東京・西麻布にある焼肉屋「西麻布けんしろう」。
東京都港区・西麻布。ここに焼肉業界でも一目置かれる名店がある──「西麻布けんしろう」。
前室完全個室、フルアテンド、そして極上の和牛のみを使ったフルコース焼肉。その真髄に触れるため、今回はVIPコース+αの特別オーダーで体験してきた。
西麻布けんしろうとは?うしみつグループの総本山
「けんしろう」は、今や東京高級焼肉の代名詞となった「うしみつ」グループの始まりの場所。
系列の「うしみつ一門」や「USHIMITSU NISHIAZABU」など数多くの名店を生んだグループの総本山的存在である。
いわばうしみつグループの総本山。
全室個室でわずか9部屋。フルアテンドで、スタッフが目の前で焼いてくれるスタイル。
その丁寧さ、演出力、そしてなにより仕入れ力が尋常じゃない。
万葉牛をはじめ、特選松阪牛など内臓系も和牛で揃える。
各部位によって味付け、切り方、焼き方を変え、至高の和牛体験を存分にさせてくれるお店。
コースの焼肉屋が増えたがその中でも群を抜いてクオリティが高い。
VIPコース+特別オーダー 2024年7月訪問
本日は、西麻布けんしろうVIPコース 33,000円+「お金に糸目は付けないので最高峰のもので揃えてください」と言う要望で事前にオーダー。
・万葉牛のサーロインの肉寿司
万葉牛、浅草海苔、日光金乃卵を使った超贅沢な巻き物。
もはや海苔が主役?ってくらい香りが華やかだ。
・雲丹ドッグ
ユッケは牛のもも脚からお尻にかけてのお肉である「ランプ」の下側にあたる「イチボ」と合わせて「ランイチ」。
ユッケと雲丹の溶け感と海苔の香りの余韻。
塩焼肉の構成が圧巻
厚切りタン、万葉牛のハラミとサガリ、そしてタン下のタン芯。
万葉牛は本日も谷口さんの。
分厚いタンはあえてカットせずザクっとした歯切れのいい食感を楽しませてくれる。凄いね、柔らかく、香りの余韻もある。
万葉牛のハラミとサガリはなんと6時間も脱水し旨みを残す。
おかげでジューシーさは残しつつも味の濃さはピカイチ。しばらく余韻が抜けません。
サガリはハラミに比べてサシが少ない部位のため、焼くというより温める感覚。泡醤油を乗せるとバターのように溶ける。
きめ細やかな繊維の間に泡醤油が染み込む。
かなり時間をかけて焼いたタン下のタン芯。
こちらはタンを動かしてるためよく動く部位。だけど筋も多く硬いため一般的な焼肉屋では薄く出すのが定番。
だけどこの分厚さはアンチテーゼである。包丁を巧みに入れ柔らかさを調整する。
おかげで強烈な旨味と味の濃さを味わえる。これを一度味わうともう戻れなくなる。
口直しはシマチョウの南蛮漬け。南蛮漬けの酸味と徐々に甘味が増すシマチョウとのコントラストがいい。全然口直しじゃない。
メンチカツは万葉牛のサーロインとハラミを合わせてある。2種を合わせることで脂の補強をしてある。けどクドさはないです。
タレ焼肉・冷麺・デザートまで抜かりなし
さて、ついにタレ焼肉。
万葉牛のヒレ、特選松阪牛のヒレ、ツラミ、ハツ。
万葉牛のヒレは歯いらずの食感と甘味を。
特選松阪牛のヒレは甘味というより肉の味を。同じ牛ヒレでも全然違う。
筋を焼ききったツラミ、しっかり脱水したハツ。
米のり入りの水キムチ冷麺は牛出汁、白出汁、和出汁、リンゴ酢を掛け合わせる。さらに納豆を使ったコチュジャンがアクセントに。
デザートは「けんしろう」と印字された抹茶モナカ。
中にはジャージー牛乳のミルクアイス、白桃のムース、クリームチーズを挟んで。
お会計は一人約五万円。最高の和牛体験がこの金額とは。
もはや単なる食事に非ず。これを超える焼肉コースを食べられる日が来るのだろうか?ごちそうさまでした。
予約方法と注意点
「西麻布けんしろう」は完全予約制。
公式サイトや電話での予約が必要で、週末は早めの予約が必須。
VIPコースは事前相談が可能なので、「特別な内容にしてほしい」と要望を伝えると柔軟に対応してくれる。
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