東京・広尾にある中華料理店「南青山 燦々」。

広尾駅から徒歩約9分のビル4階に位置する中国料理の新スタイル空間。

一流の料理監修・構成・空間・サービスが揃った非日常の体験が、洗練された空間で楽しめる贅沢さを備えている新店舗。
南青山 燦々ってどんな店?
オープンは2025年9月9日。
場所は広尾駅4番出口より徒歩15分ほど。
デザイナーは「鮨 さいとう」や「たきや」などを手掛けた入角潤三氏。
料理監修を務めるのは中国料理界で初めてミシュラン三つ星を獲得した伝説の料理人・譚仕業(タン・スージー)氏。
実際の料理は、ともに三つ星獲得経験を持つ李育雄(リー・イクヨ)氏が率いる形で提供。さらに点心は、北京ローズウッドホテル出身の宋志豪(ソウ・シゴウ)氏が担当。
メニューは炒菜(中華炒め)、焼腊(広東式ロースト)、手工点心(手作り点心)を軸に、素材の旨みと火入れ・香り・盛り付けに徹底したこだわりが注がれています。
2025年9月訪問
東京の広尾に凄い店ができた。いや、中国から上陸したとでも言おうか。
前回の試食会でも感動したらあれからかなりブラッシュアップされている。間違いなくこの秋東京でNO.1の注目度だろう。
店内は横一列のカウンター8席に個室あり。
印象としては中量多皿。かなり種類は多く量もあるので満腹になれます。
コース代は30,800円(税込み)。ペアリングは特になし。
中華は香り。
どの皿もそれぞれの香りが生き生きしてる。
春巻きを包んだり、炒めたり、世界一難しい漢字を書くビャンビャン麺をカウンターで作ったり、嗅覚だけでなく視覚も楽しませてくれ、使い古された言葉だけど五感で楽しませてくれるお店。
料理はイジり過ぎず、中国の味をこの地でしっかりと再現されている。
間違いなくどれも絶品だ。
以下、いただいたコース。
・つぶ貝と名古屋コーチンの蒸し鶏の和え物
茶色い千切りのものは里芋を揚げたものでこれが特に香ばしい香りが存在感を放っており、つぶ貝との食感アクセントにもなっている。
しっとりとして旨味のある名古屋コーチンとバランスもいい。
・チャーシュー
甘辛で柔らかい。甘辛い味付けなのに肉の旨味がダイレクトに感じます。スペイン産の豚だそうだ。
・北寄貝の塩炒め
なんと8秒間だけの火入れ。異次元の甘さです。
中華の火力だからこそこの甘味を一気に引き上げ、なおかつ香ばしい香りもまとわせながら半生状態で提供できるのか。
シンプルだけど技術によってここまでの料理に昇華しているのが凄い。
・キジハタの姿蒸し
ソースには5年間干した大根を使用。ふっくらしらしたキジハタの優しい旨味にポリポリッとした大根とソースが馴染む。
・黄ニラとピーマンの和え物
黄ニラも香りがいいです。
・五種毛頭・陳皮30年前のミカンの皮のスープ
ココナッツの香りは五種毛頭の香りだそうだ。じんわりとしたスッポンの旨味や様々な香りが飲んでいくたびに表情を変える。
陳皮はなんと30年ものです。バカ高い仕入れしてます。
・伊勢海老の香り炒め
特に甲殻類の香りが鮮烈です。筋肉質な海老の旨味も存分に。
・4種の唐辛子と2種花椒の鱚の炒め物
鱚のフリットにはしっかりと唐辛子と花椒の香りが移っています。ホックホクで思った以上に辛いです。
・シャーベット
お口直しのブドウのシャーベット。
・フカヒレと紅ズワイガニの春巻き
春巻きは国家特級点心師の資格を持つ宋さんが一つ一つ丁寧に目の前で包んでくれました。
なるべく酸化させないように一つ一つラップラップで密封するというだいぶ気を遣う作業。
余白を取り空気(香り)を籠らせる。蟹の香り、そして春巻きの皮の香りも素晴らしい。
これ中身が主役じゃなくてむしろ皮が主役なんじゃないか?
・但馬牛の酢牛
ちなみにうち(株式会社とんかつ)が卸してる但馬牛です。
最初は酢豚のソースが強いのでどうなるか心配したがちゃんと最後には肉の味がどんどん主張してくるので安心した。
旨い肉はソースがいくら強くても、肉の味がするんです。
・干し海鮮と生大根スープ
目の前でビヨーンビヨーンとビャンビャン麺を打ってくれます。
ちなみにビャンビャン麺って世界一難しい漢字を使います。なんと57画。
入ってるのはニラ、ニンニク、唐辛子、中国の酢。仕上げにあっつあつの油をかえて。
ベルトのような幅広のもっちもちの麺は噛んでるとだんだん小麦の香りが開いてくる。クセになる食感だ。
さらに独特な唐辛子などの香りもあって飽きさせない。
・黄金チャーハン
お米は山形のお米とジャスミンライスのブレンドで食感変化を持たせてあり、ちゃんと一粒一粒が油でコーティングされているかのようにあっつあつ。そして香りもいい。
ちなみに上にあるのはオリーブナッツ。
XO醤と共に。中毒的な旨さ。
・ラオポーピンと豆乳豆腐
甘い冬瓜餡をサクサクのパイ生地で包んだ中国の人気お菓子「老婆餅(ラオポービン)」。
パイの香りと気品のある餡の甘さが馴染みます。
もう一つは豆乳で作った豆腐。
本日のお会計約42,000円。
素材の旨み、火入れ、香り、盛り付け、五感全てを刺激する圧巻のコース料理を楽しんだ。南青山で一流の中国料理を味わえる新名所が誕生した。
2025年8月訪問
素晴らしい中国料理店が新たにこの秋やってくる。
試食会にお呼ばれした。全員飲食店関係者だ。
中国の一流シェフらが展開するガチ中華。芯をついた旨さと多彩な香りに酔いしれた。
昼12時からスタートし、終わったのは15時半。さて、ここからどんな料理が残ってコースになるのか。来月また来て確かめるとする。
店舗情報
住所:東京都港区南青山7-14-6 本間ビル 4F(広尾駅から徒歩約8分)
営業時間:17:00〜23:00、月〜日・祝日営業(オープンは2025年9月9日)
予約:完全予約制(コース提供)
ジャンル:中国料理(贅を極めた本格中華)
席数・設備:カウンター8席、個室(6〜8名用)1室、貸切可(20名以下可)、全席禁煙・駐車場なし
予算:1人あたり概ね30,000~39,999円程度(高級料理店として)