神奈川・稲田堤という場所はJR南武線と京王線二つの最寄駅がある。
稲田堤駅と京王稲田堤駅は少し離れているが南武線の稲田堤駅の方に「炭火焼肉 寿苑」はある。
ここは「孤独のグルメ」に登場した人気焼肉店である。
テレビで放送するとたちまち人が殺到する。なんでも放送直後は大行列だったとか。
今でも良くも悪くもテレビの影響は大きい。そんな孤独のグルメバブルが落ち着いた昨今に意を決して訪問。
平日の19時到着で残りテーブル1席のみだ。
予約を受け付けていない店なので来店前は少しドキドキしたがなんとか着席。贅沢に一人でテーブルを使わせてくれた。
ただし飲食時間は90分の時間制。大丈夫、一人なんで長居はしませんよ。
店内は炭火による煙モクモク系でまさに昔ながらの町の焼肉屋さん。いいねぇ、こう言う焼肉屋が専ら自分好みです。
店員さんから本日のおすすめと網交換は一枚80円かかる旨の説明を受ける。
網に氷を乗せると割れる可能性があるのでNGとのこと。
いやいや、それは炎上させた人が氷で鎮火させる焼肉のど素人の最終手段でしょう。私はそんな事はしませんよ。
メニューを見ると正肉がほぼない。なるほど、ここはホルモンのお店なのね。
まずはキンキンに冷えたビールを一気に流し込む。胃袋の準備は整った。
キムチ(白菜) 330円
白菜キムチは酸味が主張するタイプで、辛さも後からジワジワと。
ねぎタン 1,500円
厚切りタンと迷ったが今回はねぎタンで。
やや酸化してるのが気になる。
最初から味付けされているようだ。そういや、卓上にも調味料がない。
柔らかいが、これがかなりしょっぱい。塩味強いので強制ビールだ。ご飯必要かも。タン自体は脂ものってて調味料の味付けで食わせる感じ。
ガーリックハラミ 1,200円
ラーメン二郎よりも粗いカットの刻みニンニクがたっぷりと。なんたる背徳感…
おぉ、ハラミ自体凄い柔らかいです。これは驚くほど。
こちらはタンと違って塩味は穏やか。肉汁と共に口内でニンニクが見事なジャンクさを奏でる。
だけど不思議とキツい感じはない。ニンニクの質なんでしょうか。
上ミノ 味噌 1,300円
サイズ大きいな。塩コショウと味噌から選択。ミノの時は毎回味噌にするのがマイルール。味じゃなく食感を楽しむものだもの。
火入れすると丸まってて焼けたのかどうか判断がつかない。なので店員さんに聞いてみたらハサミで半分にカットされた。白くなってればいいみたい。
サクッと歯切れのいい食感、味は塩味の効いた辛味噌。噛めばかむほどミノの繊維質を歯で堪能。
ニンニクで完全にストッパーが外れた。もうどうにでもなれ的な、あとはひたすら食事を楽しむだけだ。
代わりに焼酎ロックが肉のテンションを受け止める。
さて、肉もあと僅かになったところで炭水化物が欲しくなった。いまさら普通のライスなんていらない。ここは〆にガーリックライスだ。
ガーリック・ライス 770円
鉄鍋でジューっと音を立てて華々しく登場。
めちゃ熱々なガーリック・ライスは鼻を抜けるガーリックの風味と葱がまたいい。
鉄鍋によってやがて香ばしく。そしてこれ玉子でマイルドに卵。めちゃくちゃ旨いなぁ。
極め付けはガーリック・ライスにガーリックハラミをワンバン。これ以上のご馳走ってあるか？
お会計は6,200円。酒を調子に乗って飲んでたら結構金額いくかも。とは言っても肉質はどれも良く、ここにしかない味があるので納得の値段。
「孤独のグルメ」がなくても、そりゃ人気店になるわ。ごちそうさまでした。
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