東京・表参道にある「鮨 あお」。

東京・表参道駅から徒歩2分。
青山の路地裏にひっそりと佇む「鮨 あお」。
「すきやばし次郎」の味を継ぐ店で、2020年6月のオープン以来、速攻で予約困難店として鮨好きの間で注目を集めている。
本記事では「鮨 あお」に行った正直な感想を綴っていこうと思う。
「鮨 あお」ってどんな店?

オープンは2020年6月5日。
大将・岡﨑亮氏は、銀座「すきやばし次郎」で10年も修業を積んだ実力派。

言わずと知れた江戸前鮨の最高峰である「次郎」で培った技術と哲学を軸に、自らの解釈を加えたのが「鮨 あお」。
店名は、「海も空もあおい」という情景と、寿司職人としての決意や青山の地での新たな始まりを「あお」の字に込めたもの。
岡﨑親方は、映画『二郎は鮨の夢を見る』にも登場。
「すきやばし次郎」出身者としては2018年3月にオープンした半蔵門の「鮨 みずかみ」以来。

握りへ向かう前のつまみは、過度な演出に走らず、あくまで鮨を引き立てる脇役に徹している。
どれも仕事は的確で、流れを乱さず、非の打ち所のない、確かな実力が静かに伝わってくる。
シャリは次郎のものよりも幾分塩味や酢加減は穏やかで食べやすいのが特徴。米酢で握られた酢飯はどの鮨ダネとも見事な調和を果たす。
2025年11月訪問
本日は「鮨 あお」で貸切会。

今回で2回目の「鮨 あお」。
初回だと少し迷いやすいかも。この店に行くためのエレベーターが奥にあるのでご注意を。
店内は欅の漆のカウンターが印象的。凛とした空気だが、岡崎氏の接客押しも引きもなく、常に客と一定の距離を保たれている。
現在夜のおまかせコースは44,000円税込。
以下、いただいた料理。
・鮑

北海道蝦夷鮑。ムッチリと肉厚な鮑は噛めば香りも湧き出るスペシャル品。品のある甘さの出汁が馴染む。
・蝦蛄

オス特有のしっとりとした旨味が広がる。
・鱈子の炊き物

鱈子はふっくら炊き上がり、粒は立ちつつも口に入れるとほろり。
やさしい塩気に出汁の丸みが重なり、角のない味わい。
・鰤と九条ネギのしゃぶしゃぶ

鰤は火入れで甘みが立ち、脂は溶けて上品に広がる。ポン酢?キュッとした酸味が寄り添う。
九条ネギの香りと食感がアクセント。鮨前にちょうどいいつまみ。
・真鯛と赤貝

弾力と共に発せられる真鯛の奥ゆかしい香りに、閖上産の典雅な香りの赤貝。
・鰆の焼き物

鰆は皮目香ばしく、身はふっくら。
淡い脂の旨味に、蓮根の歯切れと辛子のキレが効き、後味はすっと軽い。流れを整える焼物。
さて、ここから握り。
・ガリ

贅沢な三種。辛くも甘い。
・平目

酢飯としっかりと抱き合った平目。
もっちりとしたシャリは次郎系の系譜からすればやや塩味と酸味は穏やかだが、平目の香りをしっかりと受け止める最適解。
・墨烏賊

墨烏賊は歯を当てた瞬間、スッと綺麗に割れ、驚くほど柔らかい。
余計な粘りはなく、澄んだ甘みが広がり、酢飯の酸がその輪郭をきれいに整える。
・縞鯵

天然。解ける身質。天然ながらしっかりと脂が乗っている。だが決してクドさがない透明感のある脂が印象的。
・赤身

しっとりとほどけ、鉄分の酸味が前に出る。その輪郭を酢飯の酸が寄り添うように支え、味わいは一直線。無駄のない、実直な味覚。
・中トロ

さっきよりもさらに酢飯の酸味が脂の甘みを包みこむ。
甘味と酸味。これが、鮨なのだ。
・大トロ

赤身、中トロから豊かな脂のグラデーションを酢飯の酸が全体をまとめ上げる。
鮨とは、「調和」なのだと改めて知る。
・小肌

トロの脂を切る役割であるが、味気ない小肌じゃ物語は不足する。決して脇役ではない。
歯を入れるとじゅわりと旨味が滲み、程よい脂を感じる。酢飯と重なった瞬間、小肌特有の渋みと奥行きが立ち上がる。
・小柱

シャクっとした食感にじんわりとした旨味の小柱。海苔の香りにシャリの酸味。一品料理のようだ。
・車海老

尻尾から食べましょう。だって頭は海老味噌が隠されているから。
身の甘さと味噌の濃厚さ、酢飯の酸味は完璧な味覚。
・鰹

厚みのある身から立ち上がる燻香。
血の旨味は力強いが荒さはなく、シャリの酸が輪郭を整える。季節を感じさせる、芯のある一貫。
・蛤

煮詰めの濃厚な甘味を感じ、蛤の持つミルキーな旨味の余韻に、酢飯の酸味。
わかるかい?たった一貫で表情が変わり続ける深淵なる物語がある。
・雲丹

一点の曇りもない清らかな雲丹の甘味に、シャリの酸味、そして典雅な海苔の香り。構成要素はこの上なく少ないはずなのに鼻腔を支配する。
・味噌汁

・穴子

脂がガッツリとまわった穴子だ。
ふわりと舌を覆い、脂の甘味と煮詰めの甘さが酢飯の酸味と見事に抱き合う。あぁ、強烈。
玉子焼き

しっとりとして、品のある甘味。
すきやばし次郎の修業で欠かせない玉子焼きを噛み締めてコースを終えた。
・メロン

お会計は焼酎二杯で約46,000円ほど。単に「腹を満たすためだけの食事」と捉えるのか?
いや、「素晴らしき体験」と言った方がしっくりくる。岡﨑親方の握りをいただけば誰しもがファンになるだろう。ごちそうさまでした。
2025年9月訪問
場所は表参道B2出口より徒歩3分。
ビルの外にあるエレベーターで2階のボタンを押しても「その階には止まりません」と言われ一瞬焦る。
そう、実は「鮨 あお」に行くためのエレベーターが奥にあるんです。てか、書いてるけど。

















どれも非の打ち所がないほど素晴らしい。ネタのクオリティもそうだが、シャリとの調和がこの上なく見事。
「すきやばし次郎」や「青空」などのシャリと比べるとやや塩味と酸味は柔らかだ。だが物足りなさは一切なく、どのネタもしっかりと酢飯と馴染んでいる。
お会計は45,000円。確かに高価ではあるが、それに見合ったものをいただいた気がする。次は貸切会でお邪魔します。
「すきやばし次郎」のDNAを継ぐ店3選



店舗情報
住所:東京都港区北青山3-10-13 FPG links OMOTESANDO B棟 2F
電話番号:03-6450-5235
アクセス:東京メトロ表参道駅 B2出口より徒歩2分。246沿い紀伊国屋手前を右に入った裏手。
営業時間:
ランチ:水・土(個室カウンター 11:00/メインカウンター 12:30)、金曜ランチ メインカウンター 12:30/個室カウンター 12:30(二番手)
ディナー:火・木・金 メインカウンター 17:00/20:00、 水・土 個室カウンター 17:00/メインカウンター 19:30
定休日:日曜日・月曜日







