東京・新富町にある「鮨 美幸」。
「鮨 はしもと」から独立し、いまなかなかの予約困難店となっているお店。
ちなみにこちらはもともと「鮨 はしもと」として営業していた物件で、移転後にそのままここに移ったとのこと。
どおりで見覚えのあるL字カウンターだ。
2024年10月訪問
この日は昼の握りのみのおまかせコースでお邪魔した。
しかし最近ではだいぶ珍しい大ぶりな握り。まさに男鮨です。はしもとさんよりもポーション大きくてまさに頬張る鮨と言った感じ。
酢飯はしっかりと酸が効いておりネタの甘味や旨み、香りをしっかり引き立てております。
硬めの粒をこのサイズで咀嚼させるわけなので口内滞在時間も長くネタの味わいのグラデーションを楽しめます。
そうか、親方の握りはこのグラデーションを楽しみやすい鮨でもあるのか。
改めて鮨ってのは咀嚼と唾液分泌の重要性を教えてくれる。
おかげで墨烏賊は甘さすら感じました。
ていうかすぎたの系譜なのに最初に小肌じゃないんだ。
マグロは三厩。背の上の方。フレッシュだけどしっかりと赤身の味わいが濃いです。香りとしては野生味溢れるワイルドなもの。
いやぁ、デカい。北寄貝もこのサイズなので口いっぱいに貝の香りと酢飯の酸により引き出された甘味を感じられます。
中トロもすごいね、誰しもが歓喜する肉厚カット。濃厚です。
あたり葱が爽やかな鯵は脂というより滑らかな舌触りもアッサリ味。
皮目を炙った金目鯛は脂が引き出されてます。香りのアプローチではなく甘い脂を楽しむ。
甘海老も食べ応えある四並べ。ねっとり蕩ける。
軍艦は溢れんばかりの初イクラ。海苔の香りが主役かな。
脂は控えめ。
鰹の握りって何気に珍しいね。
酒を飲まなかったのでお会計8,800円。
冨所よりデカいかな?かなり食べ応えある握りで酢飯もバッチリキマッてます。それに合わせてネタも肉厚で大味になってない。
しっかりと最初とゴールとで味わい、香りのグラデーションを楽しめる。なかなか予約が取れないみたいだけどもし夜にいけるなら行ってみたいなぁ。ごちそうさまでした。
コメント