東京・紀尾井町にある鮨屋「紀尾井町 三谷」。
誘われたのは10ヶ月前。
10ヶ月待って鮨を食う。鮨ってそう言うもんだっけ?予約困難店とは一体なんなんでしょうね。
今年から新規の予約はとってないそうです。
ここは日本一予約が取れない四谷の三谷の姉妹店。
場所は紀尾井町テラスの3階。永田町駅から来ると驚くほど歩かされる。
「MAZ」や「桃の木」、「とんかつひとみ」があるフロアです。
19時に訪問すると先客がすでに食事をしている。一斉スタートではないようだ。
店員はかなり多い。サービスの方はスーツ着ている。
カウンターは席数が多く、握り手は2名。
コースはバフンウニの昆布出汁あんかけからスタート。雲丹も昆布食べてますもんね。シンプルながら一体感ある肴です。
揚げた車海老は甘味が引き出され、海老味噌も酒の当て。
きめ細かやかなメジマグロの漬け。皮だけソテーしたものでサクッとした食感と香ばしさ。
くろむつと揚げカラスミ。先から油使いますねぇ。
馬糞ウニと河豚の白子のリゾット。旨味と甘味、あともう一つ何かアクセントがあったらいいかも。
あん肝のコロッケ。おいおい、また油使ったつまみだ。この日はたまたま?
さて、ここから握り。
・墨烏賊
握り一発目はかなりの数の包丁が入った墨烏賊。
墨烏賊でこれだけ包丁入れるの珍しいですね。
個人的にはあまり包丁を入ないアプローチが好きではありますが。
鹿児島和泉の烏賊で最後の最後に一気に香りが増します。
シャリは仄かな酸味とコク。ポーションは小さめで油使ったつまみの後なのでこの位がベストか。
・白海老
いま旬の富山の白海老。
・桜鯛
3日寝かしたネットリ系。香りはそこそこ。
・赤身
この日はやま幸の下田だったか。ちゃんとヘモグロビン系の鉄っぽさと香りの存在感を放ってます。
・大トロの炙り
包丁の切り込みによってトロトロの食感を演出。
・小肌
佐賀産特有の海苔の様な香り。
・煮蛤
これは蛤の香りが強くていいですねぇ。昆布で炊いたらしいけど蛤が全面的に出てます。
・穴子
煮てから焼いたもの。かなり熱々です。
・鮪の手巻き
海苔の香りも素敵。
・玉
1時間ほどかけて火入れをしたプリンを彷彿とさせる玉子焼き。
・干瓢巻き
干瓢巻きとそれをお稲荷さんに詰めたもの。とにかく海苔の香りが印象的。
本日のお酒
ビールと熱燗を頼んでお会計は一人約40,000円。
仕事は三谷を引き継いでいるのでしょう。ただし本家に訪れたことがないで何とも言えないですがトータルお酒を飲んで楽しめる構成となっています。
サービスは流石でした。間違いなく気持ちよく過ごせる空間です。ごちそうさまでした。
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