東京・六本木にあるイタリアンレストラン「Merachi」。
六本木交差点から少し歩いた西麻布の路地に、わずか10席のカウンターだけで勝負するイタリアンがある。
ギリシャ語で「職人が魂を込めて作る」を意味するこの言葉を冠した店は、まさにシェフの情熱と感性を味わうための舞台。
「Merachi (メラキ)」はどんな店？
オープンは2021年12月。
オーナーシェフ杉本功輔氏はもともとは訓練犬の調教師。
そこから料理人を目指し、イタリア・ミラノやデンマーク・コペンハーゲン、さらにはバンコクのガガンといった国際的な舞台で修業を積み、帰国後は銀座の一つ星レストラン「Faro」でスーシェフを務めた経歴の持ち主。
料理は伝統的な郷土料理をベースに、杉本シェフのオリジナリティとモダンさを加えたもの。
どの料理もしっかりと五味や香り、食感をバランス良く配置する洗練された構成力にセンスの良さを感じさせてくれます。
シェフや働いてるスタッフの雰囲気も良く、どこかイタリアにあるような暖かな空気感が溢れている。雰囲気は働き手の表情から発せられるのかもしれない。
その豊富な経験をベースに、自身の理想を表現するレストランとして「メラキ」を立ち上げました。
扉を開けると、目の前に広がるのは国産欅の一枚板を使ったカウンター。
わずか10席という贅沢な空間は、まさにシェフと客が向き合う“劇場”です。
奥にはウォークインワインセラーがあり、ゲスト自らボトルを選ぶ楽しさも演出されています。
調理風景を目の前に、ワインを片手に一皿一皿が生み出される瞬間を共有できる贅沢は、この店ならではの魅力でしょう。
2025年8月訪問
私のオンラインサロンの貸切会で利用させてもらった。
相変わらずシンプルでいて、的を得た直球的な美味さ。パスタ3種類も出してくれた。
2023年9月訪問
本日は二回目の「Merachi」。西麻布でいま勢いのあるイタリアンレストランです。
オープンは2021年12月。場所は六本木から徒歩10分くらいの西麻布エリア。
食べログ2023ではやくも「百名店」入り。
店内はオープンキッチンが見渡せるカウンターのみ。
コースは15,000円(税込サ別)。
・白海老のタルタル
富山の白海老を使ったタルタルをパリパリの生地にのせて。
・小田原産スズキ カルパッチョ
コラトゥーラ(魚醬)で味付けしたスズキのカルパッチョ。
爽やかなフルーツトマトとケイパーの弾ける香りと酸味がさらに味を引き締める。
・ゼッポリ
ピザ生地に青のりを練り込んだ定番のゼッポリ。
サクサクモチモチで、磯の華やかな香りが広がる。最高です。
・とうもろこし パンナコッタ 雲丹 キャビア
パンナコッタを前菜仕立てにアレンジした一皿。
とうもろこしの味わいと甘味も素晴らしいが、ここでは塩が決め手。
キャビアの塩味、この塩味加減が抜群に甘味を引き立てる。
・木更津竹島さん ボッコンチーニ 生ハム パプリカ
本州で唯一「水牛」を飼育している「クルックフィールズ」のチーズ。毎朝届けられる新鮮なチーズはみずみずしい。
付け合わせにバルサミコ酢でマリネしたパプリカとフワフワの生ハムは噛めば噛むほど滋味深い味わい。
なによりも生ハムはフレッシュチーズとの口内調理でより威力を発揮する。パプリカも低温でトロっとした感じを演出。
・パン
・軍鶏 フリット
見た目はサーターアンダギーだけど味わいは高級版鶏の唐揚げ。
軍鶏を腐乳に漬けて身を柔らかくしてからスパイスと一緒に揚げている。
サワークリームをベースにセミドライトマト、バジル、オルガノを練り込んだソースと共に食べればシンプルに言えば香りのあるマヨ唐揚げ。いや、めちゃ褒めてます笑
・トロフィエ ジェノヴェーゼ ツブ貝
目の前で作ってくれる生パスタ「トロフィエ」。モチッとした生パスタ特有の食感と旨味と香りのジュノベーゼソースで。
中にはジャガイモとさらにここにつぶ貝を入れるセンス。パッと見、見た目から存在感ないが食べれば食感のアクセントになっている。
・リゾット 鰻 バルサミコ
鰻とトマト、玉ねぎ、赤ワインなどを使ったラグーソースで作ったリゾットは姿形こそないが、もろに鰻を感じます。
焼いた鰻の上には7つのスパイスをかけて奥行きをだし、バルサミコのソースでコクと酸味をプラスさせる。
凄いバランスいいし、食欲が増進します。
・天城黒豚 肩ロース 季節野菜ロースト
肥育日数をかけて育てられた融点の低い天城黒豚は特に脂が甘く、ミルキーでマイルドな味。
ここに唐辛子や黒ニンニク、スパイスなどで作ったアリッサソースが抜群な味重ね。
端的に言えば、ミルキーと旨辛。
・マチェドニア
イタリアのフルーツポンチ。
スパークリングワインのスプマンテで漬け込んだスイカ、メロン、フランボワーズ、ブルーベリー。
下には爽やかなスプマンテで作ったゼリー、上はブラッドオレンジのソルベット。
・カンノーリ
イタリアのものより生地は薄く、コースの最後ということで軽く仕上げてある。
お会計は一人約30,000円。
王道を杉本シェフのオリジナリティを植え、その嫌味なきバランスは見事です。
どの皿も物足りなさはなくしっかりと満足させる力量がある。ごちそうさまでした。
2022年12月訪問
西麻布のイタリアン「merachi」。店名は「メラキ」と読みます。
場所は六本木から徒歩10分くらいの西麻布エリア。
店内はカウンターのみのフルオープンキッチン。
コースは14,900円。
料理は伝統的な郷土料理をベースに杉本シェフのモダンなオリジナリティを加えたもの。どの料理も必要最低限の味の乗せ方と散らし方でセンスを感じさせます。時期のトリュフをワサワサ削る料理より好感が持てます。
木更津にいる日本でただひとりの水牛モッツァレラチーズ職人である竹島英俊さんのモッツァレラの絶品さ、さらに生ハムとの旨味相乗効果がブーストする。
旨味濃厚な白子のムニエルにピリ辛のアラビアータソースの相性の良さ。少し淡白気味な火を入れた鰆にラルドという背脂を足してコリアンダーやクミンで香り付けするセンス。
極細パスタの後はサルシッチャと共にいただくニョッキ。食感のコントラストが光る。
どの料理も見た目はシンプルだけど味わってみると非常にバランスが良く、緻密でよく練られてることがわかる。
この日はソムリエさんがいて用意してくれたイタリアワインはどの料理とも相性が良かった。自分の中でワインはフランスワイン一強だったけどこちらのソムリエさんはイタリアワインの美味しさを教えてくれた。
以下、いただいた料理。
紅芋チップス
銀杏クミン
ラビオリ、コンソメ
コンソメスープの中にラビオリ。パルミジャーノチーズ。
木更津の水牛のモッツァレラ、パルマ産生ハム
フォッカチャ
マフグの白子のムニエル アラビアータソース
鰆フリット、メラキ七味
パスタ
ニョッキ サルシッチャ
足利マール牛シンシン
モンテビアンコ
モンブラン、ミルクジェラート、マロングラッセ、栗のペースト。
マドレーヌ
以下、いただいたお酒
お会計は約27,000円。あるようでなかなか個性的な杉本シェフの料理。また機会があれば再訪したい。ごちそうさまでした。
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