東京・大門にある「浩也 東京前」。
店舗情報
店名: 浩也 東京前
所在地: 東京都港区芝大門1-4-4
アクセス: 都営地下鉄大門駅A4出口から徒歩2分
営業時間: 月〜金: 18:00〜23:00
土・日・祝日: 12:00〜15:00、17:00〜23:00
定休日: 不定休
席数: カウンター10席
鮨屋?いや、これは“旨いもの劇場”
「鮨屋じゃないんです、旨いもの屋なんです」——
そう語るのは、「鮨 浩也」の本橋拓也氏。
場所は東京・大門。以前と変わらぬ立地にして、看板を変えて再スタートをきった。
以前の「鮨 浩也」の本橋拓也大将による鮨を超え、新たなステージに立ったお店。
さて、鮨のイノベーティブフュージョンとは一体?と言うことで訪問して参りまました。
なんと店の隣には「立ち喰い鮨 浩也」までできてるじゃないか。凄いね。
無垢材のカウンターとジブリのBGM
店内はジブリのBGMが心地よい横一列のカウンター。目の前には完全に本橋大将のステージが広がっている。
以前から本橋大将は従来の鮨のコースに疑問を感じ、本当に自分の表現したい「料理」を出すことにしたようだ。
目の前で火が入り、包丁が走り、香りが立つ。
料理は“作業”じゃなくて“演出”。ここではすべてがライブだ。
出てくる料理は「鮨 浩也」時代からさらにプラッシュアップされた料理の数々だった。
開幕は鯖鮨、でもここからが本橋劇場
トップバッターは以前から変わらず鯖鮨。炭でジュッと皮目を焼きあげる。
脂と酢、焦げの香りの三重奏で胃袋を鷲掴み。
ジュンサイなどを使った和製のガスパチョは仕上げに山椒オイルを入れ、清涼感とスパイス、香りのバランスが絶妙。
握りは主張するシャリと個性の応酬
握りは以前よりだいぶパンチの効いた硬めのものになっている。肴のインパクトに負けない握りだ。
墨烏賊のカットはだいぶ他がやらないアプローチですね。
蒸し鰻にチーズ?鴨ハンバーグ?
コース後半は、まさにイノベーションの嵐。
蒸し鰻の春巻きにはチーズを削って。濃厚でいて下品にならない絶妙なライン。
鮨にワインは疑問だったがこのコースならワインが欲しくなるようなラインナップだ。
肉厚で旨み爆発な天恵菇(てんけいこ)。
なんとメインは鴨ハンバーグ。
鮨屋でハンバーグって、正気か?と思いながら頬張れば、ふわっと香る和出汁と赤身のコクがたまらない。
〆はラーメン。もはや潔く“鮨”を脱ぎ捨てる本橋さんに拍手を送りたい。
鮨のイノベーティブ。ともすればチープになりかけないがそこは本橋さん。どれも見事に美味しい。
「鮨屋」ではなく、「旨いもの屋さん」ととれば合点がいく。ごちそうさまでした。
【鮨 浩也】の動画
浩也 東京前
東京都港区芝大門1-4-4
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