東京・六本木の「日本料理 髙やま」。
日本料理屋の「澤いち」のすぐ近くです。
以前は鮨屋だった居抜きに2020年11日1日にオープン。
店内はL字カウンター7席のみ。
銀座で修行した店主は現在37歳。
この日はなんと店主のワンオペ。
忙しい時は知り合いに手伝ってもらってるそうだがいまは基本的にワンオペ営業。飲食業界はどこも人手不足だ。人材は宝ですな。
さて、コースですが18,000円税サ抜。正直いって場所柄もっとするかと思ったけどかなりお安い。
六本木という地では「安すぎて逆に同伴できない」って言われるくらいらしいです笑
安くしたらしたでそんな事言われるって東京って怖いところです…
料理は王道の日本料理で非常に実直に、だけど随所に個性を表現されています。出汁も綺麗で最後まで食べ疲れすることなく物語が完結する。
何より飲み物も安い。メニューみせてもらったけどめちゃ良心的です。ムルソーも…円っていいんですか?って感じです。
コース途中で追加追加をゴリ押しする下品な店とは異なり、価格的にも大変素晴らしい仕事をされてます。きっと今後もっとファンはつくだろう。
この動画を観るなら一番下のリンクから❗️
以下いただいた料理。
・毛蟹、フレッシュなトマト、ジュレ
ムラサキウニ、ジュレ、甘くて濃厚な毛蟹、紫蘇の香りとバランスいい先付け。
・八寸
ほおずきは浸透圧で餅っぽく、、一つ一つが丁寧に、そして個性があります。
・お椀
鱧、冬瓜、ジュンサイ。
梅肉が紅一点お椀の味を引き締める。
・アオリイカと縞鯵の刺身
細やかな包丁が入れられたアオリイカは甘みを引き出し、10日間熟成した縞鯵は皮目の硬さを気にしてか、皮目に包丁が入れられている。脂はじんわりと、味もしっかりまわってます。
・鮎の塩焼き
器もかなり熱々だ。細かいがこういう気遣いに真剣さを感じる。
蓼酢が美味い。酢が立っていると思ったら橙酢だいだい
鮎の炭焼きによる香ばしさや、内臓の苦味、塩が橙酢の蓼酢に反応する。
・うざく
鰻の脂と酸味が中和。コース値段より高い器。
・仙台牛のヒレ肉
ヒレと言うと柔らかいだけで味が抜けてる場合が多いがしっかりと味があります。
・フカヒレのスッポン出汁
グツグツと音を立て見るからに熱々だ。
一口飲めばほんのりとした甘味が印象的だ。
これは酒で炊いてるらしく、アルコールが飛んで米の甘味が残っているそうだ。スッポン出汁に負けない米の甘味でフカヒレを食わせる。個性的です。
・食事
蛸も美味い。が、なにより葱と生姜が非常に香り高く存在感を放っている。出汁による水分気はやや多めでスルスルと入っていく。
・赤だし
・水羊羹
ゼラチンになるギリギリを攻めた水羊羹。これ以上高さがあると崩れてしまうと言うが食べてびっくり。液状化する究極の口溶け。甘みもスッキリと。
お酒
お会計約25,000円。凄い。六本木ですよ?
あんま教えたくないけどいい店は勧めないと。ごちそうさまでした。
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