東京・代々木八幡にあるフレンチレストラン「Yumanite」。
東京都渋谷区・代々木八幡に、個人的に超注目のフレンチレストランがある。
その名は「Yumanité(ユマニテ)」。SNSで「ミルフィーユが神レベルに旨い」と話題となり、今もっとも勢いのあるフレンチ店のひとつだ。
本記事では、そんなユマニテの魅力を徹底的に解説する。
ユマニテとは? 人間性に裏打ちされたフレンチ哲学
店名のYumaniteとはフランス語で「人間性」を意味する「humanité」とシェフの名前「優磨(Yuma)」を掛け合わせた造語。
その名が示す通り、「どんなに料理が旨くてもシェフの人間性が悪かったりすると結局は失敗してしまう」と言う戒めも込めてある。
場所は小田急線「代々木八幡駅」、もしくは東京メトロ千代田線「代々木公園駅」から徒歩約3分。
ビルの2階にひっそりと佇む、まるで存在を隠すようなカウンター8席のみの隠れ家レストランだ。
シェフ・石崎優磨とは?バズりが生んだ料理人
シェフ: 石崎優磨さん
1986年生まれ、千葉県出身。調理師学校を卒業後、「オザミデヴァン」や「フロリレージュ」などの名店で修行を積み、フランスでの研鑽も経て、独立を果たす。
何も考えに作ったミルフィーユが何故か大バズりして注目された不思議なシェフです。
石崎優磨シェフの経歴については機会があれば私の動画をご覧下さい。
フワフワしててネガティブなんだかポジティブなんだかよくわからない方です笑
2024年6月訪問
・桜海老のキッシュ
素揚げした駿河湾の桜海老、海老の頭の卵液で作ったキッシュで海老の香りがします。
・アオリイカ
クロワッサンの上にキャビア、サワークリームを巻き込んだアオリイカ。
・ブーダンノワール
ムース状に仕立てたブーダンノワールを球状にして、カカオバターでコーティング。
チェリー、バラ、赤ポルト酒を使ったゼリーをまとわせて。
・とうもろこしのクレープ
トウモロコシを練り込んだクレープ。
中にヤングコーン、トリュフ、トウモロコシ2種類のピューレ、フォアグラのテリーヌ、サマートリュフ。
トウモロコシの甘味や香りと濃厚なフォアグラとトリュフがダイレクトな旨みを刺激する。
・パクチーの花の前菜
パクチーの花の軸のジェル、毛蟹、カリフラワーのブランマンジェ。
いわゆるパクチーと違って蜜のような味わいでクセがない。
・桃のガスパチョ
枝豆と海老、フレッシュの桃、アボカドとキュウイ、ハーブのアイスなど。
特にこのアイスの温度感がいい。
・パン
・鮎
塩レモンのピューレ。蓼の泡。
なにより素揚げしたレモン汁を吸わせた骨が素晴らしい。塩の当て方が酒飲みなんだけど実はシェフ、酒飲まない。
・ノドグロ
長崎のアカムツ。鱗を細かくしてから貼り付けて鱗焼き。そら豆のラビオリ。
サクサクの鱗、みずみずしくも旨味のある身。
・仔牛
フランス産の仔牛。旨味も濃い。
下はジロール茸とキノコ。
実山椒がメインで強烈なアクセントになる。
・カモミールのアイス
アニスイソップのグラニテ、エルダーフラワーとレモンと生姜のメレンゲ、マリーゴールドの飴細工など。
甘いもの苦手だけど、香り味わいが絶妙過ぎて食べられる。
・マンゴーのパイ包み焼き
熱々のマンゴー、フィナンシェを伸ばした生地で包んだパイ包み焼き。葉山椒のアイス。
本日のお酒
お会計は1人25,000円。
安すぎる。そして仕込みにいかに時間がかかってるか。
料理、ワインのサーブ、サービス、全てワンオペでこの金額。絶対に今年ブレイクするレストランだと思います。ごちそうさまでした。
2024年10月訪問
料理の好みってのはいかに味のテンションと自分の舌が合ってるかだ。
多分、石崎シェフの料理の塩加減が僕好みなんだ。自分みたいな酒好きが好みそうな味付けにしている。本人飲まないのに。
だからといってただしょっぱいってわけじゃない。五味、食感、視覚、温度、香りなどを巧みに散らして皿に表現しているから常に新鮮さがある。
ちなみに料理説明は速い。
「仏手柑のゼリーで〜」とサラッと言う。
いや、こないだたまたま高知に行って来たから仏手柑ってわかるけど一般の人はわからないだろ。
「説明がもはや説明になってないですよ」とツッコミんだけどそんなこと関係ないくらい料理は旨い。
何よりデザート2品が唸るほど美味い。さすがミルフィーユでバズったシェフだ。
気づけば食べログは3.7点台。ここはもっと人気になると思うがそろそろワンオペがキツそうなので誰か働ける人は手伝ってやってください。
誕生日までお祝いありがとうございます。
ようやく食べられたミルフィーユ、超旨かった。
ちなみに赤坂の旨いもの屋「amorphous」でコラボイベントもしました。
Yumaniteが「もしも旨いもの屋として料理を作ったら?」という「もしもシリーズ」である。
よかったらこちらの記事もご覧ください。
2025年8月訪問
さて、この日は特別コースとして、「川西牧場の神戸ビーフを使ってフランス料理人がコースを作ったら?」というもしも企画。
普段、和牛を扱うことがないためまぁまぁ地獄だったようだ。なんかすんません。
・ピスタチオ・本わさび・メレンゲ
・肩肉のタルタル、牛脂で揚げたポテトチップス、サワークリーム、キャビア
・牛テールのリエット・牛骨のゼリー・蕗の薹とマスタード和え・牛脂のサブレ
・白センマイ・ソテーした鮑・肝和え・カリフラワーのエスプーマ・昆布出汁ゼリー
・米ナス・赤ワイン煮込みにしたスネ肉・ミノ・赤ワインソース
・小モモのタルタル・モンサンミッシェルのムール貝・コルニッション(小きゅうり)・パセリ・セルバチコ・ネギ
・トリッパと小腸を使ったオニオングラタンスープ・神戸ビーフのコンソメ・焦がした玉ねぎ・ウォッシュチーズ・トリュフ
・神戸ビーフウチモモ 自家製塩レモン
・神戸ビーフトウガラシ(肩甲骨付近からとれる、赤身の旨味が凝縮した部分)・自家製豆板醬
・神戸ビーフミスジ・自家製ピューレ(発酵ルバーブとスマック)
・但馬牛 ハツ・ビーツのソース・赤キャベツのシュークルート
・神戸ビーフメンチカツ
・ミルクアイス・マーガオ・ジャスミン・塩・仏手柑・クッキー
・神戸ビーフの牛脂を使ったミルフィーユ
本当に素晴らしかった。石崎シェフならではの個性的な食材の組合せやバランス感覚など改めて感動させられた。
店舗情報
住所:東京都渋谷区上原1-1-20 JPビル 2F
アクセス:小田急線「代々木八幡駅」および東京メトロ千代田線「代々木公園駅」から徒歩約3分
営業時間:平日ランチ 12:00~15:00、ディナー 19:00~22:00;土日祝ランチ 12:00~15:00、ディナー 18:30~22:00
定休日:不定休(公式Instagramにて告知)
席数:カウンター8席のみ
予算:ランチコースは4,000円から、ディナーコースは16,500円(税込)
予約:完全予約制。公式サイトまたはTableCheckから予約可能です。
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