東京・浅草にある蕎麦屋「浅草角萬」。

東京・浅草。
雷門から北に少し歩いた場所──観光客が少し減るこの裏通りに、地元民と蕎麦フリークたちの間で語り継がれる伝説的な店がある。
その名は「角萬(かどまん)」。
「蕎麦界のラーメン二郎」と呼ばれるほどの圧倒的なボリュームと中毒性で知られ、いまや肉そば好きなら一度は耳にしたことがある名店だ。
「角萬」ってどんな店?
「角萬」はもともと台東区・竜泉にあった蕎麦屋がルーツ。
1960年代から営業していた人気店で2018年12月頃に閉店。
その味を受け継ぎ、2018年12月27日に現在の浅草に移転してオープンしました。
浅草の中心地からは少し離れているため、観光客が多いエリアに比べると落ち着いた立地。
その分、常連客が多く、昼どきには地元の人と蕎麦好きが列をなす人気店だ。
特筆すべきは 「ヒヤニク」 の愛称で知られる名物「冷やし肉南蛮そば」。
キリッと冷えた濃いつゆに豚肉とネギがたっぷり入り、太打ちの蕎麦を豪快に手繰る──この一杯を目当てに遠方から訪れる人も多い。
角萬の名物「ヒヤニク」とは
「ヒヤニク」は、冷たい蕎麦に冷たいつゆを合わせた冷や肉そばのスタイル。
特徴はとにかく豪快でパンチのある味わい。
・太くて力強い蕎麦
・ボリューミーな豚肉
・濃厚でキレのあるつゆ
・シャキッとしたネギ
これらが合わさることで、いわゆる「上品なそば」とはまったく違う食後感を生む。
つゆはキリッと塩気が効いていて、甘辛さと豚の旨味が混然一体に。
太打ちの蕎麦はしっかりとした噛みごたえがあり、つゆをしっかり持ち上げる。
この豪快さが「蕎麦界の二郎」と呼ばれる所以でもある。
シンプルな店構えと活気ある空間
外観は昭和の蕎麦屋らしい、どこか懐かしさのあるたたずまい。
店内は19席とコンパクトだが、昼どきには満席になることが多い。
卓上には一味が置かれており、途中で味変も可能。キリッとした出汁に一味を足せば一気に味が締まる。
上品ではなく豪快──それが角萬の魅力であり、唯一無二の個性でもある。
2025年10月訪問
月曜13時で10名の行列。とは言え回転率は高めで10分くらいですんなり入店。
店内はテーブル席にパーテーションあり。
現金のみでクレジットカードは不可。
口頭注文してから割とすぐにやってきました。ずっと蕎麦を茹で続けてるんだろうな。
・冷やし肉南ばん 1,050円
甘辛の冷たいつゆに、極太麺、シャキッと歯応えのいいネギ、たっぷり豚肉。
ただの蕎麦ではありません。「蕎麦界のラーメン二郎」と呼ばれる極太麺。
つゆは甘辛で醤油のキレがある。肉の脂がつゆに溶け出しおり何とも言えないコクがあります。
キンキンに冷えてるか言われるとそうでもない。
シンプルに冷めたようなつゆだけど、もともと蕎麦は冷たいつゆにつけるものなので違和感はない。
蕎麦は十割のようなザラつきと粉感。もちろん十割ではなく小麦が使われている。
なのでうどん蕎麦。
手切りだろうか?乱切りっぽく太さが微妙に異なります。
食感はボソッとしていて、噛んでると蕎麦の甘味を感じます。
肉は多少パサついてるもののボリューミー。
ブツっと切れてるため、短い蕎麦もある。
肉とネギでワシワシ。
そう、上品さはなくまさにジャンクです。
もっと大味かと思ったらしっかり蕎麦のつゆで最後まで特に飽きずに完食。
蕎麦は血糖値が上がりづらいのでわりと罪悪感は少ない。
近くにあったらまた来たいが、逆にざるそばとか気になるな。ごちそうさまでした。
店舗情報
店名:浅草 角萬(かどまん)
住所:東京都台東区浅草4-45-4(中井ビル1階)
電話番号:03-6802-3929
アクセス:
つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩約8〜10分(約620 ~ 700 m) 東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩11分(約840 m) 田原町駅からも徒歩圏内との記載あり
席数・構成:19席(6人卓 × 2、2人卓 × 2、3人掛けカウンター)
禁煙・喫煙:禁煙
駐車場:なし
営業時間:
昼:11:00~14:00
定休日:日曜
オープン日(浅草店としての開業):2018年12月27日
予算目安:¥1,000〜¥1,999(昼・夜共に)
支払方法:現金のみ。クレジットカード不可。