愛媛・松山市にある和食店「丸水 道後店」。
松山市・道後温泉の街並み。
湯けむりと観光客の賑わいの中に、ひときわ落ち着いた暖簾がある。
「丸水(がんすい) 道後店」。
宇和島で生まれ、百年の時を超えて受け継がれる「本物の鯛めし」を今に伝える一軒だ。
観光客だけでなく、地元の料理人も足を運ぶという郷土料理の聖地。
今回は、その「丸水 道後店」の魅力をじっくりと紹介したい。
「丸水」ってどんな店?
「丸水」は、宇和島鯛めし発祥の地・宇和島市で誕生した老舗。
郷土料理としての宇和島鯛めしを現代の食卓に継承することを使命とし、一本釣りの真鯛、特製の卵、地元米、天然醸造味噌という地産地消の四本柱でその味を守り続けている。
道後店は2016年にオープン。
観光地・道後温泉本館から徒歩5分、椿の湯の向かいという好立地。
和の風情を残した清潔な店内はカウンターとテーブル計30席ほどで、昼時には行列ができるほどの人気を誇る。
鯛めしの由来と丸水の歴史
宇和島の鯛めしは、もともと伊予水軍や漁師たちの船上料理が起源とされる。
火を使えない船の上で、酒を飲んだ椀にご飯を盛り、釣れたばかりの鯛の切り身をのせ、醤油と酒を垂らして食べたのが始まりと言われている。
その素朴な食文化を、昭和二十一年に初代が「丸水」として受け継ぎ、今のような“漬けだれ+生卵+炊きたてご飯”の形に整えた。
以来、三代にわたって宇和島の味を守り、その伝統を引き継いだのが現在の道後店である。
つまり、店そのものの創業は近年だが、「味の系譜」は百年を超える郷土文化の歴史に根ざしている。
丸水のこだわり:一本釣り真鯛と卵・米が生む本物の鯛めし
丸水が大切にしているのは、素材に嘘をつかないこと。
鯛へのこだわり
宇和海産の天然真鯛を中心に、一本釣りで丁寧に扱う。
特に春の“桜鯛”は身の締まりと脂のりが格別。
日ごとに品質を見極め、最高の状態で仕入れる。
卵へのこだわり
愛媛・丸山農場が育てる「ボリス・ブラウン」種の赤玉卵を使用。
濃厚なコクと甘みが特徴で、漬けだれに混ぜることで旨味が際立つ。
米へのこだわり
山形や四国産の特別栽培米をブレンドした“鯛めし専用米”。
粒の大きさを揃え、ふっくらと炊き上げることで、 卵と鯛の旨味をしっかりと受け止める。
味噌へのこだわり
宇和島・井伊商店の天然醸造麦味噌を使用。
添加物不使用のやさしい甘みが、鯛めしの副菜である味噌汁を支える。
こうして作られる一膳は、派手さこそないが、食べるたびに深まる味として地元に根付いている。
2018年8月訪問
愛媛県と言えは「鯛飯」。安直だがやっぱり名物は食べておかないとね。
この「丸水」は松山店と道後店の二店舗あります。
この日は平日の夕方の5時に一番乗りでお邪魔しました。
宇和島鯛飯は「天然真鯛」と「鯛一郎クン」の2種類。
「鯛一郎クン」は養殖のことですね。普通に書けばいいのに。
天然真鯛 2,100円
まずタレの中の卵を溶いてから刺身をタレの中に放り込む。
海藻、薬味、大葉などはお好みで。

これをご飯の上にタレごと少しづつかけていただく。
要は卵かけご飯のスタイル。
ちなみにご飯はお代わり自由。
絶対美味いやつ。
完成。

鯛はプリプリで噛むとほのかに甘みがあって美味しいです。
出汁も効いてるし。
酒の〆としては本当に最高です。
スルスルっといけます。
欲を言えばもうちょい鯛欲しかったかな。
(ご飯にたいして鯛が寂しい気もする。)
炊き込むスタイルと違って自分で味の濃さを調整できるのでいいかも。ごちそうさまでした!
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店舗情報
店名:丸水 道後店(読み:がんすい どうごてん)
住所:愛媛県松山市道後湯之町13-10
アクセス:伊予鉄道 市内電車「道後温泉駅」より徒歩3〜5分。
電話番号:089-968-1861
営業時間:
昼:11:00〜15:00(ラストオーダー14:30)
夜:17:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
※鯛が売り切れ次第終了の日もあり。
定休日:火曜日(その他、不定休で鯛完売の早仕舞いあり)
席数・設備:28席(カウンターあり)・全席禁煙・近隣にコインパーキングあり
支払い方法:クレジットカード各種可(VISA/Master/JCB/AMEX/Diners)
特徴・ジャンル:元祖「宇和島鯛めし」の専門店。創業100年以上の歴史をもつ老舗が展開する支店の一つ。
公式サイト: https://www.uwajima-gansui.com
















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