東京・池袋にある鰻の名店「かぶと」。
東京・池袋。居酒屋やラーメン激戦区のこの街で、ひときわ熱狂的なファンに支持される鰻の名店がある。その名も「かぶと」。
池袋駅西口から徒歩約7分。ビルの谷間にひっそりと佇むこの一軒は、鰻好きなら一度は行ってみたい“聖地”のような存在であり、予約困難なことでも有名だ。
店舗情報
住所:東京都豊島区池袋2-13-2 ESビル1F
アクセス:池袋駅北口から徒歩5~6分
営業時間:15:00~、18:00~(2部制)
定休日:日曜・祝日・木曜
席数:12席(カウンターのみ)
予約方法:予約はOMAKASE(https://omakase.in/ja/r/xs398896)からのみ受付
支払い方法:現金のみ
2024年8月訪問
今回はお誘いを受けて初訪問。店に入るとまず感じるのは、燻されたような煙と、ぎゅっと詰まった空間に漂う昭和の空気。
カウンターは横一列に並び、奥には小上がりとテーブル席も。けして広くはないが、むしろその“密”な雰囲気が酒を進ませる。
「こういう空気感、まさに“肴”だよな」と思わず唸る。ノスタルジーという味のスパイス。
焼台から立ち上がる煙と、大将の手際のよさを肴に、まずは金宮焼酎で乾杯。
この日は15時〜の予約で店内は煙モクモク系。
横一列のカウンターにテーブル席、小上がり席あり。だいぶコンパクトでこの昭和の雰囲気で酒が進みす。なんでしょう、ノスタルジックって肴になるんですね。
オクラと長芋のおかか和えという精力つきそうな突き出しから。
えり焼きは関東風に蒸してタレにつけて提供。
えりとは頭の部分です。外はカリカリ、中はトロトロ。骨はあるがいただけます。
食べ終わって大将が言う。
「実は今のがうちでいちばん美味くない料理です」。ほう。
こちらは関西風。とにかく香ばしい香りと鰻の味がハッキリと。おぉ、確かにこちらの方が美味しいぞ。
大将はめちゃ手際良く目の前で鰻を捌いていきます。
こちらは単品でオーダーしたが、これがものすごい勢いコクと豆腐の甘味。塩をふればさらに大豆の甘味が際立ちます。うまぁ。金宮が進んで仕方ねぇ。
その間に捌いては焼いて、捌いては焼いてを繰り返す。凄いな…なんか鳥しきの池川さんを彷彿とさせるような素早い動き。
柔らかく凝縮した旨味が最高です。
捌いても天然はまだ動いてる。天然のパワーってすごいんだ。
串巻きや一口蒲焼など次々と堪能し次に出てきたのは心臓。
「心臓は噛まずに飲み込むように召し上がってください」
言われた通り心臓を丸呑み。元気になりそう。
天然の肝は養殖よりもあっさりと。個体差かな。
鰻の尻尾は特に味濃い。動かすからだそうだ。
天然のヒレ。
天然の白焼きは肉肉しく、変な脂のクドさがない。香りもいい。
養殖はネットリとして量は食べられそうにない。
金宮濃いめと鰻を散々食べて最後は最強の鰻ご飯。
直前に鰹節を削って昆布と出汁をとっためちゃ染みる。
最後は結構酔ってしまった。鰻屋でこんなに飲んで楽しんだのははじめてかも?
目の前で捌きを見れたのも良かった。名店と呼ばれる食べログ高評価の店で満足できたのは久々だ。ごちそうさまでした。
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