみたいなのでせいろ二枚を頼むしかない。

蕎麦湯は薄めのタイプ。
ちょっと物足りない。
毎日手打ちを続けてきた信頼と、新宿駅からの圧倒的なアクセスの良さ。
47席のキャパがありながら落ち着いて食べられる雰囲気と、国産粉を使った手打ち蕎麦を良心的な価格で提供していること。
これらを考慮し、550円という値段をみると充分だと思います。会社が近くとかだとか時間がない時とか結構重宝するかも。ごちそうさまでした!
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店舗情報
名称:手打蕎麦 渡邊(わたなべ)
住所:東京都新宿区西新宿1-12-10 八洋ビル1F
電話番号:03-3348-9126
アクセス:JR新宿駅西口から徒歩5分程度
営業時間:月〜土 11:00〜21:30(※日曜定休)
予算:ランチ・通常利用で ¥1,000〜¥1,999 程度
支払い方法:クレジットカード不可・電子マネー不可(現金のみ)
席数・設備:47席規模、完全禁煙、駐車場なし
備考:手打ち蕎麦・天ぷらも併設・サラリーマン
昼食・蕎麦好きに評判









コメント
コメント一覧 (1件)
新宿渡邊。まさに時間がない時に重宝するお店ですね。核心をついてると思います。
自分は「ネット炎上」をネタにブログを更新した(http://txt87.xsrv.jp)のですが、手間取ってしまい、かなりのスローペースでやっています。Ikkoさんのアルフィーの映画評を見て自分も書きたいことがあるので、次回は気軽に書いてみようかと。また映画評を是非書いて下さい。