東京・渋谷にあるラーメン店「はやし」。

渋谷で「うまいラーメンは?」と問われたとき、確実に名前が挙がる店「はやし」。
派手な外観も、流行を追うギミックもないが、それでもこの店は20年以上、「渋谷というラーメン激戦区」の中心で生き残ってきた。
本記事はなぜそこまで人々に支持されるのかを考察する。
「はやし」ってどんな店?

オープンは2003年11月11日。
店主の林真剛さんは兵庫生まれ。
独学で食品添加物不使用・無化調ラーメン作りに専念し、「はやし」をオープンさせる。
が、当初は全く客が入らない日々が続いた。
後にラーメンの鬼と呼ばれた佐野実氏が「はやし」を称賛したことで客がつくようになる。
丼に注がれるスープは、動物系と魚介のバランスが極めて穏やか。どこか一つが突出することはなく、すべてが適正温度でまとまっている。
無化調の豚骨魚介スープ、それを持ち上げる三河屋製麺の中細ストレート麺、柚子トッピングというアクセント。
具材構成も実に簡潔。チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔。
どれも主張しすぎず、しかし欠けると成立しない配置だ。特別なことは何もしていないようで、すべてが計算された普通。
営業時間は昼のみ、スープ切れ終了。現金のみ、カウンター10席。
渋谷という街で流行に飲み込まれなかったラーメン屋。その理由は、味の完成度だけで十分だったからだ。
2025年12月訪問
11年ぶりの再訪問。自分のなかで「渋谷でラーメン」といえば「はやし」は外せない。
はじめて食べた時の印象がすこぶる良かったからだ。
場所はマークシティの横の渋谷の心臓破りの坂の上。この辺りは今年の10月に「矢場味仙 東京」がオープンしたのも記憶に新しい。

平日11時半着。オープン時間ちょうどだ。

何故か前にいた外国人が譲ってくれ、ちょうど僕でカウンター席は満席となる。
ありがとうございます。後から外国人の連れがやってきた。なるほど、待ち合わせしてたんだ。しかしラッキー。

食券機を見るといまもあの時のままの3種類のままだ。ブレないとはこのこと。
店内は横一列のカウンターのみ。ごく微量の音量でラジオが流れているような。
店主と女性店員の2名。手際良く麺あげや盛り付けを行う。
オープンしてから5分後の11時35分にはラーメンが出てきた。
・らーめん 1,000円

11年ぶりで200円しか値あがっていない。
具材は海苔、チャーシュー、メンマ、ネギ、柚子の皮。
下にスクロールしてもらえれば見れるが2014年当時の写真と比べてみて欲しい。ほぼ変わらない。

スープはトロミのある魚介香る豚骨。
動物系の豊かな旨味を舌で転がせば鼻から魚介の香りが抜けていく。
どちらかがこれ以上強いと偏る。
ニュアンスとしては東十条の「燦燦斗 (さんさんと)」に近いかも。


このバランスが実に見事で、
11年前からまるで印象が変わってない。
あれから食材原価もあがり、「変わらない味」を継続すること自体、大変な作業なのだ。

中細ストレート麺がしっかりとスープを持ち上げる。
強いて言えば、麺に対してややスープが少なめに感じた。

チャーシューは柔らかく脂の甘みが豊かだ。余韻が何とも心地がいい。
徐々にネギ、海苔と香りを足して変幻を楽しんでいく。
店を出る頃には列がさらに伸びていた。やはり今日はラッキーな日だったのかも。
旨いものは「トリッキーなもの」でも、「変わり種」でもない。
「普遍的な味覚こそ」だ。ごちそうさまでした。
らーめん 800円 2014年10月訪問
「渋谷で美味いラーメン屋は?」
この問いには必ずこの店の名前をあげる。


・らーめん 800円

とろんとした飲み口いい豚骨の旨味、鼻を抜ける魚介。
シンプルに言えばこの動物系と魚介のバランスが素晴らしい。
「またおま」なのかもしれないが、土台がしっかりしたこのスープは誰が飲んでも美味いという反応が聞ける。

麺は中太でスープの持ち上げも良好。
チャーシューもホロホロで海苔の香りすらも相乗効果になっている。
非の打ち所がないラーメンだと思う。
難点は夜営業していないということだ。ごちそうさまでした。
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店舗情報
名称: はやし
住所: 東京都渋谷区道玄坂1-14-9 ソシアル道玄坂1F
最寄駅: 渋谷駅(徒歩約2〜6分)
営業時間:
月・火・木・金・土 11:30〜15:30
※スープ切れ次第終了
定休日: 水曜・日曜・祝日
席数: 10席(カウンターのみ)
支払い方法: 現金のみ(カード不可/電子マネー不可/QR決済不可)
予算: ¥1,000〜¥1,999
禁煙・喫煙: 全席禁煙 駐車場: 無(近隣にコインパーキングあり)
オープン日: 2003年11月11日









