沖縄県浦添市にある「トルティーヤ」。

沖縄・浦添市。
住宅街の中にぽつりと佇む、黄色い看板の小さなタコス屋「トルティーヤ(TORTILLA)」──。
観光客で賑わう那覇の中心から少し離れたこの店は、派手な宣伝もなく、地元の人たちが口コミで通い続けてきた「知る人ぞ知る名店」。
サクッと軽く、それでいてもっちりとした皮。
香ばしい香りのタコミートと、とろけるチーズのコク。
そして、仕上げにピリッと爽やかなサルサソース。
この一枚のタコスに、沖縄の太陽と人情、そして地元の食文化が凝縮されている。
「トルティーヤ」ってどんな店?

「トルティーヤ」は、2014年2月28日に創業した浦添市の人気タコス専門店。
場所は浦添市大平1-7-5。黄色い看板と赤いロゴが目印だ。
アクセスはゆいレール「古島駅」から車で約10分。
那覇空港からなら国道330号を北上して約25分。
観光エリアからも程よい距離にあり、地元民と旅行者の両方に愛されている。
席数は10席ほどの小さな店舗。
店内にはテーブルが数卓とカウンターが並び、アットホームで心落ち着く空間だ。
昼はランチ、夜は軽く一杯やりながらのディナー。
そしてテイクアウト利用も非常に多く、地元では「持ち帰りタコスの定番」として親しまれている。
沖縄のタコス文化に根づく一軒
沖縄のタコス文化は、戦後の米軍統治下に生まれたと言われる。
基地内で食べられていたメキシカンフードが、沖縄の食文化と融合し、今では「沖縄スタイルのタコス」「タコライス」として独自の進化を遂げた。
その中でも、トルティーヤのタコスは地元系タコスの代表格。
外国人向けでも観光客向けでもなく、「毎日食べられるタコス」「家族でシェアできるタコス」を目指したもの。
生地は注文を受けてから揚げる。
サクッと軽い食感の中に、ほんのりとしたもっちり感が残る。
この独特の食感が、浦添・宜野湾・那覇のタコス好きの間で根強い人気を誇る理由だ。
創業の背景とルーツ
店主は、宜野湾の名店「メキシコ」で修業を積んだ人物。
「メキシコ」といえば、沖縄タコス文化の原点ともいえる老舗。
その伝統を受け継ぎつつ、より地元の味に寄り添った店を──と独立し、2014年2月28日に浦添市で「トルティーヤ」をオープンした。
店名の「トルティーヤ」は、もちろんタコスに欠かせない“とうもろこしの皮”のこと。
シンプルだが、店主の思いが詰まったまっすぐな名前だ。
創業当初からメニューはほぼ変わらず、タコスとタコライスの2本柱。
ブレることなく、一枚一枚の生地を手作業で揚げ、具材をたっぷり詰め込む。
この職人気質が、10年以上経った今も地元客の信頼を集め続けている理由だ。
店内の雰囲気と利用シーン
白壁に木のカウンター。
照明は温かく、BGMは控えめ。
お昼時には常連客が訪れ、夜には家族連れや学生が集まる。
テイクアウト需要も多く、電話予約をしてから受け取るスタイルがスムーズ。
店前の駐車場は2〜3台分のみなので、混雑時は少し待つ場合もある。
利用シーンとしては、
・ランチに手軽にタコスを食べたい時
・ドライブ途中の軽食
・ホテルに持ち帰って一杯やりながら
など、多様なシーンで使える。
2025年10月訪問
扉を開けると、タコミートを炒める香りが漂う店内。なんだかいかにも「沖縄にきた!」って感じの雰囲気です。
なんというか上品でもないし、海外感というか、言葉にしづらいですが。
特にトイレが独特。ボットン便所を改装したのかな?

メニューは飲み物以外に基本的に「タコス」と「タコライス」のみ。超潔いです。
・タコス (4P) 600円

思った以上にサイズは小さい。4ピースと聞いたので覚悟したがこれならハシゴ向きではないかな。

熱々の生地に味がしっかりとついた挽肉、レタス、トマト。
トウモロコシ粉で作られた皮の揚げ具合が絶妙で、サクッと噛んだ瞬間に香ばしさが広がる。
レタスのシャキッと感、トマトの瑞々しさ、ミートの旨味、すべてが軽やかで、重くない。

まるで南国の空気のようにすっと体に馴染む。
何より、辛味がやさしい。
刺激ではなく、風味として残る唐辛子の香りが心地よい。
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【トルティーヤ】の動画
店舗情報
住所:沖縄県浦添市大平1-7-5
アクセス:ゆいレール「古島駅」から車で約10分/那覇空港から約25分
営業時間:11:30〜22:00(L.O.21:30)
定休日:水曜日
電話番号:098-879-7555
創業:2014年2月28日
席数:約10席(テーブル中心、テイクアウト可)
駐車場:あり(2〜3台分)
決済:現金のみ








